■ Jリーグの周辺文化

この頃、サッカー選手が付けていたミサンガも流行しました。プロミスリングとも呼ばれ、学校ではミサンガを編んで自作し、意中の（特にサッカー部の）男子にプレゼントする光景も見られました。そして男子はとにかく当時読売ヴェルディの三浦知良がゴールパフォーマンスで踊るカズダンスの真似ばかりしていました。ミサンガが切れると願い事が叶うとされていましたが、いまだに切れたという話を聞いたことがありません。


↑このようなクラブ名が入っていて、ミサンガのように腕につけるアイテムも公式グッズとして多数発売された。

他にもサポーターが顔に施すフェイスペインティングなどがアイコンとなり、ユニフォームにフェイスペインティングというモデルの女の子をテレビでよく見かけました。

■ ファンシー絵みやげの中のJリーグ

観光地にもJリーグの波はすぐに届き、色々な関連商品が土産店に並びました。


↑Jリーグ所属クラブを思わせるユニフォームに、ローマ字で地名が書かれたキーホルダー。誰かを思わせるが誰とは言っていない。1人フェイスペインティングをしている選手も。三連ホーンも応援アイテムでした。


↑裏にはJ・BOYの文字。決して浜田省吾のアルバムではないらしい。このような首がスイングするキーホルダーはファンシー絵みやげと同じフォーマットで作られている。


↑こちらもJ-BOYと書かれたファンシー絵みやげキーホルダー。ボールが鉄板の溝に沿って動き、ヘディングでのリフティングが無限にできるようになっている。遊べるギミックのようだが単純な動きしかできない。


↑ただ「サッカー大好き」とだけ書かれたキーホルダー。つまり「サッカー部」とは違って、少年サッカーから観客としてのサッカーファンまで幅広い層が使える。それだけサッカーが一般化したことを示すアイテム。

では最後に、こちらの免許証風ファンシー絵みやげキーホルダーをご覧ください。



当時読売ヴェルディの三浦知良とラモス瑠偉……なのでしょうか。誕生日は三浦知良のものですが、イラストはラモスっぽいですね。当時のヴェルディは川崎でしたが、住所が静岡県清水市サッカー村となっているのも、やはり現在の静岡市清水区がいかにサッカー王国だったかが分かりますね。

では、また次回。

（文と写真：山下メロ“院長”）

■ 保護のお願い

私は全国の観光地で保護活動を行っていますが、現地から消滅したファンシー絵みやげについては、皆様の家に残されたものが頼りです。もしご実家などの学習机の引き出しの中に眠っているものなどが見つかりましたら、是非ともご一報ください。ハッシュタグ #ファンシー絵みやげ での報告も待ってます。











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