水木一郎、加山雄三からNight Tempo、藤井風まで2022年の日本の音楽シーンまとめ(40代以上向け)!

2022/12/23 17:00 龍女 龍女

藤井風が世界中でヒット中


(藤井風。2021年の無観客ライブの写真から引用 イラストby龍女)

Night Tempoに続いて、YouTubeがらみの話になる。
藤井風(1997年6月14日生れ)である。
2010年の12歳の頃から動画投稿を始めた彼は、まさにYouTubeの申し子である。
現在、チャンネル登録者数は243万人で、筆者も登録している。
既にトップYouTuberの仲間入りをしているが、まだまだ伸びて欲しい。

YouTubeによって世界的なスターになった人物と言えば、真っ先に
ジャスティン・ビーバー(1994年3月1日生れ)を思い出す。
しかし、藤井風がその時代と大きく異なるのは、2020年5月20日に初めてのアルバム
『HELP EVER HURT NEVER』を出して、ツアーに出ようにもコロナ禍まっただ中で、ツアーは全公演中止にせざるを得ない状態になっていたことだ。

なんとか2021年は、声を出さない等の条件下でコンサートツアーは再開された。
9月4日、神奈川・日産スタジアムで無観客生中継ライブ「Fujii Kaze "Free" Live 2021 at NISSAN stadium」が開催された。
YouTubeで生配信されたこの動画は、アーカイブス化されて現時点では942万回再生されている。
イラストはこの時の模様の写真を元にしている。

TV的に藤井風が盛り上がったのは、2021年の紅白歌合戦出場だろう。
YouTubeでよく見かける岡山の自宅で撮影されたVTRだと思っていたら、会場に登場して演奏して見せた。
しかも、紅組のトリのMISIAに提供した『Higher Love』でピアノ演奏とコーラスを担当して結局紅白歌合戦の印象を全てかっさらった。
今年の紅白は、藤井風は特別枠で出場するそうだ。
どんな出方をするのか楽しみだ。

藤井風のYouTubeチャンネルを観たことがない層にも、TVにアピールしていた。
このコラムでも取り上げた2021年の連続ドラマにじいろカルテの主題歌『旅路』は、2022年3月23日に発売された2枚目のアルバム
『LOVE ALL SERVE ALL』に収録されている。
ドラマ自体は2021年の初頭に放送されたので、先行シングルだったことになる。

2枚目のアルバムの1曲目に収録されている『きらり』はHonda「VEZEL」のCMタイアップ曲である。

9月にシングルカットされた『damn』はYouTubeチャンネルで公開されたPVのラストの藤井風の表情が最高なので、検索して欲しい。

筆者がチェックしている音楽系YouTubeチャンネルが
「みのミュージック」である。


このトピックスを参考にした。
まず現象として、タイから人気が爆発したと紹介している。
そういえば筆者は思い出した。
2020年以前のインバウンドが盛んだった時期、映画を観に新宿を歩いていた。
アジアからの観光客は圧倒的に中国が多く、韓国も多かった。
3番目に多かったのはタイからの観光客だったのだ。

タイのドラマも盛んに輸入されているので、経済文化の発展のすごさを実感した。

かつてスウェーデンのポップグループのABBAが世界的スーパースターになったきっかけがオーストラリアからのブレイクだった現象を思い出した。

別のコメントも取り上げていて「アニメソングでなく売れているのが意外」と言った主旨である。


筆者が今回のコラムの最初に水木一郎、最後に藤井風を置いたのはこの動画がきっかけだった。
このコメントについての賛否はともかく、世界に日本の音楽が伝わる手段が明らかに変わった、時代が変わったことを実感した。
過去への愛惜と、未来への期待を胸に来年も様々な人を追いかけていきたい。

それでは良いお年を


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