【人気】GINZA SIX「くろぎ茶々」伝説の鯛茶漬けと福寿園の宇治茶が味わえるコースが絶品!
こんにちは。365日毎日お茶を飲むsatominです。
2017年4月に誕生した「GINZA SIX(ギンザ シックス)」。その地下2階にある「くろぎ茶々」は、日本一予約が取りにくい日本料理店として知られる「くろぎ」の店主黒木純氏と、伊右衛門でもお馴染みの京都の老舗茶舗「福寿園」がコラボしたお店として話題に。連日各メディアでも紹介されています。
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「くろぎ茶々」では人気の和菓子「常葉白練(ときばしろねり)」やお茶などの販売の他に、イートインスペースで鯛茶漬コース(2,500円)が提供されています。
和菓子や鯛茶漬けがいかに絶品かというのは、お昼の情報番組や、グルメ雑誌におまかせして、お茶ライターということで、提供されるお茶にスポットを当ててご紹介します!
■鯛茶漬コースで楽しめる3つのお茶
お店に伺うと、日本茶インストラクターでもある「くろぎ茶々」の亭主、市川昌輝さんが出迎えてくれました。
「くろぎ茶々」では店長のことを、茶席でもてなす側の亭主と呼んでいるそうです。
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▲茶席の亭主ということで単衣(ひとえ)の着物で。
玉砂利がひかれ植栽やアジサイが配置された坪庭のようなエリアや、イートインスペースへと続く小路など、GINZA SIXの中とは思えないしっとりとした和の雰囲気の店構えです。
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「湯島くろぎ」で根強いファンがいた鯛茶漬けは店舗移転に伴いメニューから無くなりましたが、ここ「くろぎ茶々」で食べることができます。それを目当てに通っている方もいるとか。
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▲店内は割烹スタイルのカウンター5席。
食前茶、鯛茶漬けに小鉢2品と漬物、鯛の出汁の汁物、和菓子+本日のお茶がついた鯛茶漬コースでは3つのお茶が楽しめます。
まずは食前酒ならぬ食前茶!
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宇治といえば玉露の代表的な産地。目にも涼しげな水出しの玉露がグラスで提供されます。
玉露は福寿園の「天雲」で45グラム2,000円という贅沢なお茶。
一口飲むと広がる玉露の旨みと特有の覆い香。とはいえ、食前茶ということで強すぎずいいころあいの味わいで、後口はスッキリ。
亭主(店長)の市川昌輝さん曰く「一歩店内に入って席に着き、飲んだことでこの(お店の)世界感に入ってもらう」お茶だそう。その為か、飲んだ人の印象に残りやすく、食後に聞くとはじめのお茶が美味しかったというお客様も多いのだとか。
食前茶を飲んでいると鯛茶漬けが運ばれてきます。
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はじめにそのままお造りのようにごまだれのかかった鯛を楽しみます。これでご飯一杯は食べてしまう人もいるそう。
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▲小鉢は鶏の南蛮漬けと、にしんとなす。鯛の出汁の汁物。
その後、ご飯に鯛と、適量わさびを載せてお茶を鯛の上からかけお茶漬けとして味わいます。
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鯛茶漬けにかけるお茶は宇治茶2種類から選びます。深蒸し茶と玄米茶、ほうじ茶と深蒸し茶など、季節ごとにお茶は変わるそうで、取材に伺った時は玄米茶と和紅茶が用意されていました。
和紅茶を鯛茶漬けにかける!?
さすがGINZA SIX、斬新な組み合わせ!と、これまでにない鯛茶漬けに驚いていると、市川さんが「これが意外とあうんですよ」とすすめてくる。そうかなぁ?と内心信じきれないまま実食することに…
和紅茶を湯飲みに入れると水色(すいしょく)は紅茶らしい赤い色。
(これをごはんにかけるのか…)
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飲んでみるとやわらかい渋みとほのかな甘さ、後味はスッキリしている。
よく見かける「べにふうき」や「やぶきた」品種の和紅茶とは違う味わい。
聞くと「こまかげ」という玉露品種の宇治の和紅茶なんだそう。珍しい!
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そして、おそるおそる鯛茶漬けに和紅茶をかける…
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こまだれと和紅茶でミルクティーっぽい色合いに。
さらさらさら
(おっ、意外とこの組み合わせ喧嘩しない、…というか相性最高なのでは。)
ごまだれのかかった鯛とご飯を和紅茶と一緒に口の中にいれると、それぞれが持つ旨み渋みがあいまってなんともいえない重厚な味わいになる。
旨みや渋み、甘みが複雑に絡み合うが、最後は舌の上から鯛やごまだれを洗い流しスッキリとさせ、何杯でも食べられそうです。
嬉しいことに鯛とご飯はおかわりOK!心ゆくまで鯛茶漬けを味わおう。
今回、玄米茶と和紅茶の両方を試しましたが、玄米茶にはない和紅茶との重厚な味わいはちょっと感動します。
一方、玄米茶の鯛茶漬けは王道!安心の組み合わせ!
