「あさイチ」での駐日イギリス大使の大胆な紅茶の楽しみ方に素敵!親近感ある!と絶賛

2016/11/2 12:35 satomin satomin


11月1日は紅茶の日。

ということで、11月1日放送のNHK「あさイチ」で紅茶が特集されました。


番組では、主に紅茶のティーバッグに焦点を当て、ティーバッグを使った美味しい紅茶の淹れ方やティーバッグの活用術などを紹介。

はじめにティーバッグを使って紅茶を美味しく淹れる方法を、紅茶業界歴40年の日本紅茶協会専務理事の稲田信一氏がレクチャーしました。


◆ポイントは4つ!ティーバッグ究極のいれ方

ポイント1:「お湯バイバイ!」
カップをお湯で温め、そのお湯は捨てます。

ポイント2:「こっちが先よ!」
ティーバッグをいれる前に沸騰直後のお湯をカップに注ぎ、ティーバッグを静かにいれます。




ポイント3:「フタ、絶対!」
すぐにソーサーやお皿などでカップにフタをし、そのまま1分間蒸らします。
フタがないと温度が急激に冷めてしまうのを避ける為に、しっかりフタをします。

ポイント4:「ダメ、ちゃぽちゃぽ」
ティーバッグをお湯にちゃぽちゃぽせずに、お湯からやさしく取り出します。
ちゃぽちゃぽすると余計な苦みがでてしまうのでゆっくりとお湯の中で左右に数回動かして出します。




この中でも特にポイント3の“蒸らす”ことが重要で、「蒸らすという行為がここまで味の差を生む」と言います。
蒸らすことで温度を下げずに美味しい成分や香りをより抽出しやすくします。

正直、ティーバッグをお湯にちゃぽちゃぽしていた!という方もいるのでは。ついついやってしまう行為ですよね。





実際、ティーバッグを使って紅茶を美味しく淹れる方法を実施やってみたところ、香りが高くまろやかな渋みと深い味わいを感じられました。
一方、これまでのやり方で淹れた紅茶は苦渋味が感じられ、香りもあまり感じられませんでした。


番組内で紹介されたティーバッグを使って紅茶を美味しく淹れる方法は覚えておいて損はなさそうです。ちょっとしたことで美味しさがアップします。

ネットでもこの方法で淹れた紅茶を飲んで「早速このやり方で飲んでみたら、うんまい」「うん、確かに美味しい。苦くないのに濃い味の紅茶の出来上がり」といった感想が投稿されています。



紹介された通りに淹れると香りがたつというコメントも。



■スリランカ・トルコ・イギリスの駐日大使館が紹介する紅茶の楽しみ方にまさかの波乱が!?



コーナーも中盤に差し掛かると、紅茶につながりが深い国、スリランカ、トルコ、イギリスの駐日大使館の各国大使や大使夫人へのインタビューシーンへ。

駐日スリランカ大使の「辛く食べて甘く飲む」、駐日トルコ大使夫人のチャイをいれるのは「濃く、七分目まで」と、それぞれのお国柄が垣間見られるティータイムの模様が映されます。

最後に、駐日イギリス大使の紅茶の楽しみ方が紹介されると、ネットがざわつきました。



大使公邸の一室のソファに座っているティム・ヒッチンズ駐日イギリス大使。


テーブルの上にはシルバーの食器とティーカップ。そして、「イギリスの紅茶といえばスコーンと一緒にいただくのも素敵ですが、今日は違います…。」というナレーションが流れると…

「私が今日皆さんにお見せしたかったのは、私のお気に入りのマグカップで入れる紅茶です。」
と後ろから大きめのマグカップを取り出す大使!?


