この夏は『緊急取調室』『刑事7人』が放送!なんでテレビ朝日は刑事ドラマが多いのか?その理由とは?

2021/7/7 22:00龍女龍女

④木曜ミステリー・大人気シリーズの始まり
前項までは水曜21時枠を中心に語ってきたが、もう一つの木曜20時枠についても触れていこう。
同じ東映制作ドラマだが、少し毛色が違う。

東映には東京と京都に二つ大きな撮影所がある。
東京は大泉学園にある。
京都は太秦だ。
太秦撮影所は主に時代劇を撮影していたが、渡哲也主演の『新選組血風録』を最後にテレビ朝日の時代劇枠がなくなった。
それに代わって1999年から始まったのが、東映京都撮影所制作の木曜ミステリーという枠である。
この頃から現在も続いているのが


(公式HPから沢口靖子 イラストby龍女)

『科捜研の女』である。
厳密には、刑事ドラマではない。
一般に刑事と呼ばれている警察官は「刑事係巡査」の略であり、犯人の逮捕を目的とした役割で私服で活動していることが多い。
白衣や作業服で仕事をしている警察署の科学捜査研究所に勤務する榊マリコ(沢口靖子)は刑事ではない。
名取裕子主演の『京都地検の女』(2003~2013)は検事、橋爪功主演の『京都迷宮案内』(1999~2008)は新聞記者と別の職業の主人公が事件の謎を解く展開もあった。

しかし、現在では『科捜研の女』を除くと、上川隆也主演の『遺留捜査』(2016~)、沢村一樹主演の『刑事ゼロ』(2019~)と刑事ドラマが続いている。


(『警視庁・捜査一課長』の内藤剛志 イラストby龍女)

土曜ワイド劇場の単発シリーズ(2012~2015)から連続ドラマ化した内藤剛志主演の『警視庁・捜査一課長』(2016~)は、京都が舞台ではない。
警視庁とは、東京を管轄する都道府県警察の名称であり、他は神奈川県警や埼玉県警、京都府警や北海道警と呼ばれる。
このドラマに限っては舞台は東京なので、東映の大泉学園の撮影所で撮影されている。
内藤剛志扮する大岩純一が捜査一課の会議で
「必ず、ホシを挙げる!」
と言って、400人近い捜査一課の部下たちがそれに返答するシーンが圧巻だが、実際はあんなに大っぴらに会議をしないらしいので、見せ場としての絵作りだろう。

しかし、何かと警察の協力はある程度仰いでいるし、ドラマは時事ネタを盛り込むのが当然なので、昭和の刑事ドラマのようなカツ丼で自供させるなどといったベタは描かれない。

ようやく、この7月からは佐々木蔵之介主演でサイバー犯罪をテーマにした『IP~サイバー捜査班』が始まった。
こちらは、京都府警が舞台なので、東映の京都撮影所の制作である。

最後に水曜21時の現在も継続中の刑事ドラマシリーズについて触れながら、今後についても考えていこう。

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