【脳内リピート必至】最近のお茶の歌がスゴいことになっている!

2016/9/21 12:00 satomin satomin


お茶の歌といえば、「夏も近づく八十八夜~」からはじまる「茶摘(ちゃつみ)」の歌を思い浮かべる方も多いのでは。
「茶摘」は童謡・唱歌で、もともと宇治田原の茶摘み歌から作られたという説がありますが作詞作曲者は不明。

・【歌付き】茶摘み (童謡・わらべうた)




立春から数えて88日目、5月2日ごろの八十八夜に茶摘みをする光景を歌っています。
八十八夜に摘まれた新茶は縁起がよく、飲むと長生きするとも言われています。

▼歌詞はこちら
夏も近づく八十八夜 野にも山にも若葉が茂る
あれに見えるは茶摘みぢやないか あかねだすきに菅(すげ)の笠

日和(ひより)つづきの今日このごろを 心のどかに摘みつつ歌ふ
摘めよ摘め摘め摘まねばならぬ 摘まにゃ日本の茶にならぬ



お茶の歌=「茶摘」と、他のお茶の歌が思い浮かばないほど「茶摘」の殿堂入り状態でしたが、ここ最近、一風変わったお茶の歌が世に生み出されているのをご存知でしょうか。


■中毒性あり!脳内リピートして頭から離れないお茶の歌
 
Youtubeの動画、踊る授業シリーズ「本能寺の変」で一躍注目されたエグスプロージョン。
アップテンポなリズムとキレキレのダンス、頭に残る歌詞が印象的ですが、エグスプロージョンの踊る授業シリーズの中でお茶に関わる動画が公開されています。

それがこちら!

・[動画] 「千利休」 踊る授業シリーズ 【踊ってみたんすけれども】 エグスプロージョン




2016年5月20日に公開され、2016年9月時点で視聴回数が約373万回。

千利休の本名や体が大きかったことなどが歌詞に盛り込まれています。
なかでも「めっちゃ抹茶で 茶道 茶道、 茶道 茶道 めちゃくちゃ抹茶 ×2」のフレーズにはまる人が続出です。

動画のコメントでも、そのフレーズに
・「ここ超好きw」
・「はまるよねw」
・「そこの部分だけ中毒性あるw」
・「脳内リピートして頭から離れない」
といった意見が寄せられています。

「めっちゃ抹茶で 茶道(ちゃどう) 茶道(ちゃどう)」と歌われていることについて、「さどうでしょ」という意見が見受けられますが、茶道は「さどう」とも「ちゃどう」とも読むそうで、昔は「ちゃどう」と言われていたとか。



■ハイテンポで圧倒的なお茶が迫り来るお茶の歌

さらに、いま注目のアーティストもお茶の歌を生みだしています。
コムアイを主演とする音楽ユニット「水曜日のカンパネラ」が歌い上げる「千利休」の歌詞は全面お茶に埋め尽くされています。


・[動画] 水曜日のカンパネラ『千利休』




2014年8月21日に公開され、2016年9月時点で視聴回数が約357万回。

動画の中でコムアイが茶室で実際にお茶を点てています。
不思議な歌詞とラップ調のメロディ、コムアイの歌声が、これまた中毒になりそうな歌です。


さらに、「立てろ茶柱!」からはじまるその独特な歌詞も注目されています。
「金の茶室にエビバディ招待 呼ばれて参上 利休 in the House」
「安土桃山ニュージェネレーション 俺がティーカルチャー風雲児!」
「東京 茶摘みーランド 千葉県浦安あたりに建設 夢と魔法と茶道の王国 オレが目指す 地上の楽園」

なんとも不思議な歌詞ですが、そその独特な世界感についてもコメントが多く投稿されています。
・「歌詞がイイね。思わずクスッと笑います。」
・「史実の利休を知っているとなお面白い!」
・「クソかっこいいけ。しかし、お茶。圧倒的お茶。」
・「茶、に関するアレコレがうまく歌詞に歌われていますね。サイコー。チャツミーランド(笑)」
・「茶ツミーランドに吹いてしまった。」



いまどきのお茶の歌たちはちょっと不思議でクセになる音楽でした。
ぜひ歌詞に注目して視聴してみてください。

しかし千利休は、アーティストが題材に選んでしまうほどの何か持っているのでしょうか…謎です。


とはいえ、最新の音楽と千利休が結びつくと、これまでにない新しい世界が広がります。
お茶の歌のように、お茶自体もいまの時代にあった新しいスタイルになることを切望してやみません。


(satomin@日本茶インストラクター)



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