【歴史的瞬間】織田信成と明智光秀の末裔クリス・ペプラーが茶会で初対面!その結末は?
「本能寺の変」から400年以上の時を経て、織田信長の末裔の織田信成さんと、明智光秀の末裔とされるクリス・ペプラーさんが初対面を果たした。
3月20日より発売される新しい「綾鷹」「綾鷹 にごりほのか」の発売を記念して行われたお披露目イベント「綾鷹 大花見茶会」に、プロフィギュアスケーターの織田信成さんと、タレントでラジオDJのクリス・ペプラーさんがゲストで登場した。
ステージに登場早々、競演するとわかった時の複雑な心境を述べた。
織田信成さんが「やはり複雑な思いがあった。どうゆう表情でまずご挨拶したらいいのかなと、すごく考えました。」と話せば、クリス・ペプラーさんも「ついに決着の時がきたなと」その思いを語り、実際ステージ登場前の袖ではなかなかお互い目を見ることができない状態だったと明かした。
この歴史的な対面は、織田信長の命で商人の交通・運輸・宿泊統制を担当し、豊臣秀吉から茶園の管理・運営を委任された上林家の末裔である「上林春松本店」代表 上林秀敏氏が仲介しました。
仲介役の上林氏も「ものものしい雰囲気ですね。伝わってきますこちらにも。」と緊張の面持ち。
対面の場となった「綾鷹 大花見茶会」は、豊臣秀吉が約400年前に開催した盛大な茶会「醍醐の花見」を東京ミッドタウンに再現。桜に見立てた和傘が頭上に並ぶスペースで庭園を眺めながら急須でいれた緑茶を楽しめる。そんな雅な空間の中で、ピリピリムードの織田信成さんとクリス・ペプラーさんに上林氏から特別なおもてなしがされた。
■本能寺の変から400年!プレミアムなお茶のもてなしで和解を実現
上林氏からのおもてなしのお茶はこのイベントだけのプレミアムなお茶!
「おふたりのご先祖が生きられた時代をイメージして、口にふくんだ瞬間存在感がすぐに感じていただけ、喉越しの強さも実感していただけるように仕立てたお茶を用意しました。」
織田信長と、明智光秀の時代をイメージして作ったお茶とはどんなお茶なのか上林氏に聞くと、「戦国武将ということで力強いお茶にした」とのこと。現代ではまろやかでやさしいお茶が好まれているが、それとは違った味わいのお茶だ。
3人はステージ横に作られた茶室に移動し、茶師である上林氏がふたりの目の前でお茶を淹れてもてなします。茶師にお茶を淹れたもらったことはないという織田信成さんは「すごく楽しいです」と笑顔を見せた。
せっかくだからと「美味しいお茶の淹れ方を覚えて帰っていただいて、これから実践していただきたい」とお茶を淹れながら美味しいお茶の淹れ方を説明する上林氏。
「まず最初にするのは、お湯の準備です。湯冷ましといわれる器にお湯をいれて冷ますんです。」上林氏の所作をふたりは、時折質問を挟みながら熱心に見入った。
湯冷ましをしたお湯を急須に注いでからもゆすったり、回したりせず、お湯の力だけでじっくり開くのを待つ。時間が経ったら、それぞれの茶碗へ少しずつ注ぎ分けることで各茶碗の量や濃さを同じにする。「芳醇の一滴」と言われる最後の1滴まできちんと絞りきるなど、美味しく淹れるコツを伝授された。
淹れたてのお茶をふたりの前に置き「まず香りを楽しんでみてください。それからお口にふくんでいただいて味わってみてください。」と言う上林氏の言葉に、お茶を味わうふたり。
クリス・ペプラーさんからは「すばらしい」と感想がもれた。「(自分が)いつも飲んでいるお茶は熱かったかもしれない。」と自身の淹れ方を振り返り「この温度だと一番旨みや香りが一番でてくるようなかんじがします。」とコメント。
織田信成さんは「いままで飲んできたお茶とまったく違いますね。僕がいままで飲んできたお茶の中で一番おいしいお茶です。甘みとかそうですし…とても上品なあじわいで、心が安らぐようなお味でした。」と絶賛。
