【不調の原因?】腸疲労に「腸活」カンタンケア2つ
4月は何かとストレスが多く、暴飲暴食や睡眠不足など生活習慣も乱れがちな時期。
気づかないうちに腸に負担がかかって「腸疲労」を起こしているかも!?
腸は「第2の脳」(セカンドブレイン)とも呼ばれていて、人体で最も複雑な臓器です。自律神経とも密接な関係があり、ストレスの悪循環が起こりやすいと言われています。
腸には小腸と大腸があります。小腸は長さが約6~7メートル、大腸は約1.5メートル。大腸には腸内細菌がありますが、小腸にはありません。
その働きをカンタンにイラストで解説します!
目に見えないので意識しにくいですが、腸が元気だと体にウレシイことがたくさんですね!
食べたものは胃で消化されたあと、栄養分が腸によって吸収され【食べ物のカス(食物残渣)だけ】が集められ便として排出されます。
腸の動き(ぜんどう運動)が悪くなると、腸内環境もどんどん悪化します。たまった老廃物が腸の粘膜から吸収されて血液を通じて全身をめぐるなど、様々な要因によって「カラダの不調」につながってしまうといいます。
今回は誰でもできるカンタン腸活をご紹介! 腸のぜんどう運動を活性化して、お腹の中からセルフケアを♪
■朝に白湯を飲むだけ!
朝に摂ると腸にイイと言われている食材には、ヨーグルト・オリーブオイル・ハチミツなどがありますが、まずはただのお湯からでOK!
朝一番の白湯(お湯)は、体の中からポカポカしてきて目覚めもよくなります。朝食は白湯を飲んでから20~30分後が理想だそうです。5日~1週間続けてみると、ふだん朝食をとらない人も食べたくなってくるかも?
夜寝る前の一杯も、さらに腸の働きに効果的と言われています。
■お腹にペットボトル温灸
「あさイチ」(NHK)でも紹介された「ペットボトル温灸」がお手軽で人気です。 ペットボトルの底を当てることで、ツボまわりを外すことなく心地よい熱さでお灸と同じ効果を得られるとか。
先に水を100ml入れる→熱湯200mlを足すのが、70~80℃のお湯を作る目安だそうです。
「中脘」はみぞおちとおへその間の真ん中、胃腸のトラブルに。「天枢」はおへそから指2~3本外側、便秘や下痢にも。「関元」はおへそと恥骨結合の真ん中、胃腸トラブルだけでなくストレス軽減などいろんな効果が期待できるそうです!
ホッカイロや湯たんぽを代わりに使ってもOK。お腹の中までジンワリ温かくなってくるのを感じましょう♪
※火傷をしないよう、注意してください。
【参考文献】『安心のペットボトル温灸』若林理砂・著
■簡単ストレッチも効果的
お腹まわりをねじったり伸ばしたりするストレッチも、腸の活性化につながります。
あおむけで行なう「ワニのポーズ」や、うつぶせで行なう「スフィンクスのポーズ」などがオススメです。オフィスなら、イスで行なう「ねじりのポーズ」も。
健康に不安のある方は、無理せず様子をみながらトライしてみてくださいね。
(崎田ミナ)
【医療監修】
医療法人社団小川クリニック
OGAWA CLINIC
鈴木 美保子副院長
《著書》
「コレステロールを下げる食事と治療法」(ナツメ社)他多数。
《クリニックホームページ》
http://www.ogawaclinic.or.jp/