でかいマグカップをドン!とテーブルに置いたと思ったら、ティーバッグを投入しお湯をドバドバッ!
ちょっと置いたらティーバッグをジャブジャブッと振り、ミルクを大胆にいれて「デリシャス!」。



傍らのティーカップではなくユニオンジャックのマグカップで紅茶を淹れる駐日イギリス大使。



このシーンの放送後、Twitterではそれまで紹介されていた美味しい紅茶の淹れ方を完全に無視した英国大使の大胆かつ大雑把な紅茶の淹れ方に衝撃が走り、「イギリスの飲み方最高!」「好きに飲めばいいじゃん。素敵。イギリス大使。」「そうだ!!自由に飲むのがサイコーなんだ!!」といった、賛辞や賛同の意見があふれました。


Twitterでの反応は…

・「散々冒頭で紅茶の美味しい入れ方を紹介した後で、イギリス大使がその美味しい入れ方ガン無視の自己流で華麗に紅茶飲んでてワロタ。」

・「紅茶警察が猛りそうな淹れ方を大使自ら(^^;)要は自分が美味しければいいのね。」

・「紅茶はいろいろ美味しくなる作法があるけど、イギリス大使がマグカップにティーパック入れてお湯注いでフリフリしてミルク入れてDelicious!って気軽に飲んでるの素敵だったな。」

・「あさイチ、ティーバッグでおいしい紅茶を淹れるセオリーを紹介してたのに、それをことごとく無視して淹れたマグカップ紅茶をデリシャス!って飲んでたイギリス大使がお茶目だった。」

・「お湯でカップを温めてからとか二度手間だし、マグカップいっぱいに作ってガブガブ飲む駐日イギリス大使のほうが親近感ある。」

・「あさイチで紅茶がポピュラーな国の大使館を巡ってその国の飲み方を紹介する流れでイギリス大使がマグカップ温めずにティーバッグドーン!お湯ドバー!ティーバッグジャブジャブー!牛乳ダバァー!グイー!ってお紅茶クラスタの幻想を破壊してて良かった」


この大使のような飲み方、本場イギリスの家庭では一般的のようです。





駐日イギリス大使ティム・ヒッチンズさんのTwitterには、11月1日紅茶の日に「#紅茶の日 #teaday Starting the day with a “cuppa” tea.」というコメントと一緒に、(紅茶が入っているであろう)赤いマグカップの画像が投稿されています。


時間に余裕のあるときは、ティーバッグの美味しい淹れ方を実践したり、または、紅茶の葉からティーポットで丁寧に淹れてみるのも美味しいものですが、日々の暮らしの中では駐日イギリス大使のようにマグカップにガッサーといれてグビグビ飲むのもいいですよね。


結論:「お茶はその時の気分で自分の好きなように飲むのが一番美味しい!」
ということを駐日イギリス大使のティム・ヒッチンズさんからは教えてもらった気がします。



番組では他にも、日東紅茶ティーテイスター原口拓朗さんが、簡単・激変ティーバック使いこなし術を披露。
方法は簡単。異なる紅茶のティーバッグを組み合わせるというものでした。

一般的なブレンドティーのティーバッグに、ダージリンのティーバッグとアッサムのティーバッグと、計3つのティーバッグを用意します。
熱湯を注いだティーポットの3つのティーバッグをいれて1分蒸らせばOK。カップに注いで飲みます。こちらも一度試してみたいところです。


紅茶の淹れ方だけでなく、ハーブのリキュールやマーマレード、ブランデー、アカシアのはちみつをチョイたしする「紅茶+○○=mazetea」も紹介。
比較的取り入れやすいものから、チョコレートといった変り種のものまで登場。紅茶+チョコレートを試食したMCの井ノ原快彦さんも「おいしい!」と絶賛。チョコレートを提案した原口さん曰く、紅茶の甘さがたってコクがまし、カカオの風味で味に複雑さがでて美味しくなるとのこと。


これから寒くなり紅茶を飲む機会も増えそうです。淹れ方を工夫したり、一緒に入れるものをアレンジして紅茶を楽しんでみてはいかがですか。


(satomin@お茶研究家)


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