お茶を淹れられ、味わっているうちに、ふたりの間にあったピリピリとした空気が和やかに。
普段から綾鷹ファンでよく飲むというふたりは、ペットポトルの綾鷹を飲むと、和解のしるしとして硬い握手を交わした。
「美味しいお茶を飲んでものすごく気持ちが和やかになったので、和解できそうです。」と織田信成さんが語ると、続いてクリス・ペプラーさんも「400年の因縁をここで抹消したいと思います。」と和やかムード。
横で見ていた上林氏も「歴史的瞬間に立ち会えたような気がします。緊張しました。」と安堵の表情を見せた。
織田信成さんはこの歴史的瞬間を振り返って「改めてお茶の力ってすごいなと思いました。いままで長年悩み続けていた想いが淹れていただいたお茶でこんなにもすぐに和解することができるなんて、あらためてお茶の力を感じました。ありがとうございました。」
「やっぱり最初お会いした時は緊張感があった」というクリス・ペプラーさんも「今はもうちゃんと目をみてお話できる」と嬉しそうに語る。「ここに来るまで織田さんどんな方なのかなと思っていたんですけども、お茶が引き合わせてくれたので、これからは友人としてぜひ長い付き合いをしていきたいと思いますのでよろしくお願いします。」という言葉にすかさず織田信成さんが「反旗を翻さないようによろしくお願いいたします(笑)」と返すと会場の笑いを誘っていた。
上林氏は「おふたりに僕もおもてなしさせていただくことができて本当に楽しく、すばらしい時間を体験させていただいてありがたいと思っています。」と礼を述べ、「皆さんも和やかな気分、穏やかな気分になりたい時は、おふたりのように綾鷹で気分をしずめていただきたいと思います。」と締めくくった。
■宇治茶師 上林秀敏氏によるもてなし体験 ~一番茶と二番茶の飲み比べ~
六本木ミッドタウンにて3日間開催された「綾鷹 大花見茶会」の会場では、急須でいれた一番茶と二番茶の飲み比べや、上林春松本店代表の上林秀敏氏による合組(ごうぐみ)の披露や本格的なお茶のおもてなし体験を来場者は楽しめました。
筆者も上林氏による合組と、一番茶と二番茶の飲み比べを体験!
一番茶とはその畑で最初にとれたお茶で、宇治では4月後半から5月半ばに茶摘みが行われる。春の日差しで育っている為、やわらかく鮮やかな緑色の葉で、旨みの多いお茶。
それから40日から45日経った頃、2度目の茶摘みをし、その頃のお茶を二番茶と言う。初夏の強い日差しで育っている為、葉も濃い緑色で大きく厚みもあり、一番茶に比べて苦み渋みの多いお茶。
実際に飲み比べると両者の違いがわかりやすい。
画像右が一番茶、左が二番茶。
次に「合組」の技が披露。「合組」は別々の違う個性をもったお茶を組み合わせることによって新しい味わいを作り出す技で、茶師の重要な技術のひとつ。
会場では簡易版だったが、実際には合組を何回も繰り返して各お茶の割合を決めて工場におろし、大きな単位でお茶を作っていくとか。
今回、ペットボトルの綾鷹のイメージしたお茶作りが実演され、合組したばかりのお茶をその場で味わう体験も!
淹れたてのお茶を口に含むと旨みとほどよい苦み渋みが広がり、火入れによる芳ばしい香りの余韻が心地よい一杯でした。
イベント後、ペットボトルの綾鷹を飲んだ際、その再現性に茶師の合組の技術に改めて感心しました。
香り豊かで味わい深いお茶。
「まあ、お茶でも。」
お茶のおもてなしはいつの世も人の心を和ませます。
(文・撮影/satomin@お茶ライター Teawriter)
京都宇治にある創業450年の老舗茶舗「上林春松本店」潜入レポートはこちら
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