「10日ぶりに目が開いた!」0歳娘が脳梗塞になった話(その6)こっそり聞いてしまった看護師さんの会話(2/2)
看護師さんたちの方を見てしまうと泣いてしまいそうだったので直視できなかったのですが、音や雰囲気からちょうど冷凍母乳を解凍して準備しながら話しているようでした。
すいかがICUに入院してから行き場をなくした母乳は乳房の中にとどまって岩のように固くなり、産科経験のある看護師さんに教えてもらいながら、少しずつほぐして絞り出していきました。
毎日数時間おきに搾乳して冷凍して、朝一で看護師さんに渡すのがICU通いの日課でしたが、渡したその先(解凍してシリンジに入れて鼻チューブに注入)の全てを担ってくれていたのは看護師さんで、そのことに初めて気づかされた感じでした。
管だらけで、目も開かなくて動かない、そんな娘をかわいいと言ってくれること(しかも対面じゃなく立ち話なのがさらに)がとても嬉しくて励まされました。
いま思えばかわいいに決まってるのに、当時はやっぱり落ち込んでいたのでこんな些細な会話にすごく救われました。
少しずつでも、と鎮静中も鼻チューブから母乳を飲んでいたすいか。
冷凍の母乳を渡してるんだから当たり前なんですけど、看護師さんが解凍してくれているところを改めて想像しては噛みしめました。そしてそのときにミルクのいい匂いがすると思ってくれていたことも。
すいかがいることを私たち家族以外に喜んでくれている人がいることを目の当たりにして感動しました。
つづく
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「結局原因は?」0歳娘が脳梗塞になった話(その7)よみがえる苦しい思い出
(漫画・文 四月さよなら)
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