春なので『パン祭り』!笑福亭鶴瓶、的場浩司、木南晴夏、ぼる塾の田辺…芸能界で一番の「パン好き」は誰だ!

2022/3/10 22:00 龍女 龍女

③パンマニアが高じて、副業も始めた。木南晴夏
木南晴夏(1985年8月9日生れ)がMCを務める番組BSプレミアム『パン旅』(本放送は19:00から30分間)は毎週放映されているわけではない。
不定期放送であるので、こまめなチェックが必要だ。
最近は月曜から木曜日までまとめて4回放送されるので、日本の特定の地域を巡ったシリーズ企画となっている。
2月の最終週に放映された回は京都のベーカリー巡りであった。

彼女は大阪府豊中市の出身だ。
幼稚園時代に天海祐希が出た『ベルサイユのばら』のオスカル役を観て、宝塚に憧れた。
宝塚と言えばミュージカルである。
ミュージカルスクールに通うようになったのが俳優になったきっかけである。
この時に同じミュージカルスクールに通っていた兵庫県宝塚市出身の相武紗季(1985年6月20日生れ)は幼なじみになる。
しかしこうした友人との切磋琢磨もあってか、宝塚受験自体は諦めた 。
ジャニーズや宝塚(東宝)や劇団四季以外でミュージカルの興業に強い芸能事務所と言えば、ホリプロである。

2001年、『第1回ホリプロNEW STAR AUDITION〜21世紀のリカちゃんはあなた!!〜』でグランプリを獲得した。
余談だが、同じ年の2001年に公開された日本映画『ウォーターボーイズ』でブレイクしたのが、後の夫になる玉木宏である。
現在もホリプロに所属しており、3月21日から東京フォーラムを起点に上演されるミュージカル『ブラッドブラザーズ』ではヒロインのリンダ役を演じる。


(パン旅。 イラストby龍女)

木南晴夏が憧れた天海祐希は、筆者が中学生の頃、宝塚好きの同級生が夢中になっていた男役のスターであった。
ただし、その同級生が筆者にとって嫌な人物であったので、しばらく宝塚を敬遠していた。

筆者が宝塚とパンを結びつけるイメージと言えば、手塚治虫(1928~1989)である。
手塚治虫も生れは大阪府豊中市で阪急宝塚線沿いの関係で宝塚市に引っ越した。
初期の少女漫画の代表作『リボンの騎士』は宝塚の舞台を意識して書かれた。
それに影響を受けた池田理代子が書いた『ベルサイユのばら』が宝塚の人気演目になるのは必然である。
手塚治虫の大人向けの名作漫画に『アドルフに告ぐ』(1983年1月6日~1985年5月30日まで『週刊文春』連載)がある。
この漫画の主要人物として登場する神戸に亡命したユダヤ人のパン屋の息子がアドルフ・カミルである。
これは次に取り上げる人が好きなあるパンの種類に非常に関係しているので覚えて欲しい。

さて何故筆者はパン屋ではなく「ベーカリー」と言う言葉を用いているか?
ベーカリーには「パンやスイーツを焼いて、販売する施設」と、パンだけを売っている意味ではない。
専門店という意味では日本語化しているパン屋でも良いが、もっと外国からもたらされる様々な種類のパンが陳列される場所としてのニュアンスを込めてのことである。

木南晴夏のベーカリー巡りは趣味の域を超えている。
ついには、雪印のマーガリン『ネオソフト』のCMキャラクターになっただけではなく、パンのセレクト販売も始めた。
今年の1月31日から始まった「キナミのパン宅配便」である。
俳優は実際のところ、それだけでは生活できないのが現実問題としてある。
それは売れっ子と呼ばれる俳優でも例外ではない。
そこで副業として良く選ばれるのが業態が飲食業であるが、失敗例も過去に数多い。
失敗せずに確実に売り上げを乗せられるには、副業とはいえ手を抜いてはいけない。
しかし、木南晴夏のこのやり方は成功する可能性が高いと思う。
何故なら、熟知している内容で商売と結びつけた地に足がついたやり方だからだ。
パン旅やCM等ですでにパンの人というイメージを植え付けたことで、事前の広告戦略は終わっているようなモノだ。
言ってみれば、パンのオタクビジネス化である。

次はSNSとパンを結びつけるモノ、インスタグラムを活用する世代のパン好きの芸能人を紹介しよう。

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