この夏は『緊急取調室』『刑事7人』が放送!なんでテレビ朝日は刑事ドラマが多いのか?その理由とは?

2021/7/7 22:00龍女龍女

②昭和50年代の名作ドラマ


(『特捜最前線』の1シーンより。左から誠直也・大滝秀治・本郷功次郎・二谷英明・横光克彦・藤岡弘・夏夕介 イラストby龍女)

1977年に始まった水曜22時の刑事ドラマとは『特捜最前線』(1977~87。1985~87までは木曜21時に放送)である。
幼少期の筆者は、この前の時間の番組、『欽ちゃんのどこまでやるの!?』(1976~86)を観て寝ていたので、内容は知らない。
ただし、オープニングテーマとエンディングの『私だけの十字架』だけは強烈に覚えている。
制作は東映である。

刑事ドラマというと、この時代は日本テレビの『太陽にほえろ!』(1972~86。東宝制作)が大人気だった。
ついつい『太陽にほえろ!』の方が懐かしいテレビドラマの話題になりがちだ。
プロデューサーの岡田晋はそれまで青春ドラマを作り続けていた。
萩原健一や松田優作を人気スターに押し上げ、若手が活躍する青春ドラマの側面があった。

東映製作の長寿番組『特別機動捜査隊』やTBSで制作された『7人の刑事』(1961~69、1978~79)に長谷川公之が関わっているので、正統派の刑事ドラマはこちらであるといえるかもしれない。

しかし、あくまでもドラマはフィクションであるので、警察組織を忠実に再現している訳ではない。
『特捜最前線』が後の刑事ドラマに影響を与えた特徴がある。

刑事たちが所属している部署は、実際の警視庁には存在しない特命課と言われるところである。
これは実際に警察組織の仕組みを知った上で設定しているところにドラマとしての肝があるだろう。
捜査一課は殺人事件、捜査二課は汚職事件など扱う事件が違う。
特捜最前線で扱う事件は、実在の警察組織では部署を超えた案件になるのでこの設定が必要になった。
特命というキーワードは覚えておいてほしい。

さて、次の時代の刑事ドラマを見ていこう。

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