上白石萌音、深津絵里、川栄李奈のトリプルヒロインの朝ドラ新作『カムカムエヴリバディ』!『ちりとてちん』『平清盛』過去のNHKドラマとの共通点はあの人だ!?
③低視聴率ながらカルト的人気の大河ドラマ『平清盛』
どうして、平家物語を題材にした『平清盛』を書いたのだろう?
すでに同じ題材で同じ主役の吉川英治原作小説の大河ドラマ『新・平家物語』(1972年)があったにも関わらず。
藤本有紀は、これまで自分の創作術については、インタビューで答えた事例が見当たらなかった。
そこで筆者は一つの仮説を立ててみた。『ちりとてちん』第6週で取り上げた落語、崇徳院である。
これも百人一首に選ばれた有名な和歌である。
「瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に あはむとぞ思ふ」
(崇徳天皇役の井浦新。 イラストby龍女)
最初の発想は、この和歌を詠んだ崇徳天皇(1119~1164)を書きたいと思ったのではないだろうか?
(平家の長男・平太と呼ばれていた頃の清盛を演じる松山ケンイチ イラストby龍女)
しかし、崇徳を怨霊に変えた時代全体を書くには、時代の主役であった平清盛(1118~1181)をメインにした方が大河ドラマになる。
(源義朝を演じる玉木宏 イラストby龍女)
武家の棟梁としてのライバル、源義朝(1123~1160)や、
(雅仁親王時代の後白河天皇を演じる松田翔太 イラストby龍女)
政治のライバル、後白河天皇(1127~1192)となる雅仁親王との因縁。
(五条大橋の弁慶を演じる青木崇高。 イラストby龍女)
思い通りにならないと、白河上皇(1053~1129。演じたのは伊東四朗)が天下三不如意とした、
「鴨川の水 山法師 賽の目」
のうち、山法師を代表する存在としての弁慶(?~1189年)。
(琵琶を奏でる清盛の正室・平時子。演じるは深田恭子。聞き入る晩年の清盛。 イラストby龍女)
劇中の平時子(1126~1185)は琵琶の名人にならんとする女性だが、これは平家物語から逆算して決まった設定だろうか?
平家物語は元々語りの文学で、琵琶法師が広めたと言われている。
後白河天皇は、元々天皇を継ぐ立場でなかった若い頃から、当時の流行歌であった今様(いまよう)に夢中で、集大成として『梁塵秘抄』の編者となっている。
歌詞が、7、5、7、5、7、5、7、5で1コーラスを構成するのが特徴で、様々な歌詞が生み出された。(wikipadiaより)
彼の今様の師となる乙前を松田聖子(1962年3月10日生れ)が演じている。
ドラマ全体のテーマとなっている今様は
「遊びをせんとや生まれけむ」
松田聖子や子供のボーカルなど何度も繰り返し流れてくる。
複雑な人間関係や、今の日本の歴史好きの多数派の関心の薄い時代だったせいか、低視聴率ではあったが一部ファンの熱狂はあって、盛絵と称したSNSに沢山イラストが掲載される現象をうんだ。
筆者も数年越しに盛絵を描いてみた。
筆者は個人的には藤本有紀脚本の大河ドラマをもう1本みたい。
ただし、政治史を中心としたドラマではなく、文化人の群像劇を描いた方が世界観に合っている。
そういう確信がある。
さて、最後に藤本有紀の最高傑作とされる『ちかえもん』について紹介していこう。
どうして、平家物語を題材にした『平清盛』を書いたのだろう?
すでに同じ題材で同じ主役の吉川英治原作小説の大河ドラマ『新・平家物語』(1972年)があったにも関わらず。
藤本有紀は、これまで自分の創作術については、インタビューで答えた事例が見当たらなかった。
そこで筆者は一つの仮説を立ててみた。『ちりとてちん』第6週で取り上げた落語、崇徳院である。
これも百人一首に選ばれた有名な和歌である。
「瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に あはむとぞ思ふ」
(崇徳天皇役の井浦新。 イラストby龍女)
最初の発想は、この和歌を詠んだ崇徳天皇(1119~1164)を書きたいと思ったのではないだろうか?
(平家の長男・平太と呼ばれていた頃の清盛を演じる松山ケンイチ イラストby龍女)
しかし、崇徳を怨霊に変えた時代全体を書くには、時代の主役であった平清盛(1118~1181)をメインにした方が大河ドラマになる。
(源義朝を演じる玉木宏 イラストby龍女)
武家の棟梁としてのライバル、源義朝(1123~1160)や、
(雅仁親王時代の後白河天皇を演じる松田翔太 イラストby龍女)
政治のライバル、後白河天皇(1127~1192)となる雅仁親王との因縁。
(五条大橋の弁慶を演じる青木崇高。 イラストby龍女)
思い通りにならないと、白河上皇(1053~1129。演じたのは伊東四朗)が天下三不如意とした、
「鴨川の水 山法師 賽の目」
のうち、山法師を代表する存在としての弁慶(?~1189年)。
(琵琶を奏でる清盛の正室・平時子。演じるは深田恭子。聞き入る晩年の清盛。 イラストby龍女)
劇中の平時子(1126~1185)は琵琶の名人にならんとする女性だが、これは平家物語から逆算して決まった設定だろうか?
平家物語は元々語りの文学で、琵琶法師が広めたと言われている。
後白河天皇は、元々天皇を継ぐ立場でなかった若い頃から、当時の流行歌であった今様(いまよう)に夢中で、集大成として『梁塵秘抄』の編者となっている。
歌詞が、7、5、7、5、7、5、7、5で1コーラスを構成するのが特徴で、様々な歌詞が生み出された。(wikipadiaより)
彼の今様の師となる乙前を松田聖子(1962年3月10日生れ)が演じている。
ドラマ全体のテーマとなっている今様は
「遊びをせんとや生まれけむ」
松田聖子や子供のボーカルなど何度も繰り返し流れてくる。
複雑な人間関係や、今の日本の歴史好きの多数派の関心の薄い時代だったせいか、低視聴率ではあったが一部ファンの熱狂はあって、盛絵と称したSNSに沢山イラストが掲載される現象をうんだ。
筆者も数年越しに盛絵を描いてみた。
筆者は個人的には藤本有紀脚本の大河ドラマをもう1本みたい。
ただし、政治史を中心としたドラマではなく、文化人の群像劇を描いた方が世界観に合っている。
そういう確信がある。
さて、最後に藤本有紀の最高傑作とされる『ちかえもん』について紹介していこう。