【芳醇な香り】上質なダージリンティーに出会える紅茶専門店「Pure Tips」がオープン
こんにちは。365日毎日お茶を飲むsatominです。
紅茶の中でも人気のダージリンティー。
ダージリンティーは紅茶のシャンパンとも言われ、インド紅茶総生産量のわずか1%ほどという希少さです。
そんなダージリンティーも数多く揃う紅茶専門店「Pure Tips(ピュアティップス)」が松陰神社近くにOPENしました。
世田谷線の松陰神社前駅から徒歩1分の閑静な住宅街にお店はあります。
店内に足を踏み入れると、ブランドイメージと同じ白い店内に、ダージリンティーやインド紅茶の数々がずらっと並べられていて壮観です。
▲壁の一方にはダージリン ファーストフラッシュ
▲もう一方の壁にはダージリン セカンドフラッシュが並びます。
お店に伺うと「Pure Tips」店主の七戸(しちのへ)幸恵さんと「インド紅茶セレクション」の代表である七戸俊策さんご夫婦が出迎えてくれました。
サービスウェルカムティーとして、インド紅茶セレクションのフローラルアールグレイの冷茶をいただきました。
ダージリンティーとニルギリティーの紅茶をベースに、ベルガモットやローズペタル、ラベンダーがブレンドされていて、フラワリーな香りが若い女性に好まれそうなお茶。水出しでも華やかな香りがします。
▲ローズペタル、ラベンダーがブレンドされています
店内に入ると壁に掲げられた写真が目に留まります。
幸恵さんと、Mittal Teas社のヴィクラム・ミッタル氏、ガングリ氏です。
「Pure Tips」のダージリンティーは、インドで3代にわたり最高級の紅茶を扱うミッタルティー(Mittal Teas)のオーナーであり経営者のヴィクラム・ミッタル氏が厳選した単一茶園、単一茶葉のシングルオリジンティーです。
お値段もそれなりにしますが、ダージリンティーの中でも“Top of Top(最上級)”のクオリティのみを扱っています。
パッケージには、正規のダージリンティーにだけインドのティーボードから使用が許可されたダージリンロゴが表示されています。
■ダージリン2種類を飲み比べ!マスカテルフレーバーを体感
「Pure Tips」では、お店でお茶を購入したお客様には、購入したお茶を家でも美味しく淹れられるようになってもらいたいという理由から、アドバイスをしながらお店でお客様にも淹れてもらうのだとか。
今回、2種類のダージリン セカンドフラッシュを試飲させていただきました。
「全て正確に測って淹れれば家でも美味しく飲めます」と幸恵さん。
お湯の量や温度、茶葉の量、蒸らし時間はパッケージに記載されたものを守ります。
・Muscatel Charm 133:湯量160cc、茶葉の量2グラム、湯温95度、蒸らし時間4分30秒(画像左)
・Praised Muscatel 131:湯量160cc、茶葉の量1.5グラム、湯温90度、蒸らし時間6分(画像右)
適量を計った茶葉を温めておいたガラスポットに入れます。
適温のお湯を注ぎフタをして待ちます。
時間になったら同じく温めておいた別のガラスポットに茶漉しを使って紅茶を注ぎ、そこから各茶碗へと紅茶を注ぎ分けます。
▲左が「Muscatel Charm」右が「Praised Muscatel」
2種類のダージリンティー、並べると微妙な水色(すいしょく)の違いがわかります。
Muscatel Charmは、やさしい蜜のような甘みが心地よい紅茶です。
Praised Muscatelは甘みとギュッとした渋みを持ち、果実のような香りが華やかです。
Praised MuscatelのほうがMuscatel Charmよりも強い印象です。
ところで、ダージリンティーと言うとよくマスカテルフレーバーの話しが出ますが、七戸さんに伺ったところ、「マスカテルフレーバーを誤解されている方も多いです。」と意外なコメントが。
「フレーバーというのは飲む前の香りではなく香味のことで、飲んだ後、鼻にぬける香りと口に広がる香りのことです。マスカテルフレーバーは花香や熟した果実香がします。」(七戸さん)
マスカテルフレーバー奥深いです!!
