「行ってきます」…2PM「涙のツアーファイナル」そして東京ドームへの思い

2016/6/23 11:00 西門香央里 西門香央里

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JUN. Kさん(@jun2dakay)が投稿した写真 -



K-POPアイドルのファンをやっていたら決して避けることのできない、好きなアイドルたちの「兵役」

東方神起やSUPER JUNIORなど、K-POP界を支えてきたアイドルたちが期限を迎え続々と入隊していく中、韓国で2008年にデビューをした2PMもその時をむかえることになりました。

6月18日、大阪城ホール。この日、2PMは“6人”での最後の日本アリーナツアー「GALAXY OF 2PM」のファイナルを迎えました。
年明けにツアーの発表があってから約半年。ファンとしては誰もが迎えたくはなかったであろう、その日がやってきたのです。

2PMの年長メンバーはJUN. Kで1988年生まれ。最年少はチャンソンで1990年生まれ。彼らが順番に入隊すると、約2年におよぶ兵役を全員が終えるまで、約5年かかることになります。つまり、ファンは完全体の2PMに会えるまでに、長くても5年待たなくてはなりません

この日の大阪は、まるで真夏のような晴天。土曜日ということもあり早い時間からファンたちが会場にあふれていました。今回のツアーファイナル(オーラス)のチケットは「最後」ということもあり、入手困難。某チケット転売サイトでは、価格が数十万円と高騰し、会場にもチケットを求めるファンたちがたくさん。誰もが、最後の6人の姿を見たいと思っていたのでしょう。でも、そこには悲しい空気はなく、誰もが楽しんでいるようにも思えました。

今回のコラムでは、2PMの(一旦)最後のアリーナツアーのファイナル公演のレポートをお送りします。


■メンバーの衣装に込めたウヨンの思い

▼大阪城ホールの前で、Pan. Kと記念撮影

開演時間は18時。
開演を待っている間にメンバーのテギョンのお母様が来場し、ファンが盛り上がったりと、始まる前からにぎやかな雰囲気。大阪城ホールの中は、スタート時間が近づくにつれて、外にも負けない熱気と、緊張で包まれていきます。

会場が暗転し、オープニングの映像が流れ始め、大きな画面に「2PM」の文字が点滅すると、ファンたちから点滅にあわせて「2PM!2PM!」とコール。その声とともに会場の歓声は大きくなり、何色ものレーザー光線が飛び交う中、暗転したステージの中央からラップの声とともに浮かび上がる一人。白い宇宙服をイメージしたような衣装に身を包んだテギョンにスポットライトが当たると、会場からはさらに大きな歓声が!

オープニングはメンバーのウヨンが作曲した「想像してみて」。野生的なリズムが特徴のダンスナンバーです。順番に一人ずつメンバーがステージに現れ、会場の熱気はさらに上昇。1曲目から激しく踊る2PMのメンバーたち。並々ならぬ気合いを感じます。

その後、「Higher」「ミダレテミナ」と、ファンにはおなじみのアップテンポな曲が続き、最初のMCで

「GALAXY OF 2PMが大阪にやってきました〜!」
とチャンソンの挨拶に、大阪城ホールは割れんばかりの歓声!

挨拶の途中、オープニングの衣装がとても暑いらしく、そのことをウヨンに訴えるメンバーたち。今回のオープニングの演出を含め、衣装をデザインしたのはウヨンとのこと。JUN. Kが「ウヨンさんが今回の衣装を一生懸命考えてくれました」というと、ファンから暖かい拍手が。ウヨンは今回の衣装を作る時、メンバーのことやファンたちのことをたくさん考えたそうです。それぞれの衣装は、そんなウヨンの2PM愛をがこもったものだったのです(だから暑くたってちゃんと着てる!?)

最初のMCでメンバー紹介と挨拶の後、「今日はJUN. Kさんの日です」とテギョン(今回のツアーではそれぞれの会場で担当メンバーが決まっていて、大阪はJUN. Kの日)。「2PMへの愛を表現しながら曲紹介をしてください」と振られたJUN. Kが「次の曲はテギョンさんが作った曲です」と手で大きなハートを作って「Teaser」を紹介。その後「SET ME FREE」「Everybody」と激しい曲が続き、コンサートはまだ序盤なのに、どんどんヒートアップ!やっぱり「最終日」は違う…といった感じです。筆者は今回のツアーは他の会場でも見てきましたが、このオーラスでは他にはなかった、「気合い」と「本気」をビシビシと感じました


