原宿に誕生!生茶によるお茶ミュージアム「お茶のいろは」を体験してきた

2017/7/28 12:05 satomin satomin


こんにちは。365日毎日お茶を飲むsatominです。

波瑠さんもゲストに登場した華やかなオープニングイベントで開幕した「お茶のいろは by Namacha」。
→オープニングイベントの模様はコラム前編で。



明治神宮前駅から徒歩5分、原宿駅からも近い都心にお茶ミュージアムが7月からおよそ1年間にわたり開催されます。


コンセプトは、「知るとお茶は、楽しくなる。」

「お茶のいろは」を体験し、楽しく学べる体験型ミュージアム、ということですが、いったい中にはどんなコンテンツがあるのか?

日本茶インストラクターでもある筆者が、「お茶のいろは by Namacha」の内覧会で実際に体験してきました!


◆スタート!

明治神宮前(原宿)駅より徒歩3分。明治通り沿いからも建物が目に入ります。
白い壁には大井川に広がる茶畑をイメージしたという絵が描かれています。



▲ちゃんと防霜ファンもあります!


ドアを開けるとすぐ横には美術館のようなお洒落なレセプションが。
受付で入場料の支払いを行います。




館内は美術館のように順路があります。「お茶のいろは」を、「い:農業」「ろ:加工」「は:淹れる」という3つの流れで順に体験していきます。



▲配布しているリーフレットには館内MAPと各ブースの説明が記載



入口から入った正面にはウェルカムカムンターがお出迎え。

「お茶のいろは」の最初の体験として、冷たい水出しの「甘いお茶」と「渋いお茶」の飲み比べをします!



お茶の世界の入門編として自分の好みのお茶はどちらのお茶か、まずは知るところからはじめます。


↓↓↓

その後、右手の階段から2階へと上がります。

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◆「い【農】お茶のふるさと」

2階に着くと、まず目に入るのが壁面いっぱいの山脈のライティングパネルです。


案内版には「い【農】飛石の上に立ってみよう」とあるので、床にある飛石らしきものに乗ると…




映像がスタートします!





日本一のお茶の産地である静岡県大井川流域の台地の「牧之原」と、山間部の「川根」を例に、その場所ごとの気候や生育条件、茶葉の特徴をプロジェクションで見ることができます。その土地の土壌や気候がお茶の味に与える影響を学びます。





◆「い【農】ニッポン新茶前線」

お茶はツバキ科ツバキ属の常用樹「茶樹(チャノキ)」から作られ、日本国内広い範囲で栽培されています。
「ニッポン新茶前線」では、日本各地のお茶処での新茶の収穫時期が桜前線のように描かれています。


▲毎年4月から5月にかけて新茶前線が北上していくのがわかります


2階にはこんな物も。何かと思ったら茶畑のジオラマだとか。


▲「い【農】茶畑ビュー」段々畑のジオラマ。茶畑を鳥の気持ちになって空から見てみる?


◆「ろ【加】お茶になるまで」

お茶を飲む時、お茶の葉にお湯を注いで淹れますが、茶畑で摘んだ生葉(なまば)から製品のお茶になるまで、それはそれは果てしない工程があります。

例えば、こんなかんじ。

栽培→摘む→蒸す→冷却→粗揉→揉捻→中揉→精揉→乾かす→仕上げ茶加工→製品「煎茶」

簡単に言うと、茶畑から摘んできた生葉を蒸します。冷ました後、揉んで揉んで、さらに揉んで、整えながら揉んで、やっと乾燥、そして仕上げ加工をして製品のお茶となります。



「ろ【加】お茶になるまで」のブースでは、畑の茶葉が製品になるまでの加工工程をインタラクティブな映像で疑似体験できます。





ブースの3箇所に映像が映された画面と、その前に気になるハンドルが設置されています。


ハンドルを回すとそれぞれの映像が変化します!



