松本潤主演『どうする家康』でアノ役はどの俳優が演じるのか?役所広司や夏目雅子も出演した1983年の大河ドラマ『徳川家康』から予想してみた
(淀殿を演じる夏目雅子 イラストby龍女)
淀殿(1569?~1615)は天下人豊臣秀吉の側室になり、秀吉の実子・秀頼を産んだ。
家康の最後の戦いである大坂の陣(1614年11月~1615年6月)の事実上のリーダーだ。
演じたのは夏目雅子(1957~1985)である。
大河ドラマは『黄金の日日』(1978)、『おんな太閤記』(1981)に続いて3度目であった。
『おんな太閤記』では信長の妹のお市の方(1547~1583)を演じた。
淀殿はお市の娘であるので『徳川家康』と合わせて、母娘とも演じたことになる。
夏目雅子は、1985年9月11日に急性骨髄性白血病で27歳の若さで亡くなったために大河ドラマ出演は3作品に留まった。
もし生きていれば彼女がどんな役で大河ドラマに出演したか、80年代に活躍して今も現役の人を見ていると一層悔やまれる。
『どうする家康』では、誰が演じるのだろう?
ちなみにお市の方は北川景子( 1986年8月22日生れ)が演じる。
大河主役候補になってもおかしくない大物俳優なのは間違いないはずだ。
(豊臣秀頼を演じる利重剛 イラストby龍女)
豊臣秀頼(1593~1615)を演じたのは、利重剛(1962年7月31日生れ)である。
小山内美江子の実子である。
このような配役は、『独眼竜政宗』(1987)の脚本家ジェームズ三木の息子で俳優の山下規介が豊臣秀頼に選ばれたときの前例になった様だ。
利重剛は母の代表作『3年B組金八先生』の第6シリーズ(2001年10月~2002年3月)にも出ている。
母が『金八先生』を描き始めた時に高校生だったので初期のシリーズはアドバイスをしていたそうだ。
彼自身も映画監督・脚本家としても作品を手がけている。
監督作品は2013年の『さよならドビュッシー』以来途絶えているが、俳優としての仕事も多いのでこちらが忙しくて監督作品を作るのが難しくなっているのかもしれない。
2度結婚しているが、今の妻の元プリンセスプリンセスの今野登茂子とは2002年の監督作品『クロエ』の楽曲提供が縁になっているようだ。
『どうする家康』ではかなり後半に登場する事になるので、誰がするかまだ発表されていないが、脚本家はどういう発想で選ぶか注目の役である。
(真田幸村を演じる若林豪 イラストby龍女)
真田信繁(幸村)(1567~1615)を演じたのは、
若林豪(1939年9月5日生れ)である。
『独眼竜政宗』でも同じ役を演じて、当たり役の一つである。
しかし、筆者はミステリーの女王山村美紗(1931~1996)が創造したキャラクター狩谷荘助警部が一番の当たり役だと思っている。
ベタだが、トレンチコートやピシッと決まったスーツが似合う劇画から飛び出してきたような渋さを放ち続けている。
真田信繁は、家康を最後の最後に追い詰める武将でもある。
『どうする家康』に登場する最後の敵として、どんな人がやるのだろうか?
筆者の第1候補は、ドラマの構成が『真田丸』の最初に似ている気がしたので、堺雅人の再登場がふさわしいが、スケジュール的にこっちに小栗旬が登場してもおかしくない。
個人名は具体的には挙げられないが、松本潤と仲の良い俳優が選ばれると、石田三成と真田信繁に関してはざっくりと予想しておこう。
古沢良太が10歳の時に放送された大河ドラマであるので、6歳だった筆者より記憶に残っている作品の筈だから、どう影響を受けてどう変えていくのか?
始まる前から楽しみにしている。
徳川家康の生涯という一番知られているかもしれない日本史上の人物をどういう解釈で描くのか?
徳川家康を描くことは、作家がこれまで常識と思ってきたことをどうやって新しい視線で取り上げて視聴者を納得させるか?
歴史を学ぶことは史実に忠実なドラマを見せることではなく常に解釈でしかない。
今の日本ではどういう捉え方が適切なのか?
筆者は、戦国3英傑の中で最も才能が無いと言われる家康から学ぶことの大切さを一人でも多くの人に分かって欲しいと願うばかりである。
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