■「もっとファンの近くへ」という思いを感じるステージ

会場のステージ構成は、正面のメインステージに会場中央付近まで延びる花道、センターステージ、横へ延びる花道という形。K-POPアイドルのコンサートにはよくあるパターンですが、今回はそれだけじゃなかったのです。 最初の衣装替えあとの1曲目「忘れないで」の終わり、会場の中央に設置されたセンターステージへ歌いいながら移動していくメンバーたち。6人がステージ前方に並ぶと、少しずつ上昇。最高地点でちょうど曲が終わり、次の曲「So Wonderful」が始まったのと同時に、そのステージが会場の後方に向かってゆっくりと動き出したのです。

平坦なアリーナ席の後方や、メインステージの反対側に位置するスタンド席というのは、ステージから遠いために疎外感を感じたりするものですが、そのファンの不満を解消してくれるすばらしい演出。その床は透明になっていて、移動するステージの真下の席のファンは、メンバーを下から拝むという、ある意味「神席」。ステージが高い位置にあるため、2階席の人たちもいつもよりもずっと彼らを近くに感じれるのです。ゆっくりと動くステージの上で、いつもなら遠くにいるだろう後方席のファンたちにたくさん手を振りながら歌うメンバーたち。このムービングステージはジャニーズなどでは頻繁に使われるシステムですが、2PMの「少しでもファンの近くへ」という思いをこの演出に見た気がしました。

そして、今回のツアーでは、メンバーによるユニット別のパフォーマンスも。ニックン&ウヨンの「彼女」ではアナログレコードやピアノを使ったジャズっぽいパフォーマンスで大人っぽく、ジュノ&チャンソンは「VERSUS」でカップルの倦怠期の悲しさや苛立ちをダンスで、そしてJUN. K&テギョンは、HIP HOPスタイルとスーツという正反対の存在感で「50 50」を表現。今回だけ組まれたユニットでの個性が光る演出で、ファンを楽しませてくれました。

他にも、各メンバーのソロ曲を違うメンバー同士でセッションしながらつなげていくメドレーなどもあり、そのたびに主役になるメンバーカラーに何も言わずペンライトをの色を変えるファンたち。2PMとファンたちの間で言葉を介さない絆を感じた瞬間がたくさんありました。


■MCではおちゃらけ、パフォーマンスではかっこいい姿を見せる。それが2PM。

2PMのMCはいつも楽しい時間になりますが、このツアー最終日もその姿は変わりなく、それどころかむしろいつもよりも絶(舌?)好調?!と思うくらい。彼らのトークはほとんど日本語で行われ、いつだってファンを爆笑の渦に巻き込みます。

この日もファンからJUN. Kへの質問(「愛犬3匹をメンバーに例えると誰?」といったもの)に答える際、なぜか愛犬の「う○こ」の話になり、その後数分間「う○こ」の話が続くことに…。アイドルの口から、そんな話が出るなんて(笑)!その間、会場は大きな笑いが会場を包みあったかい空気になりました。それにしたって、本当にこのトークは面白かった!筆者も涙を流して笑ってしまいました(笑)いつだって彼らのトークには涙を流して大笑いをしてしまいます。

いつもトークでは6人がわちゃわちゃと面白すぎる2PMですが、こんなトークの後、一転して「My House」が始まるとさっきまでの姿は何処へやら?というくらいカッコよくクールな姿に。歌もダンスもバッチリ、まるで別人のようです。

緩めるところは緩めて、決めるところはしっかり決める…これが2PMなのです。


■サプライズ演出にメンバーの目には大粒の涙…

可愛い姿、おちゃらけた姿、真剣な姿、男らしい姿と、様々な2PMを見せてくれたこの最終公演も、いよいよアンコールを残すのみ。この最終日、ファンが参加するサプライズが用意されていました。

アンコールを促す「2PM!2PM!」というコールが会場に鳴り響きます。そして、アンコール。メンバーがステージに出てくると、みんな驚きの表情。なぜなら、いつもはカラフルにキラキラ光っているペンライトが、2PMのカラー、白一色に染まっていたから(正確にはグループカラーは「パールブラック」代わりの色が「白」)。これがHottest(2PMのファンのこと)から2PMへの最初のサプライズでした。

星のように点滅する様子は、まるで天の川、つまり「GALAXY」のようです。そしてアンコールの1曲目「一緒に過ごした時間」が始まると、ファンの大合唱。その歌をこの耳に残すように、歌を止めてマイクを向けるメンバーたち。ファンたちが作った星空を愛おしそうに見つめています。そして、気がつくと目には涙が…。

その時、ファンたちも泣いていました。歌いながら、みんな泣いていました。この時、確かに2PMとHottestの思いは一つになった気がしました。「彼らと一緒に過ごした時間」を思い出しながら。