くるくる、くるくる。


すると画面の中のお茶の葉が、



ぐるぐる回ったり。


ハンドルごとにどんな動きをするかは実際に自分の目で確かめてみてください。


映像の最後には各工程の説明もあるので、体験していくうちにどうやってお茶が作られているのかを知ることができます。

ちなみに、工程が進んでいくと緑色の茶葉の形や水分量が変化していくなど、細部にもこだわって描かれています。ぜひ注目してみてくださいね。


↓↓↓

次は1階へと場所を移します。

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◆「は【淹】お茶のたしなみ」

お茶の栽培から加工を学んだ後は、お茶を「淹れる」ワークショップです!




1階の奥には最大6名が着席できる3つのカウンターがあり、オープニングイベントで波瑠さんも行ったお茶の淹れ方体験をします。



▲オープニングイベントで急須の持ち方を教わる波瑠さん


目の前で日本茶インストラクターが「甘い」お茶と「渋い」お茶の淹れ分け方を教えてくれます。




説明を聞いた後は、各自で急須を使って淹れていきます。

ちゃんと手順通りに進めると、「甘い」お茶と「渋い」お茶の2種類のお茶が淹れられます!





さらに、お茶といえばお茶請け。それぞれのお茶に合うお茶菓子の紹介も!


▲この日もらったお茶菓子はこれ!


最後に来場者全員に「キリン 生茶」300mlペットボトルもプレゼントされます。


リーフレットには「お茶の淹れ方、お好みMEMO」があり、お茶の味の好みや淹れる温度、茶葉の量、浸出時間、お茶菓子選びのポイントなどが記入できます。自宅でもできるように、自分好みの淹れ方をメモしましょう。


◆50種類から選べる!「お茶のいろは」オリジナル茶缶

1階のショッピングカウンターでは来館のお土産に、「お茶のいろは by Namacha オリジナル茶缶」(500円)を購入できます。




オープニングイベントで波瑠さんも名前の頭文字「ハ」をプレゼントされていたオリジナル茶缶です。




茶箱に刻印されているようなお茶屋の屋号をモチーフにしたような和のデザインです。50音とその他、約50種類のラベルからお好みのデザインを選びます。

茶缶には茶葉も入っているので、学んだ淹れ方の復習に自宅でお茶を淹れてみては。プレゼントされたお菓子をお茶請けに、お茶とのマリアージュも愉しめますよ。


館内を巡ると茶畑での栽培から、お茶の加工工程、お茶を淹れるまでを一通り体験しながら学べます。おおよそ40分~50分ほどかかるようです。

一杯のお茶を飲む時、お茶になるまでのストーリーに思いを馳せて味わうと、お茶の味わいも深みを増してきます。


これからの季節、お子様の夏休みの自由研究にも最適です。
来年5月まで毎週末開催する「お茶のいろは by Namacha」では、季節ごとに提供するお茶やお菓子なども変えていくそう。
季節の折々にリピートしてみるのも楽しいかもしれません。


個人的にもお茶の世界が体験できるスポットができて嬉しいです。しかも、お茶の生産地ではなく消費地の東京の真ん中に!

今までなかった体験型のお茶のミュージアムは毎週末、期間限定での開催です。
お茶好きも、そうでない方も一度足を運んでみては。
カフェでお茶するくらいの料金で素晴らしいお茶の世界を楽しく美味しく学べます。


知るとお茶は、もっと楽しくなりますよ。





「お茶のいろは by Namacha」
・場所:東京都渋谷区神宮前6-16-23 CASE W
・実施期間:2017年7月21日(金) ~2018年5月中旬(予定)
・営業時間:11:00~19:00(最終入場:18:10頃を予定 ※混雑状況により異なります)
・営業日:2017年7月21日~年内までは土・日・祝日のみ営業(年末除く)、2018年1月以降は日曜日のみ営業(予定)
・体験料:800円(税込)
ホームページ


(文・撮影/satomin@お茶ライター Teawriter)


>コラム前編はこちら
波瑠も美味しいと感動!お茶ミュージアム「お茶のいろは by Namacha」オープニングイベント


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