美味しいお茶が飲める店めぐり：自家焙煎ほうじ茶の店　森乃園（人形町）

2014/9/9 20:15

こんにちは。satominです。

日本茶は煎茶以外にもほうじ茶も人気ですね。大正3年創業のほうじ茶専門店が日本橋人形町にあるのをご存知ですか？
9月に100周年を迎える老舗のほうじ茶専門店「森乃園」さんです。
江戸情緒の残る人形町は、かつては芸者さんが闊歩したという小粋な街だ。周辺には安産の神様で有名な水天宮や明治座があり、水天宮から明治座に向かう途中にある甘酒横丁に森乃園さんはあります。行列ができるたい焼き「柳屋」さんの近くというとわかる方もいるかもしれませんね。

人形町の名物、からくり櫓（やぐら）時計

◆江戸情緒溢れる【日本橋人形町】の【甘酒横丁】にある森乃園さん

地下鉄の出口を出て、人形町通りを進み甘酒横丁を曲がると、あたりに甘くて香ばしい香りが漂ってきます。これはほうじ茶を焙煎している香りです。森乃園さんはお店で毎日焙煎しているので、お店からは焙煎香がしてきます。

「甘酒横丁」交差点から明治座方面に曲がるとすぐにあるお店

老舗の佇まいの森乃園さん

森乃園さんは1階が販売で、2階が甘味処になっています。
甘味処へは階段をあがっていきます。

2階の甘味処は20席程度で、伺ったのが平日昼間でしたが多くのお客様で7～8割程度埋まっていました。老舗の人気店だけに平日でも混んでいますね。

着席するとメニューと一緒にほうじ茶が出されます。2階の甘味処では1階で販売している「極上ほうじ茶」です。甘味と一緒に飲み放題なのもなんだかおトクです！

森乃園さんのほうじ茶は焙煎が強めで香ばしく、お茶の水色もコーヒーのように濃い茶色です。苦味や渋味は抑えられ、とろりとして甘味が感じられるほうじ茶です。

◆ほうじ茶専門店のほうじ茶づくしのパフェとあんみつ

メニューを一通り眺めて、「ほうじ茶パフェ」とめずらしい「ほうじ茶あんみつ」を注文しました。

・ほうじ茶あんみつ　1,080円（税込）
・ほうじ茶パフェ　1,080円（税込）

ほうじ茶あんみつは、ほうじ茶アイスとほうじ茶あんこがどーんと盛られています。しかも寒天や白玉までほうじ茶！徹底しています。
アイスはほうじ茶の甘味が程よいです。ほうじ茶ラテ好きなら1つといわず、いくつも食べられそうなくらいです。
あんこにもほうじ茶のペイストがあわせられていて、あんこの甘さの奥に香ばしいほうじ茶の香りと優しい甘味が感じられます。添えられた蜜もほうじ茶と白蜜をあわせた「ほうじ茶蜜」でした。蜜はお好みでかけて食べます。
白いお皿の中がほうじ茶づくしで、ほうじ茶専門店ならではのあんみつです。

森乃園さん一番人気の「ほうじ茶パフェ」。
背の高いグラスにほうじ茶あんこやほうじ茶白玉、グラスの下のほうにはほうじ茶ゼリー、ほうじ茶寒天が。1個ずつほうじ茶の風味を味わいながらパフェを食べるのも楽しいです。

てっぺんのほうじ茶クリームにささっているのはウェハースではなく、和のテイスト溢れる最中です！最中のあんこもほうじ茶あんです。
色味的にも落ち着いていて秋にぴったりな「大人のパフェ」です。

◆深夜ドラマ『孤独のグルメ』にも登場

森乃園さん、人気深夜ドラマ『孤独のグルメ』Season2の第2話に登場しています。ドラマの中で五郎さんは「冷し抹茶ぜんざい」を食していました。

大人気漫画「孤独のグルメ」の久住監督が森乃園にご来店！「美味しい！」と極上ほうじ茶を２本購入されました！ありがとうございました！孤独のグルメ Season2、テレビ東京ほかにて10月10日より毎週水曜23時58分から放送されます！みてね！ pic.twitter.com/ARBoRZMe
— 日本橋人形町ほうじ茶の店森乃園　宮脇 (@houjichaadviser) 2012, 9月 26

久住さんもお店を訪れて極上ほうじ茶を購入されたとか。

「ぜんざい」は夏季は販売していない為、記者が訪れた時にはありませんでしたが、秋には復活するそうです。メニューには、抹茶ぜんざい（温・冷）以外にも、ほうじ茶ぜんざい（温・冷）やこんがり焼いた香ばしい餅が2つはいった焼餅入り栗ぜんさいがありました。

「孤独のグルメ」で行った甘酒横町・森乃園の極上ほうじ茶アイスクリームが、メッチャおいしい。本当にほうじ茶の香りが口に広がる。ナイスアイス！シャーベットもある。シャーベットの方がよりお茶っぽいけど、甲乙つけがたい。
— 久住昌之 (@qusumi) 2012, 12月 6

久住さんも絶賛のほうじ茶アイスクリーム。

今回頂いたほうじ茶パフェ以外にも、抹茶にこだわった抹茶パフェや、ほうじ茶パフェと抹茶パフェを同時に味わえる「特上パフェ」もあります。他にも団子セットやくず餅、わらび餅など、食べてみたい和スイーツがたくさん。
お酒好きの方には、抹茶の香り豊かなコクが味わえる抹茶ビールなんていうのもあります。

◆森乃園スタッフの宮脇さんにお話を伺いました

Ｑ：お店のことについてお聞かせください。

Ａ：
大正3年創業のほうじ茶専門店で、お店の1階と3階（計4台）の焙煎機で毎日焙煎しています。
一般的に質の低いお茶をほうじ茶にしているイメージがありますが、当店では日本全国から何百種類のお茶を取り寄せ、一番適しているお茶をほうじ茶にしています。今年ですと、並ほうじ茶は鹿児島、特上は滋賀、極みは鹿児島、滋賀、静岡のブレンドというかんじです。その年の適したお茶を選んでいる為、来年にはまた違うところのお茶になるかもしれません。
お2階でサービスでお出ししているほうじ茶は「極上ほうじ茶」です。お客様は平日は明治座帰りの女性の方が多く、休日には観光でお来しの若い方も来られます。

Ｑ：9月で100周年を迎えますが、一言いただけますか。

Ａ：
100年間という長い歴史の節目に立ちあえて光栄です。これもお客様からの信頼によるものだと思います。
これからもお客様の信頼を失わず、伝統と新しいことに挑戦し、お客様を飽きさせないように努めてまいります。

◆100周年記念！何かが起こる！？

店頭の創業百年祭の看板

「森乃園」さんでは創業百年を記念して、9月末まで薬膳ほうじ茶の大判振る舞いや大抽選会など、うれしいおトクなことが目白押しだそうです。

さらに、

「100周年を記念して、9月28日～9月30日の3日間。
森乃園さんで何かが起こります！」

森乃園さんに期間中来店すると1階・2階でサプライズがあるとのこと。
思わず何があるんですか？と宮脇さんに聞きましたが、
来てからのお楽しみです、と聞き出すことはできませんでした。

微笑む宮脇さん