そして曲が終わった後、一斉にあげたシート。そこには韓国語で「待っています(기다릴게요) 2PM FOREVER」と。



これがファンからのもう一つのサプライズでした。これを見た6人からはさらに大粒の涙が…。


■ニックンの「決意」と、テギョンの「行ってきます」の言葉

ファンたちのサプライズに涙が止まらない6人。このツアーでの最後の挨拶です。ウヨンから順番に挨拶をしていきますが、みんな感極まっているようでした。そしてファンからもすすり泣く声。でも、大事な一言一言を聞き逃すまいと、静かに耳をすませます

2番目のニックンが「僕が今日本語を勉強しているのは…」と話し始めました。正直、ニックンは今まで一番日本語が話せないメンバーでした。でも、今回のツアーでは日本語をたくさん話すようになっていたのです。「それは他のメンバーがいない間に、みなさんにたくさん会う機会を作ろうと思っているからです」とニックン。そして「僕は2PMだから」、と。この「言葉」に一人残される(ニックンはタイ人でタイの兵役は志願したが免除されている)彼の2PMを守っていくという強い「決意」を感じました。

そして、一人一人が挨拶をしていく中、最後にテギョンが挨拶を始めました。このツアー中、自分が「そろそろ旅立つ」ことを匂わせてきたテギョンでしたが…この日の最後、テギョンの口から出たのは「行ってきます」という言葉でした。

多分、この言葉を聞いた時、ファンも「とうとう行くのだ」と感じたと思います。実際にはっきりと言われると、本当に行ってしまうのだ…という気持ちが。周りの泣き声はさらに大きくなりました。


■そして、最後の「サプライズ発表」に悲鳴と涙

涙涙の挨拶の後、涙を拭いて「Shining Star」「NEXT Generation」とファンと一緒に盛り上がる曲を立て続けにパフォーマンス。ムービングステージで遠くのファンにまで感謝の気持ちを伝える6人。その顔は清々しい笑顔で溢れていました。

メインステージに戻り6人が横に並ぶと、いつもならここで終わりそれぞれのメンバーが各自でファンサービスに散っていくはずが、ちょっと様子が違います。「みなさんにもう1曲用意をしました」とウヨン。それは彼らがファンに向けて歌ったメッセージソング、「天の川〜GALAXY〜」でした。一旦引いた涙が呼び戻されます…。最後のパートでJUN. Kが「キミがいなきゃ…生きては…いけないよ」と歌うと、もう涙は止まりませんでした。

「天の川」が終わり「最後にみなさんに会う機会を作りました」と、テギョン「10月に東京ドームでコンサートをします」と。思いがけないその発表を聞いたファンからは大きな歓声と悲鳴が。そして、大粒の涙を流すメンバーたち。2PMにとって3年半ぶりの東京ドーム公演が決まったのです!それはとても大きな意味のあることなのだと、彼らの流す涙からも感じました。それは2PMにとっては東京ドームは特別な場所なのだということ。それは、ずっと応援し続けたファンにとっても同じに違いありません。

最後に、6人が並んで感謝の気持ちを述べて挨拶した後、ゆっくりとステージを去って行きました。10月の再会を約束して…。

コンサートは全て終わりましたが、会場からはどこからともなく大きな2PMコールが。終了のアナウンスが流れてもやまない2PMのコール。それはいつまでもいつまでも続きました。


■2PMとファンの気持ちが通じ合った「GALAXY OF 2PM」ツアー

今回のツアータイトルの「GALAXY OF 2PM」は彼らのファンたちへの思いが込められたものでした。「Hottestの皆さんは僕たちの GALAXY」という意味がそこにはあったのです。2PMを輝かせてくれるのはファンの皆さんだという、2PMの感謝の気持ちが込められているのでしょう。2PMとファンの気持ちが通じ合った…という時間をひしひしと感じられるツアーでした。

▼東京ドーム公演の決定を伝える新聞広告


そして、入隊前最後に行う東京ドーム公演。最近は、東京ドームに一度立つと、繰り返し公演するグループが多い中、2PMは3年半というブランクを経てこのステージに再び立つことになりました。当たり前に東京ドームをやるということよりも、この5万人の大きなステージに立てるということが、どれだけ大事で特別なのか…ということを、発表した時に彼らが流した涙に感じました。それはファンにとっても念願の2回目のドーム公演になるわけで、きっとより感動は大きなものになるに違いないでしょうか。

「これはちゃんと書いて残さなければならない」と思ったコンサートでした。きっと、今回のツアーに参加したHottestの皆さんは、それぞれ大切な思い出を残せたのではないでしょうか?かなり長くなってしまいましたが、少しでもその時の感動が伝われば幸いです。

最後は涙涙にくれた「天の川〜GALAXY〜」のMVで終わりたいと思います。また10月に会いましょう♩

それでは、また!アンニョ~ン♪

▼2PM 『天の川 ~GALAXY~』


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(西門香央里)