東京と大阪の違い?このストレートさは「県民性」ではなく…数年後に改めて気付いたこと【医師から告げられショックだった0歳娘の診断名】(2/2)

2022/1/7 12:00 四月さよなら 四月さよなら

東京の病院から送られてきた画像データや書類に目を通した後、大阪の新しい先生は、



「てんかん・・・」当時は全然知識がなかったので、聞いたときはとてもショックで怖かったです。当然のように「発達は遅れる」と言われたことも精神的にこたえました。



最初はこのストレートさは県民性?!と考えたりもしましたが、数年経って落ち着いて考えると、東京の救急病院は急性期を救うことが第一使命であって、その後のフォローを詳しく行うところではないこと、そして、新たに受診した大阪の病院と先生は小児神経の専門医であって、すいかと同じような疾患、症状を持つ子ども達をたくさん診てきているということから、そもそもの役割が違ったんだなと思い直すようになりました。

だから、急性期のボロボロの状態のときにオブラートに包んで対応してくれた東京の先生も、これからすいかと一緒に健康に生活していくための指針をはっきり示してくれた大阪の先生も、どちらの先生にも私は感謝しています。



もう次から次にいろんな話が出てくる。
追いつくのに必死でした。



「脳梗塞になったときは確かにけいれんがあったけど、その後は多分起こってなくて、それでももうすいかはてんかんなの?」そういう気持ちがありました。



当たり前だけど、知らないことだらけ。

「脳波」とは脳の神経細胞から出るわずかな電流のことで、それを記録することで脳の異常の有無や、てんかんの可能性があるかどうかなどが分かるもの。すいかの場合はその脳波の波形がてんかんの典型的なかたちということでした。(原因はおそらく脳梗塞で脳が損傷したから)

絶望的な気持ちになりましたが、「予防できる」という言葉に少し救われました。(でもこれも薬が合えば、ということらしく合わなければ発作が出る可能性はあると言われました)





こわいことばっかり言うなあ・・・と思いましたが、事実を分かりやすく伝えてくれていることは確かでした。(最悪の結果にならないためにどうすればいいか対応策も教えてくれているし)







帰りの電車は夫と「いや〜参ったね」なんて軽く言い合ったりもしていましたが、一息つくと頭の中はすぐに不安や悲しい気持ちでいっぱいでした。

でも、何もできないわけじゃない。新しく処方された薬で予防できるかもしれない。新しい主治医の提案で不安な中でも前向きな気持ちになれました。

おまけ

東京と大阪の違いは先生だけでなく事務の人まで・・・









言うまでもなく東京と大阪の間に冷たいもきついも違いはないと思うのですが、病院の受付の人があまりにもそれぞれ同じことを言うのでめちゃめちゃ面白かったです。


(つづく)

(漫画・文 四月さよなら)

◆ 次の記事はこちら↓↓↓
「今のは発作?!」娘のてんかんに怯える日々【0歳で脳梗塞になった娘のその後】


《関連マンガ》
・「なぜけいれんが…?」0歳娘が脳梗塞になった話(その1)
・「昨日まで家族3人、川の字で寝ていたのに…」0歳娘が脳梗塞になった話(その2)
・「38℃!?」今度は夫が熱を出し、まさかの…0歳娘が脳梗塞になった話(その3)
・「治療法はありません」に絶句…0歳娘が脳梗塞になった話(その4)
・1ヶ月検診で言われた信じられない一言…0歳娘が脳梗塞になった話(その5)
・「10日ぶりに目が開いた!」0歳娘が脳梗塞になった話(その6)
・「結局原因は?」0歳娘が脳梗塞になった話(その7)
・「親の食事は一切出ない?!」0歳娘が脳梗塞になった話(その8)
・「お父さんの子供でもあるんだからね」のひとことに涙、夫に変わってもらった矢先なんと2度目の…0歳娘が脳梗塞になった話(その9)


■「 0歳で脳梗塞になった娘のその後」現在連載中
・「発達の遅れ…?」おもちゃに号泣、ひたすらに手をなめる…当たり前の成長が当たり前じゃない娘がついに!?
・0歳で半分以上の脳を損傷…歩ける?しゃべれる?それ以前に嬉しかった娘の成長
・「困るよ!」小児科医の言葉に唖然…脳梗塞になった0歳娘を初めて近所の病院に連れて行ったときの話


四月さよならのブログ「四月家の人々」
入院中のすいかの姿から現在の元気で楽しい様子まで、いろいろと写真や漫画で綴っています。

四月さよならinstagram
思っていたよりも普通に楽しくて、呑気で、そういう日々の一コマを漫画にしています。

  1. 1
  2. 2