そんな話をしていたら「2煎目はいかがですか?」と促されます。
通常紅茶は1煎目だけですが、「Pure Tips」さんの紅茶は2煎目も楽しめます!
淹れてもらった紅茶は2煎目とは思えない水色と味わいでした。良質な紅茶だからこそできる2煎目です。
▲2煎淹れた後の茶葉。左が「Muscatel Charm」右が「Praised Muscatel」
茶葉自体も破砕もなく均一できれいな茶葉でした。
■本場インドの紅茶専門家プロデュースのマサラティー!
最後に「Pure Tips」さんでもファンがいるというマサラティーを試飲させていただきました。
七戸さんが「うちのマサラティーはすごいんですよ」と言わしめるほどのマサラティー。期待が高まります。
お店では茶葉と茶器の販売の他に、マサラティーがテイクアウトで販売されています。
本場インドのハーブとスパイスを贅沢にいれたマサラティーは40グラム入りで1080円(税込み)。テイクアウトは1杯380円(税込み)。
紅茶にグリーンカルダモン、シナモン、生姜、フェンネルシード、黒胡椒、バラ、クローブがブレンドされています。
飲む前からハーブとスパイスの甘い香りが漂ってきます。
一口飲むとスパイスとハーブの風味がドレープのように口の中に広がります!
奥のほうではじける黒胡椒や、香りの淵を漂うバラの香りなど、飲むたびに色々な香りや味を探してしまうお茶です。
■お茶のクロスロード
店内には、ダージリン、アッサム、ニルギリ、シッキムなど、紅茶好きが目移りしそうなほど豊富な紅茶のラインナップが揃います。
中にはレアな紅茶もあり、ダージリンのホワイトティーといったものも。オーガニックで栽培された若い茶樹の葉をハンドロールで製茶した春摘みの紅茶で、ファーストフラッシュとしては稀なマスカテルフレーバーを思わせる果実のような香味を楽しめる希少なお茶です。
紅茶の他にも、幸恵さんが厳選した中国紅茶や、使い勝手の良さそうな茶道具類も販売されています。
さらに、七戸さんがセレクトした新鋭のガラス造形家や陶芸家の作品販売や、定期的にお茶のしつらえも展示されます。伺った時は外山ますみさんの中国茶のしつらえが展示され、展示最終日には中国茶のお茶会が予定されていました。
今後、紅茶だけなく日本茶のお茶会や各種セミナーなども行っていくそう。
俊策さんは「お茶のクロスロードでありたい」と考え、お店を紅茶だけに限らずボーダレスに様々なお茶に出会える場所にしていきたいと語ります。
■極上のダージリンティーに出会ったきっかけ、そして想い
「Pure Tips」「インド紅茶セレクション」を運営する有限会社サイナップスはミッタルティーの日本での正規代理店でもあります。そもそもミッタルティーを扱うことになったきっかけを伺うと、俊策さんが広告代理店に勤めていた頃、某光学機器メーカーがインドで販売会社を立ち上げるという際にインドに訪れ、現地の支社長にミッタルティーに連れていってもらったことが始まりだったそう。
それから時が過ぎ2011年に「Pure Tips」のブランドを立ち上げネット販売を開始、イベント出店なども行い、今年2017年5月にショップをオープンされました。
最初にミッタルティーの紅茶を飲んだ時の感動が忘れられず「Pure Tips」を立ち上げた七戸さんご夫婦。
「時を満たし、心を満たす。」
お茶は人に安らぎをもたらす不思議な飲み物。
日本でも多くの人に上質なダージリンティーと過ごす時間を愉しんでもらいたい、そんな思いがつまったお店です。
ダージリンティーに適した水は軟水。
軟水の日本はダージリンティーが美味しく飲める環境にあります。
ぜひお家で上質なダーリンティーを淹れて寛ぐ時間を作ってみてはいかがですか。
・紅茶専門店「Pure Tips」
住所:東京都世田谷区若林4-25-5 モデリアデイズ松陰神社-E
営業時間:11時~19時
定休日:月曜、木曜
ホームページ
(文・撮影/satomin@お茶ライター Teawriter)
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