【金賞受賞】アールグレイを使った和紅茶梅酒「クレハロワイヤル」が美味しすぎる!

2016/12/14 11:00 satomin satomin


紅茶好き!梅酒好き!という方は多いと思いますが、紅茶と梅酒が1つになったお酒があるのをご存知ですか?

和紅茶梅酒「クレハロワイヤル(CREHA ROYAL) 嬉野アールグレイ」です!!




しかも、ただの和紅茶梅酒ではありません。
今年、全国梅酒品評会2016でブレンド部門1位、金賞を受賞した名品です。

こちらの商品、実は発売から10年も経つ知る人ぞ知る梅酒。2005年5月11日に発売され、特約店でのみ販売しています。以前、テレビ番組の「王様のブランチ」「とくダネ」「知っとこ!」などで紹介され人気になり、問い合わせが殺到したというエピソードも。

「クレハロワイヤル 嬉野アールグレイ」は九州 大分県のおおやま夢工房で製造されています。使用している紅茶は、「紅茶専門店くれは」の店長で和紅茶ブレンダーでもある岡本啓氏が監修。佐賀県嬉野で無農薬栽培された紅茶をアールグレイにしています。
※アールグレイとは、紅茶にベルガモットオレンジの香料で香りをつけたもののことを指します。




香料を使った紅茶リキュールとは違い、アールグレイの紅茶を原材料として梅酒を作っているため、香り高さとその奥行きが違います。温度が下がれば紅茶で起こる現象「クリームダウン(白く濁る現象)」も起こるそう。


嬉野紅茶にあわせた梅酒も九州産。大分県大山町の鶯宿梅を使った梅酒です。紅茶の配合を国産紅茶の第一人者である岡本氏が行い、最終調整を元ニッカウヰスキーのブレンダー手嶋氏が行っています。ウィスキーやブランデーのような、ガツンと来る力強い後口が特徴とのこと。



■佐賀県「紅茶専門店くれは」の岡本啓氏に聞いてみた!

その美味しさの秘密を探るべく、「クレハロワイヤル 嬉野アールグレイ」の紅茶を監修した岡本啓氏に、開発秘話や原料の紅茶について伺いました。


▲佐賀県「紅茶専門店くれは」の岡本啓氏


Q:開発のきっかけについて教えてください。
岡本啓(以下岡):
お酒の研究開発をしている人とたまたまイベントで合い、会話の中でお互いのプロ感覚に共感し、一緒になにか作り上げよう!と意気投合したのがきっかけです。

Q:無農薬和紅茶「嬉野アールグレイ」を使用していますが、その紅茶にするまでに他のお茶など試してみて決まったのでしょうか?
岡:
色んなお茶を試し、味見しました。お茶屋の立場からの味と、お酒の開発者の立場では好みの違いもあり、試行錯誤を繰り返しました。

Q:嬉野紅茶とのことですが、サイトで販売されているものですか?品種は何ですか?
岡:
サイトで販売しているものとはブレンドが違います。毎回梅酒の品質、紅茶の品質も微妙に変化する為、仕込みごとに全員で複数サンプルを試飲して決めています。毎回同じブレンドを使用する事はありません。

Q:開発秘話などあればお聞かせください。
岡:
仕上げが元ニッカウヰスキーのブレンダーさんが担当してらっしゃるので、そこでの最後の仕上げが決め手になりますが、やはりウヰスキーに携わった方ですので、味わいのインパクトがグッと力強く、調和に優れた味ながら、無難に逃げることない味わいに仕上がり、そのお蔭で他の紅茶梅酒には 中々真似の出来ない、通好みの味わいになり、結果的に長く愛される商品になったようです。





偶然の出会いから生まれた紅茶梅酒。
いずれも九州産であるこだわりの紅茶と梅酒が出会って生まれた奇跡の一品と言えるかもしれません。
紅茶好きも、梅酒好きも一度は味わってみたい名品です。

紅茶梅酒にあった飲み方を岡本氏に聞いたところ、「ロックで少し氷が溶けたくらい。もしくはちょいソーダ(冷やした梅酒に氷とちょっとのソーダを注ぐ飲み方)がおすすめ」とのこと。



■【試飲レポート】至高の一品の紅茶梅酒を飲んでみた!

ということで、実際に味わってみました!




封を開けてグラスに注いだ瞬間からフルーティな香りを放つ紅茶梅酒。


▲水色(すいしょく)は通常の梅酒とは違う紅茶色


まずはそのままロックで…。
梅酒とアールグレイという今までに味わったことのない組み合わせに、おそるおそる口をつけます。

口に含むとベルガモットオレンジと梅があわさった果実の甘み酸みが広がり、梅酒の芳醇な香りとアールグレイの香りが鼻に抜け、最後に紅茶の渋み旨みがやってきます。どこかで味わったことのある甘みだなと記憶を手繰るとあんずの甘みに近いものを感じました。
一口の中に複雑な味わいと香りがドレープの様に重なる、他の梅酒にはない新感覚の味わいです。ネットで一度飲むとまた飲みたくなるというコメントを見ましたが、それもうなずけます。
口当たりがフルーティで飲みやすいので女性が好むお酒かもしれませんが、飲みすぎには注意です。


岡本氏おすすめの飲み方も試してみました。

まずは氷をいれてロックで。少し氷が溶けたくらいに飲むと…




氷が溶けるに従いガツンとしたところが丸くなっていきます。ゆっくりちびちびと飲みたいお酒です。


お次は炭酸で割って。




さらに飲みやすくなり、梅のまろやかな酸味とアールグレイのベルガモットオレンジの果実感が泡ではじけて、最後に紅茶のほどよい渋み旨みが味わえます。
夏場などは梅の酸味と炭酸の喉越しがよく、ぐいぐいと何杯もいけそうです。
お酒の弱い方は炭酸多めになど、割合は調整してみてください。


紅茶好き、梅酒好きの方はもちろん、お酒に弱い方や甘いものが好きな方などにもオススメです。





女子会に持っていっても喜ばれそうですが、これからの季節、赤い紅茶色の梅酒「クレハロワイヤル」はクリスマスや、お正月にはぴったりのお酒ではないでしょうか。ホームパーティなどの手土産に持っていってみては。



▲和紅茶梅酒 クレハロワイヤル 嬉野アールグレイ(500ml/1429円税抜き)



◆和紅茶専門店 紅葉~くれは~



店長:岡本 啓(ひろし)
全国でも少ない日本の紅茶専門のブレンダー。

住所:佐賀県佐賀市柳町4-7
定休日:毎週月曜日、火曜日
営業時間:11:00~18:00
ホームページ
※「和紅茶専門店 紅葉~くれは~」では「クレハロワイヤル 嬉野アールグレイ」の販売は行っておりません。酒屋(特約店)での販売になります。


(文・撮影/satomin@お茶ライター Teawriter)


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