日本一美味しいお茶が決定!新しいお茶コンテスト「日本茶AWARD(アワード)」

2014/11/25 12:00 satomin satomin



こんにちは。satominです。

和食がユネスコ文化遺産に登録され、世界でも和食に注目が集まっているなか、和食のときには欠せない日本茶も世界で飲まれるようになってきました。そんな状況の中、日本人の私たちは本当に美味しいお茶を飲んでいるのでしょうか?

今回は美味しいお茶を決めるお茶コンテストの話しです。今までのお茶の品評会というのは、消費者からはかけ離れたところで、独自の審査基準によって茶業関係者だけの間で行われていました。日本茶をもっと楽しんでもらうために、消費者感覚により近い、新しい審査方法による品評会「日本茶AWARD(アワード)」が今年からはじまりました。

静岡茶市場で審査が行われ、第1回「日本茶AWARD」のプラチナ大賞他、各賞が決定されました!


■決定!日本一おいしいお茶は特香園。日本一いい香りのお茶は井ヶ田製茶北郷茶園。

出品総数281点から選ばれた、栄えある第1回の入賞茶はこちら!

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<プラチナ大賞>
【うまいお茶部門】
 深蒸し茶(株)特香園(鹿児島県)

【香りのお茶部門】
 煎茶(有)井ヶ田製茶北郷茶園(宮崎県)


<プラチナ賞>【うまいお茶部門】
・普通煎茶
1位 中窪耕司(京都府):普通煎茶 やぶきた
2位 (株)熊谷光玉園(福岡県):普通煎茶 さえみどり
3位 今吉耕己(鹿児島県):普通煎茶
4位 土屋裕子(静岡県):普通煎茶

・かぶせ茶
1位 高木暁史(福岡県):かぶせ茶

・釜炒り茶
1位 猪原真滋(熊本県):釜炒り茶 やぶきた

・蒸し製玉緑茶
1位 (有)茶友(長崎県):蒸し製玉緑茶 あさつゆ

・深蒸し茶
1位 (株)特香園(鹿児島県):深蒸し茶☆プラチナ大賞
2位 (有)小牧緑峰園(鹿児島県):深蒸し茶 さえみどり
3位 今隈幸洋(鹿児島県):深蒸し茶


<プラチナ賞>【香りのお茶部門】
・煎茶
1位 (有)井ヶ田製茶北郷茶園(宮崎県):普通煎茶 おくみどり☆プラチナ大賞
2位 森内吉男(静岡県):普通煎茶 蒼風
3位 和多田喜(東京都):普通煎茶 蒼風

・ほうじ茶
1位 (株)お茶の玉宗園(京都府):ほうじ茶
2位 恒枝信雄(岡山県):ほうじ茶

・釜炒り茶
1位 太田重喜(佐賀県):釜炒り茶 ふじかおり

・発酵系のお茶
1位 高橋一彰(静岡県):発酵系のお茶 静印雑131実生
2位 高橋達次(静岡県):発酵系のお茶
3位 宮崎亮(宮崎県):発酵系のお茶
~~~

>> 各入賞茶を詳細情報はこちらをご覧ください


■ちょっとまじめな話「日本茶AWARDって今までのコンテストと何が違うの?」

従来のお茶に品評会というものは、内質(味、香り、水色)よりも、とにかく外観(見た目)が重要視されています。その為、出品する茶農家さん達は色が良く、形も良い品評会出品用のお茶を作っていたりします。それって、実際消費者が飲むお茶とはちょっと違っていたりするわけです。

日本茶AWARDは、それじゃいけない!ということで作られた、私たち消費者が美味しいと思うお茶という観点で審査をする品評会なのです。実際、日本茶AWARDの出品資格は「仕上茶」という、お店で販売しているお茶が指定されています。
え、当たり前じゃないの!?と思うかもしれませんが、従来の品評会は必ずしもそうではなく、行政機関が荒茶を審査する生産者の側にたった、どちらかというと技術向上の為の品評会なのです。荒茶というのは、農家が製茶したままの、商品としてのお茶の原料のようなものです。商品として販売されているお茶の多くは、いくつかの荒茶を合組み(ブレンド)して、仕上げの火入れを行って商品になります。このように、荒茶と仕上げ茶とでは原料と商品との違いがあるわけです。

さらに、日本茶AWARDの審査には英国式の審査茶器を用いて、減点法ではなく得点に基づく審査方法を採用し、従来品評会とは異なる品評会を目指しています。官能審査もそれぞれの茶種にあった浸出時間、湯温で行われ、1煎目だけではなく、2煎目も審査するのも特徴的です。


黒いお盆の上にはポット・リッド(左奥)と1煎目のボール・2煎目のボール(右側)を配置。


また、従来の品評会では普通煎茶・深蒸し煎茶・かぶせ茶を取り扱いますが、日本茶AWARDでは、ほうじ茶や発酵茶(紅茶、ウーロン茶、包種茶、後発酵茶)も受け付けているところも、これまでの品評会とは違っている点かもしれません。【ナチュラル・フレーバー】部門では、玄米茶、ゆず茶など(化学香料の混合したものを除く)も対象になっています。


日本茶AWARD2014 茶審査会の模様は下記動画からご覧いただけます。

「2014年8月23日(土)24日〈日)静岡県茶市場にて行われました日本茶AWARDの茶審査会の様子です。」

このように大勢の人が携わって、厳正な審査の結果決まった入賞茶です。どのお茶もクオリティは非常に高く、一般消費者が飲んで本当に美味しいと思えるお茶が揃っていると言えるでしょう。そもそも日本茶AWARDはそこを目指した新しいお茶コンテストなのですから。
いつもペットボトルのお茶しか飲んだことがないという方も、新しいお茶コンテスト「日本茶AWARD」で選ばれたお茶たちを飲んでみてはいかがでしょうか。「TOKYO TEA PARTY」に足をはこんだり、入賞茶の各お茶屋さんのホームページや店舗からお茶を購入したり。本当に美味しいお茶に出会ってみてください。


■プラチナ賞19点の入賞茶を飲めるチャンス

2014年12月6日(土)7日(日)に渋谷ヒカリエで、お披露目大茶会「TOKYO TEA PARTY」が開催されます。



プラチナ賞受賞者は会場にて直接出品茶がお披露目されます。さらに、一般の方々によるプラチナ賞19種類のテイスティング(試飲会)による人気投票が行われ、日本茶大賞グランプリと、各部門の日本茶大賞特別賞が決定されます。一般消費者が選んだ一番美味しいお茶はどのお茶になるか、気になりますね。

テイスティングは事前申込みが必要で、11月末までWebで受付中です。入賞茶が飲めるまたとない機会です。プラチナ賞入賞茶を飲み比べして、お気に入りのお茶に投票してみましょう。

入場料は無料ですが、テイスティングは試飲用茶碗を1,000円で購入が必要です。
詳しくは日本茶AWARD公式ホームページをチェックしましょう。




◆Event Data:
「日本茶AWARD 2014」
http://nihoncha-award.jimdo.com/

「TOKYO TEA PARTY」
~出品茶の優秀品のお披露目大茶会~
開催日:2014年12月6日(土)、7日(日)
時間:
12月6日 11:30~20:00
12月7日 11:00~17:30(18:00より表彰式)
会場:渋谷ヒカリエ 8階COURT
入場料 :無料 (テイスティング:事前申込制/茶碗代1,000円)
※お申込みは公式ホームページから(受付期間11月30日 23:59まで)


>> 【保存版】日本一美味しいお茶が決定!「日本茶AWARD 2014」全入賞茶まとめ

(satomin@日本茶インストラクター)


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