鯛に玄米茶をかけると芳しい玄米の香りが立ち昇る。玄米の香りでごまだれがさらに美味しく変化して、鯛の身が炙ったかのように芳ばしく感じます。
さらさらと口の奥へと流れ込み、お茶漬けとはかくあるべきという味わい。
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お茶選びのポイントとしては、さらさら食べられるお茶漬けらしいお茶漬けは玄米茶、これまでにない新感覚の鯛茶漬けを味わいたいなら和紅茶がおすすめです。
宇治で和紅茶を作っているのも珍しいですが、玉露品種というのがいかにも宇治茶らしい。玉露品種だから鯛茶漬けにもマッチするのかもしれない。これが他の品種の和紅茶だとこうはならないだろうと思う。
鯛茶漬けを食べた後は食後のデザート!
和菓子とともに本日のお茶が提供されます。
いまや銀座で買うべき手土産スイーツ1、2位を争う「くろぎ茶々」の「常葉白練」!
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2層になっている上部は宇治抹茶と吉野の本葛をあわせた葛羹、下部は北海道産のクリームチーズという、和と洋の組み合わせ。別皿のうぐいすきなこと黒蜜をお好みでかけて食べる。
和と洋が融合した和菓子にあわせるお茶はほうじ茶。
このお茶も鯛茶漬けにかけるお茶と同様、季節によって変わっていくとのこと。
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茶釜から柄杓(ひしゃく)ですくったお湯を急須に注ぐと、芳ばしくて甘いほうじ茶の香りがひろがります。
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火香がおだやかな甘みのあるやさしい味わいのほうじ茶は、飲むと口の中をさっぱりとさせてくれる。コースの〆としては最高です。
■店長=亭主の市川さんおすすめのお茶の楽しみ方
亭主(店長)の市川昌輝さんに「くろぎ茶々」のお茶について伺いました。
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▲亭主の市川さん。茶処静岡の浜松出身で子供の頃からお茶に親しんでいたという。
――「くろぎ茶々」さんではどのようにお茶を楽しんでもらいたいと思っていますか?
市川:
コースの中で3回違うお茶を飲むことができるんですが、味の違いを楽しんでもらいたいです。
また、コースの中では、そのまま飲むお茶、料理(鯛茶漬け)と楽しむお茶、お菓子と楽しむお茶と3通りのお茶を楽しんでいただけますが、お茶の種類の他に、お茶とのペアリングも楽しむことができます。
普段はPETボトルのお茶を飲んでいる方も多いと思いますが、色々なお茶があるということを知ってもらいたいと思っています。
定期的にお茶を変えているのも、リピーターのお客様に来るたびに違ったフードペアリングを体験してもらいたいというところもあります。
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――鯛茶漬けの和紅茶はいつまでですか?
市川:
和紅茶の鯛茶漬けは継続します。おそらく7月いっぱいは提供します。
――では、このコラムを読んで食べたくなった場合も7月末までは食べられますね!
市川:
このコラムのために継続します!(笑)
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ということで、和紅茶の鯛茶漬けが気になる方はお早めに!
なかなか他では味わえない「福寿園」の和紅茶と鯛茶漬けとのフードペアリングを体験してみください。
■最先端スポットGINZA SIXで日本茶の美味しさを改めて感じる
コースの中で提供される3つのお茶(食前茶、鯛茶漬けにかけるお茶、和菓子と味わうお茶)は、京都宇治の老舗茶舗「福寿園」の高品質の宇治茶です。
「日本人の文化であるお茶に重きをおき、京都が受け継ぐ宇治茶を輪の中心に職人の手仕事が加わったお料理やお菓子と人をつなぎ、改めてお茶のおいしさを感じて頂きたい」(GINZA SIXのサイトより)という想いが込められています。
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▲カウンターで職人さんとの会話を楽しみながらお茶と料理を味わえる。
GINZA SIXのオープン以来、大人気で多くの人が詰め掛けている「くろぎ茶々」。ランチなど時間帯によっては長時間待つこともあるようですが、比較的夕方ごろが空いているとのこと。
本家「くろぎ」の伝統の鯛茶漬けや、人気和菓子「常葉白練」を最上の宇治茶とともに愉しんで、お茶の美味しさを心ゆくまで堪能してみては。
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・くろぎ茶々
住所:東京都中央区銀座6丁目10-1 GINZA SIX 地下2階
営業時間:10:30~20:30 (イートインLO: 20:00)
ホームページ
(文・撮影/satomin@お茶ライター Teawriter)
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