喫茶店のお客さん観察日記:第13回~つれていかれる喫茶店編~
喫茶店のお客さん観察日記:第13回
~つれていかれる喫茶店編~
水曜日の午前11時
福岡県福岡市のとある喫茶店にて
※コーヒー1杯 500円~
・気だるいママ
福岡に行ったとき、ふらりと入った喫茶店が“つれていかれる”喫茶店だった。こういう喫茶店は、お店自体もステキだけど、来ているお客さんもいい感じな人が多い。
こちらは常連さんぽい60代の女性。スレた雰囲気を身にまとって、気だるそうにタバコを吸っていた。たぶん近所のスナックのママ。
気だるい感じはこの喫茶店に合っている。
・パイプのオジサン
落ち着いた様子でパイプをくゆらせる50代男性。
ゆるやかな時間が流れる喫茶店にはパイプが似合う。パイプといえば、藤子・F・不二雄先生だが、きっと、藤子先生もこういう喫茶店でパイプを楽しんでいたに違いない。
・地元のソフトバンクファン2人組
分身かな?と思うくらいに、キャップ、ジャンパーがお揃いな70代男性2人組。昨日、地元で試合があったプロ野球日本シリーズの話題で盛り上がっていた。
熱くなる話だけど、2人の声のトーンが大きすぎずちょうど良かった。
秋山監督の辞任がかえすがえすも残念とのことだ。
雰囲気のある純喫茶がすごく好きで、見つけるとつい入ってしまう。
その中でも“つれていかれる”喫茶店の雰囲気は別格で、店内が明るすぎてもダメ、店員が若すぎても張り切りすぎてもダメ…など条件が厳しい(ワタクシが勝手に決めた条件)。
昔、東京都中野にクラシックという喫茶店があって、なかなかのつれていかれぶりでした。お気に入りだったのに閉店してしまい、残念。
この連載は、ゆめ子が全国津々浦々いろんな喫茶店を巡って、ナイスなお客さんをレポートしています。
次回は12月3日(水)配信予定です。