ミュージシャンがメガネ作家に?作家ユニット「atelier kikiki」に会ってきた(4/5)

2017/6/6 11:00 フレネシ フレネシ


―――フ:【質問その17】育児をしながらの制作、どんな点を工夫している?

や:なかなか難しいですよ、普通のサラリーマンの方が共働きで仕事と育児を両立されるのと同じですね。僕は家族に迷惑かけっぱなしです。。。ただ好きという気持だけでやっているのでオンオフの切り替えが難しくなってくるんですよね。でも最近は、できるだけ休みと決めた日には思いっきり子供と遊ぼうと決めているんです。



ゆ:そんなわけで、私はほぼ平日夜はワンオペです(笑)。でも、保育園があるので本当に助かってます。土曜日に展示会などがある時は土曜保育もお願いできますので。

―――フ:【質問その18】作品のアイディアはどんなときに浮かびますか?

や:最近は子供との遊びを通していろいろ浮かぶことが多いかもしれないです。自分の子供の頃を思いだして、あぁこんなこと好きだったなーと思いだしてそこから膨らんだりすることが多いですね。



ゆ:子供のおもちゃは純粋でアイデアの宝庫だと思います。

―――フ:【質問その19】メガネを作り始めて、どんな出会いがありましたか?

や:実はここはシェアアトリエなんですが、いろんな作家さんが通われていてそこでの新しい出会いがとても大きいですね。自分とは違う価値観をもっていたり面白いです。

ゆ:イベントや展示会に出展するといろんな作家さんと出会う機会があり刺激になりますね。



―――フ:【質問その20】アトリエでの作業にはどんな工程がありますか?

や:基本的に火を使うロウ付けや地金を叩いたり音が出る作業や金属や樹脂研磨などで粉じんがでるものなど自宅で作業することが難しい工程をします。

ゆ:逆に最後の組立てやパッケージングなどの作業は家でします。



―――フ:【質問その21】制作における苦労話を教えてください。

や:いつも素材と格闘していますね(笑)初めて作る新作は特に、、またどうやってパッケージング、ブランディングしていろんな人に見てもらえるようにするかという部分も難しい作業の一つです。

作品を通して自分を知ってもらうという点は、音楽でバンドの音をどうやって広めていくかという難しさととても共通していると感じます。



ただ音楽はアーティスト個人から曲を直接買ったりとかは一般的にはまだ珍しいですが、ハンドメイド界はいろんなイベントやサイトが多く作家から直接購入するという「C to C」のマーケットがかなりできあがっているため、個人でのやりとりがとてもやりやすいですし反応がとてもダイレクトに感じます。


―――フ:【質問その22】「minneのハンドメイド大賞2016」最終ノミネートに至った経緯は?

や:妻が知らないうちにエントリーしてました(笑)。いきなりノミネートして自分たちもびっくり。

でも最終的に受賞は逃してしまうのですが、その後のお客さんの反応やいろんな方面で取り上げていただいたりで、それ以上の恩恵をいただきましたね。ありがたいことです。


―――フ:【質問その23】小幡君のご実家がメガネ屋さんと伺いましたが、ご両親の反応は?

や:どうでしょうかねーでも間違いなく父親と会話する機会は増えました。最初は一体なにがしたいのかといった半信半疑で冷ややかな反応でしたが、父の店でしかできないレンズ入れなど依頼する量がだんだん増えていくにつれ、喜んでくれていると思います。

―――フ:【質問その24】好きなブランドは?(雑貨・インテリアなど)

ゆ:夫婦共に大好きなブランドは、ミナ・ペルホネンです。正直小物しか持っていないですけど(笑)、プレゼントなどにはよく選んでいます。

や:世代的にもリサラーソンなどに代表される北欧デザインの影響が強いですね。あとはブランドとは関係ないのですが、2人とも蚤の市が好きでそこで出会ったアンティークの一点ものなどは、とても惹かれるものがありますね。

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