『007シリーズ』は今後もホントに続くのか?続くならジェームズ・ボンドは時代に合わせて〇〇遣いに!?大胆予想してみた
②ジェームズ・ボンドのモデルは?
たった一人の人物をモデルにするというのは、物語の主人公を造形するに当たり、あり得ない。
まずは「ジェームズ・ボンド」と言う名前は、鳥類学者(1900~1989)から拝借した。
これは原作者であるイアン・フレミング(1908~1964)が条件として
「アングロサクソン民族らしい平凡な名前であること」
が大きかった。
更に決め手になったのは、モチーフになったかつての勤務先MI6を引退して余生を過ごしながら作家活動をしていた。
余談だが、諜報部員をしていた作家は他にもいた。
イギリスを代表する作家のグレアム・グリーン(1904~1991)、サマセット・モーム(1874~1965)、スパイ小説の大家ジョン・ル・カレ(1931~2020)等がMI6に所属していた。
イアン・フレミングが余生を過ごしていた場所は、ジャマイカであった。
実在のジェームズ・ボンドの研究対象は、ジャマイカが面しているカリブ海の鳥類だった。
バードウォッチングが趣味の一つであったイアン・フレミングにとって親しみのある名前だったのだ。
そして、女好きの部分は第二次大戦時に活躍したドゥシュコ・ポポフ(1912~1981)を参考にしている。
それ以外の細部の好みは作者であるイアン・フレミング自身を反映したものだ。
イアン・フレミングは56歳の若さで、心臓麻痺で亡くなっている。
美食家で生活習慣病がたたったそうだが、筆者も食いしん坊なので、気をつけたい。
007シリーズは、世界観として、主人公は本質的には、ミステリという大きなジャンルでは、ハードボイルドというアメリカの探偵モノのジャンルの主人公に近い。
ハードボイルドの主人公は酒と食事に目がない。
ハードボイルドの文法に大きな影響を与えたアーネスト・ヘミングウェイ(1999~1961)も、探偵モノに応用したレイモンド・チャンドラー(1888~1959)もアルコール依存症に苦しんだ後半生を送っている。
風貌としてジェームズ・ボンドのイメージとなった俳優は、歌手でもあったホーギー・カ-マイケル(1999~1981)だ。
第1作が製作されている頃、ジェームス・ボンド役には何人か候補がいた。
007の映画の構成に大きな影響を与えた作品がアルフレッド・ヒッチコック監督のスパイスリラーの『北北西に進路を取れ』(1959)である。
この映画の主演だったケーリー・グラント(1904~1984)も候補に挙がっていた。
レイモンド・チャンドラーが想像した名探偵フィリップ・マーローは当初はケーリー・グラントをイメージしていた(実際はハンフリー・ボガード、ロバート・ミッチャム、エリオット・グールド、浅野忠信が演じた)。
(長官秘書マニーペニーを演じた歴代の名優 イラストby龍女)
ハードボイルドでは定番である、主人公とは微妙な関係の女性秘書が登場している。
マニーペニーの存在意義は定義する場合、こういったハードボイルドあるあるが当てはまる。
本格的なスパイモノとは一線を画する要素である。
ジェームズ・ボンドがスパイよりも行動することで事件を解決するハードボイルドの主人公に近いことは証明出来たはずだ。
次では、ジェームズ・ボンドがシリーズ通して戦った悪の組織について考えてみよう。
たった一人の人物をモデルにするというのは、物語の主人公を造形するに当たり、あり得ない。
まずは「ジェームズ・ボンド」と言う名前は、鳥類学者(1900~1989)から拝借した。
これは原作者であるイアン・フレミング(1908~1964)が条件として
「アングロサクソン民族らしい平凡な名前であること」
が大きかった。
更に決め手になったのは、モチーフになったかつての勤務先MI6を引退して余生を過ごしながら作家活動をしていた。
余談だが、諜報部員をしていた作家は他にもいた。
イギリスを代表する作家のグレアム・グリーン(1904~1991)、サマセット・モーム(1874~1965)、スパイ小説の大家ジョン・ル・カレ(1931~2020)等がMI6に所属していた。
イアン・フレミングが余生を過ごしていた場所は、ジャマイカであった。
実在のジェームズ・ボンドの研究対象は、ジャマイカが面しているカリブ海の鳥類だった。
バードウォッチングが趣味の一つであったイアン・フレミングにとって親しみのある名前だったのだ。
そして、女好きの部分は第二次大戦時に活躍したドゥシュコ・ポポフ(1912~1981)を参考にしている。
それ以外の細部の好みは作者であるイアン・フレミング自身を反映したものだ。
イアン・フレミングは56歳の若さで、心臓麻痺で亡くなっている。
美食家で生活習慣病がたたったそうだが、筆者も食いしん坊なので、気をつけたい。
007シリーズは、世界観として、主人公は本質的には、ミステリという大きなジャンルでは、ハードボイルドというアメリカの探偵モノのジャンルの主人公に近い。
ハードボイルドの主人公は酒と食事に目がない。
ハードボイルドの文法に大きな影響を与えたアーネスト・ヘミングウェイ(1999~1961)も、探偵モノに応用したレイモンド・チャンドラー(1888~1959)もアルコール依存症に苦しんだ後半生を送っている。
風貌としてジェームズ・ボンドのイメージとなった俳優は、歌手でもあったホーギー・カ-マイケル(1999~1981)だ。
第1作が製作されている頃、ジェームス・ボンド役には何人か候補がいた。
007の映画の構成に大きな影響を与えた作品がアルフレッド・ヒッチコック監督のスパイスリラーの『北北西に進路を取れ』(1959)である。
この映画の主演だったケーリー・グラント(1904~1984)も候補に挙がっていた。
レイモンド・チャンドラーが想像した名探偵フィリップ・マーローは当初はケーリー・グラントをイメージしていた(実際はハンフリー・ボガード、ロバート・ミッチャム、エリオット・グールド、浅野忠信が演じた)。
![](https://ima.xgoo.jp/column/img2/ryujo/007moneypenny.jpg)
(長官秘書マニーペニーを演じた歴代の名優 イラストby龍女)
ハードボイルドでは定番である、主人公とは微妙な関係の女性秘書が登場している。
マニーペニーの存在意義は定義する場合、こういったハードボイルドあるあるが当てはまる。
本格的なスパイモノとは一線を画する要素である。
ジェームズ・ボンドがスパイよりも行動することで事件を解決するハードボイルドの主人公に近いことは証明出来たはずだ。
次では、ジェームズ・ボンドがシリーズ通して戦った悪の組織について考えてみよう。