大泉洋と戸次重幸と森崎博之と安田顕と音尾琢真…頼りない北海道の男5人組の作品、『がんばれ!TEAM NACS』で出てくる問題とは何か?

2021/9/1 22:00 龍女 龍女

①メンバー紹介


(ドキュメンタリー映画『ママをやめてもいいです!!?』完成披露試写会の写真から引用 イラストby龍女)

大泉洋は1973年4月3日生れ。
いまや、日本を代表する喜劇俳優である。
東京の大学受験を失敗して、2浪して入った北海学園大学の演劇研究会に所属した。
そこで、森崎博之・安田顕・佐藤重幸(戸次重幸の本名)・音尾琢真と仲良くなった。
森崎の紹介で所属した劇団イナダ組の舞台が評判になり、鈴井貴之が主宰する劇団OOPARTSの劇団員に認められ、現在の所属事務所クリエイティブ・オフィス・キューに所属したのが、芸能活動の始まりである。
事務所の創業者で放送作家兼俳優の鈴井貴之は、同じ大学の11年先輩に当たる。
大学2年生の頃から、HTBの深夜バラエティ番組に出演している。

1996年に放送が始まった『水曜どうでしょう』で、鈴井貴之と一緒に出演したのがきっかけで、全国の地方TV局に番組が売れて、北海道の星から徐々に全国区の俳優に成長していく。
その後の活躍は第一回のコラムフワちゃんがムロツヨシを「大泉洋の類似品!」 と言った理由が分かった!なんてこった…で触れているので、省略する。


(TVドラマ『電影少女2019』HPから引用 イラストby龍女)

戸次重幸は1973年11月7日生れ。
本名・佐藤重幸。
戸次とは、母親の旧姓で、本来は「べっき」と読むらしい。母は癌で2006年に他界。2008年に現在の芸名に改名した。
札幌市手稲区出身。大学受験に失敗し、浪人中にイッセー尾形の一人芝居に感動した。
大学進学後に演劇研究会に選んだきっかけになっている。
大泉洋と出演している北海道の長寿バラエティ番組、『おにぎりあたためますか』(2003年3月~)では、遅刻を始めとして数々の失敗を繰り返したために「ミスター残念」と言う異名がついた。
TEAM NACSでは、イケメン担当と言うことになっているが、独身時代に某女優さん(誰かは調べてみてください)とお付き合いしたものの3ヶ月で別れたエピソードがあるなど、確かに残念である。
前回取り上げた千葉真一の最後のTVドラマになった『おわこんTV』で出逢った市川由衣と2015年の9月に結婚している。
TEAM NACSのメンバーの中で、一番遅く結婚した。
現在二児の男子の父親である。『がんばれ!TEAM NACS』の中でも、二人の子供を連れている姿が登場している。
メジャー系ではバイプレイヤーの仕事が多いが、主演作品も何作かある。


(映画.comから引用 イラストby龍女)

森崎博之は1971年11月14日生れ。
東川町出身。メンバー中、一番の年長者でリーダーである。
1996年に森崎博之と安田顕の大学の卒業公演としてTEAM NACSを結成して一回で解散した。
東京の証券会社に就職したが、9ヶ月で退社。
1997年にTEAM NACSを再結成し、以降は劇団の芝居の脚本・演出の殆どを担当している。
その関係もあって、他のメンバーに比べると、出演作品数は多くない。
しかし、後で紹介するあるTV番組出演のために、他のメンバーとは違う北海道との関わり方をしているのが特徴的である。
俳優としては、声が大きく熱血キャラが似合うために、器用なタイプで無い。
脚本や演出など裏方仕事の方がメインの才能の持ち主である。


(ニュースサイトしらべぇから引用 イラストby龍女)

安田顕は1973年12月8日生れ。
室蘭市出身。
リーダーの森崎博之同様、就職して病院の医療事務員として働いたが、退職。
1998年に『水曜どうでしょう』にHTBのマスコットキャラクター・onちゃんのスーツアクターをきっかけに出演するようになって、筆者も名前を知った。
メンバー中一番早く結婚した。
俳優として筆者が認識したのは、朝ドラ『瞳』(2008年4月~9月)だが、全国ネットのTVドラマ出演は2006年からしている。
大泉洋も出演した『ハケンの品格』(2007年1月~3月)にも出ている。
酒を飲むと脱ぎたがる、おならを自由を出すことが出来るなど、変態としてエピソードを沢山持っている。
筆者が安田顕で最も笑ったのは、TEAM NACSの5人のレギュラー番組『ハナタレナックス』(2003年1月~)で、おならでベートーヴェンの運命を演奏するという企画である。
メンバー中、戸次重幸だけがおならを出せなかったと言うのもかなりおかしかった。


(所属事務所の宣材写真から引用 イラストby龍女)

音尾琢真は1976年3月21日生れ。
旭川出身。父親が北海道警でマル暴(暴力団対策課の職員の通称)を担当していた影響かどうか分からないが、TEAM NACSの強面担当である。
キャッチコピーは「目と目の間は離れていても、アナタの心は離さない」

さて、メンバーの紹介はかなり筆者の個人的な偏りが漏れ出てしまったが、『がんばれ!TEAM NACS』を観る為の予習として、もう少しお付き合い願いたい。
次は過去の5人の出演作や代表作にも触れたら大体の概要が分かるかもしれない。

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