朝ドラ『おかえりモネ』のトラブルメーカー!?内野聖陽を名脚本家たちが使いたがる理由とは

2021/6/16 22:00 龍女 龍女

③挫折したエリートを演じる


(ドラマのHPから引用 イラストby龍女)

『風林火山』に続いて出演したテレビ朝日の刑事物『ゴンゾウ伝説の刑事』(2008年7~9月)はエリート街道にいたはずの主人公・黒木俊英(内野聖陽)が挫折してはみ出た人生を送るようになる物語だ。

『ゴンゾウ』とは警察用語で「能力や経験があるのに働かない警察官」という意味である。

黒木俊英は、殺人事件を担当する捜査一課のエースだった。
3年前のある事件がきっかけで異動し備品係になっている。
その黒木が別の事件をきっかけに捜査一課に復帰して過去のトラウマになった事件を解決していく。
そのトラウマになった事件の被害者役が池脇千鶴であった。
共演者の中には他にも高橋一生・前田亜季など『風林火山』で共演したキャストもいて重厚な人間ドラマだ。

脚本を担当したのは、制作したTV朝日のシナリオコンクールからプロになった古沢良太で、この作品で記念すべき向田邦子賞を受賞した。

古沢はフジテレビで書いた『リーガルハイ』では、同じく大石静の朝ドラでブレイクした堺雅人を主役に起用している。
ちなみに堺雅人も中退だが、早稲田大学出身である(官僚を目指していたが、数学が苦手で政経学部ではなく第一文学部中国文学専攻)。

それでは、内野聖陽と堺雅人の二人がガチンコで芝居をした大河ドラマ『真田丸』について触れていこう。

    次へ

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6