【いよいよ解禁】ボジョレーヌーボーの基礎知識~Tamyのワインノート~

2016/11/12 10:00 Tamy Tamy


毎年11月の第三木曜日は、ボジョレーヌーボーの解禁日です!
20016年の今年は11月17日(木)になります。





普段はワインを飲まない人でも、ボジョレーヌーボーだけは飲む!と言う話も聞くほど 盛り上がるワインのイベントです。そして毎年気になる、今年のワインの出来具合!

まずは、ボジョレーヌーボーとは何か、簡単におさらいしつつ、相性の良いレシピもご紹介いたします。

ボジョレーヌーボーは、フランスのブルゴーニュ地方「ボジョレー地区」で造られる、新酒ワインです。ボジョレー地区の生産量全体の約三分の一がヌーボー(新酒)として造られます。





ブルゴーニュ地方でも最南端に位置するボジョレー地区では、主に「ガメイ」と言う黒ブドウ品種を生産しています。このガメイの特徴は、タンニンが少なく果実味が豊か、ブラックベリーや、さくらんぼ、いちごなどのフレーバーを感じるワインに仕上がります。

以前、赤ワインの醸造法をご説明しましたが、ボジョレーヌーボーは「マセラシオン・カルボニック」と言う特別な方法で造られます。ステンレスタンクに黒ブドウを破砕せず、そのままいっぱいに詰め、ブドウから発生した二酸化炭素(炭酸ガス)の気流中で数日置く方法です。





この醸造法は短時間で色素が抽出出来ます。その後にブドウを圧縮し白ワインのようにブドウ果汁だけをアルコール発酵させるので、色が出ている割には渋みが少ないのです。

飲み頃の温度は10度から15度ぐらい。冬の寒い日は暖房の効いていない涼しい部屋に、冷蔵庫だと1時間ほど冷やすといいでしょう。フレッシュさが魅力ですので、早めに飲み切る事をお勧めします。

ラベルに掲載される文字の意味を知っていると、買う時の参考になりますのでいくつかご紹介いたします。

【ボジョレーヴィラージュ】
ヴィラージュとはフランス語で「村」と言う意味。ボジョレー地区でも特に良質なブドウが取れる限定されたエリア。

【クリュ ボジョレー】
村名が名乗れる、さらに優れたボジョレーの丘一体のエリア。ボジョレーヌーボーの規格がないので、新酒を出荷する場合は、ボジョレーヴィラージュかボジョレーになる。

【プリムール】
新酒と言う意味。ボジョレー以外のエリアでも、この時期プリムール(新酒)が出荷され、赤以外にも白やロゼもある。

【ヴィエイユ・ヴィーニュ】
古木と意味、30年~40年以上の樹齢の木をさします。古木からとれたブドウで作られたワインはクオリティが高いとされています。


=ボジョレーワインに合うレシピ=

軽やかでフルーティなワインなので、くせのない軽い肉調理(鶏)や甘味のある野菜に合うと言われています。家庭で簡単に出来るものをご紹介いたします。

鶏とカボチャのトマト煮込み
(材料)
・鶏もも肉  300g (下味の塩コショウをしっかり)
・カボチャ 4分の1カット
・玉ねぎ  中1玉
・ホールトマト 1缶
・ケチャップ  大さじ1
・醤油     大さじ1
・塩・こしょう 適量





天候に左右されるワインですが、今年のボジョレーの出来はいかがでしょうか?
ワインショップ「エノテカ」さんの情報によると「酸と果実味のバランスが素晴らしい魅惑的な仕上がり」でエレガントなスタイルだそうです。楽しみですね!

(Tamy)



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