お茶を丸ごと食べる!パリパリほろにが「新茶の天ぷら」

2015/5/8 20:55 satomin satomin



緑茶を日常的に飲むと病死のリスクが減るとの研究結果を、国立がん研究センターや東大が発表し、お茶の健康効果に注目が集まっていますが、お茶は飲むだけでなく、食べることもできるんです。

春の味覚といえば、たらの芽やふきのとうなどの山菜の天ぷらがありますが、お茶の新芽も天ぷらにして食べられます。

「新茶の天ぷら」は、茶処ではわりとポピュラーで、この季節にしか食べられない旬の味です。

日本では昔から「初物を食べると75日長生きする」といわれますが、春に芽吹いた新芽を食すと自然のパワーをいただいているようです。



筆者も昨年、春にお茶摘みをしたお茶の葉を持って帰り、自宅で天ぷらにしました。
お茶の新芽は柔らかく、ほろ苦くて天ぷらにするととても美味しかったです。

天ぷらにして食べると、お茶を飲むよりもお茶の葉の成分が丸ごと摂れるので効率的です。お茶をまったく飲まないビール党の方も、春はおつまみを新茶の天ぷらに変えると良いかもしれません。


作り方はとっても簡単。
茶樹から新芽を摘みます。






お茶の葉に天ぷらの衣をつけて油で揚げます。





新茶の天ぷらのできあがりーー!



【香り】食べると、鼻から爽やかなお茶の香りがぬけます。


【食感・風味】お茶ならではの、パリパリほろにが風味です。


絶品の旬の味です。


エビと一緒にかき揚げにしてもおいしそうです。


おそばにいれても◎
新茶の天ぷらそば、そば屋さんに期間限定で販売してもらいたいですね。


お茶漬けにいれても美味しそうです。


静岡などの茶処では自分の家や知り合いのお茶の樹から摘んで、家庭でお茶の天ぷらを作ります。スーパーや直売所でも新芽や、新芽の天ぷらが並びます。

東京ではまず売っているところを見かけませんが、東京・築地市場にも静岡から新茶の葉が入荷されているので、都内でも販売しているところもあるようです。

築地市場にも静岡から新茶の葉が入荷されています!


とはいえ、東京などの都心では手に入りづらいので、狭山や静岡など近県の茶処でお茶摘イベントに参加して、持ち帰ったお茶の葉を天ぷらにしてみるのがよさそうです。

新茶まつりなどでお茶摘み体験を実施しているところも。新茶の季節に茶畑でお茶を摘むのも気持ちよいです。

静岡の牧の原は深蒸し茶の代表的な産地です。



新茶の天ぷらはお塩か、あれば抹茶塩・茶塩でいただくと、お茶のほろ苦さが楽しめます。



うす塩でほろ苦い新茶の天ぷらはビールにあいます。
いまだけの旬の味をぜひ味わってみてください。


(satomin@日本茶インストラクター)


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