『おかえりモネ』『シェフは名探偵』出演の西島秀俊は「油断していたら、好きになっていた」そんな役が似合う?

2021/6/9 22:00 龍女 龍女

①月9の大ヒット作に出た戸惑い
筆者が初めて認識した役、


(『あすなろ白書』の1シーンから引用 イラストby龍女)

『あすなろ白書』(1993年10~12月)の松岡純一郎というインテリの坊ちゃんだがゲイで悩んでいる繊細な役を演じた印象は強烈だった。


このドラマに登場するあすなろ会の3人の男子大学生が3者3様で個性的だった。



複雑な家庭環境に育ち、女が放っておけない掛居保(筒井道隆)。



良いやつだが、今ひとつ決め手に欠ける取手治(木村拓哉)。
主人公の園田なるみ(石田ひかり)と親友の東山星香(鈴木杏樹)は二人とも掛居が好きだった。
星香は同じく掛居が好きな松岡と仲良くなっていくうちに、松岡がゲイであることを知っていながら好きになってしまう。
松岡はなるみと掛居の仲を嫉妬のあまり引き裂こうとした自分に思い悩んで交通事故死してしまう。
そもそも、大学生5人の集まりを「あすなろ会」と名付けたのは松岡だった。

見た目は人畜無害だが、何か毒を抱えてそうな雰囲気。
本人は気づいていないが俳優としてのキャリア初期からそういう役を与えられていた。

しかし数年後、西島秀俊の活躍の場はTVドラマの世界ではなく、映画に舞台を移す。
その理由は何だったのか?
俳優デビュー前も振り返りつつ探ってみよう。

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