最もハリウッドで成功した日本人俳優?『MINAMATA』出演の真田広之が師匠・千葉真一を超えたモノとは?

2021/9/29 22:00 龍女 龍女

今回のコラムの主役は、真田広之(1960年10月12日生れ)である。
筆者が初めて映画館で観た日本映画『里見八犬伝』(1983年)の主役なので、まさしく憧れの大スターである。

野球たとえで申し訳ない。
ハリウッド映画をメジャーリーグと見立てる(真田広之の野球映画と言えば1994年の『ヒーローインタビュー』!!)と、
スターティングメンバーに定着した選手である。
主役ではないが、必ずどこかのポジションに選ばれる人材である。

きっかけとなったのはもちろん2003年の『ラストサムライ』である。
それ以降は日本国内ではなく、ロサンゼルスを拠点に活躍していて、映画のみならずTVシリーズにも出ている。


(東京スポーツ2021年1月5日付の記事より引用 イラストby龍女)

今回は、最新作の社会派ドラマ『MINAMATA』
(世界初公開は2020年のベルリン国際映画祭で2020年2月21日。イギリスでは2021年の8月13日。日本では9月18日に水俣市でプレミア公開。全国公開は9月23日)
に連なるいくつかの過去作を振り返る。
真田広之の映画出演の分岐点となったいくつかの作品を紹介してある共通点を探っていこう。
キーワードは「虚と実の皮膜」(近松門左衛門の言葉)である。

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