【画像】昭和40年代の映像で見つけた「昭和の懐かしの品」まとめ
どうも、服部です。前回の記事「昭和40年代の日本はまだまだ発展途上だった」に続き、現在の40代の方々が生まれた頃、昭和40年代(1965~1974年)の日常を当時の映像ニュースを使って振り返ってみたいと思います。
●「せつやくかあさん」(昭和49年)
何度も参照元に使わせてもらってきた静岡県浜松市の市政映画から、今から40年前となる昭和49年(1974年)の「せつやくかあさん」というタイトルの動画を元に紹介していきたいと思います。
この動画自体は、いかに無駄なく生活をしていくべきかという、約20分の啓蒙動画(この前年に第1次オイルショックが起きているため)なのですが、現代の我々にとってはちと不要なので、映像に登場する「昭和40年代の懐かしのアイテムまとめ」のようなかたちでお送りしていこうと思います。
売り出し中の住宅です。見た目は現在のものとそれほど差異は見られません(なんとなく「ドラえもん」の野比家に似てるようにも)。価格は、通勤に便利なところなら1千万円は軽く超えるそうです。
ちなみに、物価の違いの基準として国家公務員の高卒初任給を比べてみると、平成25年(2013年)が14万100円なのに対して、昭和49年(1974年)は5万9200円でした。
ベビーカーです。この時代の他の動画で見るベビーカーより高級そうな、赤ちゃん対面式も置いてあります。
抽選会場のようなところで展示なのか販売されているマツダ「ルーチェ」の2代目、2ドアハードトップ(同車種の自家用向けモデルは1991年で生産終了)。
リアアングルも、しびれるほどカッコイイ。
子供用の学習机です。いろいろな機能が付いてるのが自慢なんですよね。
左から時計に温度計、そして……、
電動式鉛筆削り機まで付いてます。クール!
乗り物好きの男の子の憧れといえば、「スーパーカー自転車」などと呼ばれた、いろいろと装置の付いた自転車ですね。キラリと光るバックミラーに……、
フレームに付いたオートマ車タイプの変速ギア、
スピードメーター(アナログ勾配計が併設しているタイプもありました)
リアにはごっついライトも付いてます! こういう自転車に乗って、電車の運転手気取りで町を周回していた思い出がある人もいるのでは?
お次は、女性の右後ろに瓶ジュースの自販機らしきがあります。何が売っているのかまでは見えません。
オーディオステレオだそうですが、木製ケースに包まれていてよくわかりません。
こちらはレコードプレーヤーとアンプが合体したコンパクトタイプでしょうか?
使われずしまわれていた品々。左はラジカセ、右手前はバリカン、右奥は電気コンロでしょうか?
危険物の埋立所に捨てられていた二層式洗濯機。見たことないという方も多いのでは? 左の層で洗濯・すすぎ、右の層で脱水をします。左右の層に洗濯物を入れ替える作業は、もちろん人力です。
アイロンに関しては、スチームが付いたとか軽くなったという以外、現在とそれほど変わらないかもしれませんね(コードレス化というのもありますか)。
テレビは木目調が一般的でした。もちろん「チャンネルを回す」タイプです。昭和49年には世帯普及率でカラー85.8%となっていたそうです(一般社団法人 家庭電気文化会調べ)。
冷蔵庫の後ろには、放熱器がむき出しで付いていました。ここのホコリを落とすことで、節電対策になったようです。
掃除機は筒型本体のシンプルなものでした。
(※マイナスイオンは出ません)
扇風機はほぼ現在とデザインは変わっていませんが(羽なしタイプを除く)、前面中央に無防備にも穴が開いていました。子供たちはこの穴から指で羽の中心部を押さえ付け、回転を止めて喜んでいました。
コンセントのコードは、昔のコタツのコードのように布(?)で覆われているものもありました。
この時代に育った人には、なんでもない黒電話ですが、家庭電話は黒一色でした。「ダイヤルを回す」タイプです。
経緯は不明ですが、ゴミ箱にタミヤのミリタリーミニチュアの箱が捨てられていました。
コープ製のティッシュと歯磨き粉。なんとなく、他社製品のデザインに似ています。
ミキサーは、モーター部分が随分と大きかったですね。右後ろには、大きな炊飯器も見えます。
ガス管が繋がっているので、ガスオーブンのようです。シュークリームを作ったみたいです。
最後は一眼レフカメラ(?)。メーカーは不明なのですが、フラッシュが今の標準からすると面白いところに付いています。レンズが影にならないのでしょうか。それにこの構えではシャッターに指が届かないのでは(大きなお世話)。
いかがでしたか? 懐かしいと思われた方、40年前の家電・日用品ってこんなんだったんだと驚いた方、いろいろな感じ方があったのではないでしょうか。引き続き、昭和の日常を紹介していけたらと思います。
(服部淳@編集ライター、脚本家)
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