エリマキトカゲにラッコにコアラ…「ファンシー絵みやげ」で振り返る動物ブーム(1/3)

2017/4/21 12:00 山下メロ“院長” 山下メロ“院長”

お久しぶりです。平成元年あたりのカルチャーを発掘調査している山下メロと申します。80年代とも90年代とも違うその時代を、平成レトロとして愛好しております。



当連載では、80年代から平成初期に流行した「ファンシー絵みやげ」から、当時の流行を紹介していきたいと思います。「ファンシー絵みやげ」とは80年代からバブル経済期~崩壊を挟んで90年代まで、日本の観光地で若者向けに売られていた、かわいいイラストが印刷された雑貨みやげのことです。



「ファンシー絵みやげ」については連載第一回をご覧ください。

前回ウォークマンをした猿を紹介しましたが、話題になったウォークマンのテレビCMで猿が出演しているものがあります。


↑ファンシー絵みやげのイラストのヘッドフォンと形が違うので、ファンシー絵みやげがこのテレビCMに影響を与えた可能性も!?

1987年のテレビCMの翌年、1988年に猿まわし師・村崎太郎さんとニホンザルの次郎による「反省」のポーズが大流行しました。


↑1991~1992年、ニホンザルの次郎が出演した新三共胃腸薬のCM。

一躍人気になった太郎次郎のコンビによる「反省」ポーズは社会現象になりました。その象徴が「反省だけなら猿にもできる」というキャッチコピーです。


↑1993年、チオビタドリンクCM。特に次郎が出演しているわけではない。

ヒトをのぞいて最も北に生息することで有名なニホンザル。猿山などで展示している動物園は数多く、さらに愛知県の日本モンキーパーク、大分県の高崎山自然文化園、静岡県の波勝崎野猿公園や、長野県の地獄谷野猿公苑など自然のニホンザルと触れ合えることを売りにしている場所は多くあります。


↑2016年6月に保護活動で調査。


↑「楽園」だけマル字になっている撮影場所。

こういった施設ではニホンザルモチーフのファンシー絵みやげが売られていました。さらには、岡山県、香川県、愛知県の犬山など全国にいくつかある桃太郎にゆかりの場所や、栃木県は日光東照宮の三猿、北限のサルで有名な青森県下北半島にもニホンザルモチーフのファンシー絵みやげは売られていました。しかし中でもメディアをにぎわせたニホンザルは「猿まわし」だったのです。


↑栃木県日光市のファンシー絵みやげ。日光猿軍団は2013年に閉園。その後、競合相手だった太郎次郎一門が引き継ぎ2015年より日光さる軍団劇場として営業を再開している。猿まわし劇場は熊本県の阿蘇市と山梨県の河口湖にある。

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