NHK朝ドラ『おちょやん』で杉咲花の相手役を演じた成田凌が似た題材の作品に採用され続けている理由とは?

2021/5/19 22:00 龍女 龍女

朝の連続テレビ小説、『おちょやん』が終わった。
今回のテーマは主役の杉咲花(1997年10月2日生)の相手役の俳優に注目した。
成田凌(1993年11月22日生)だ。
出演作の中で三作品、共通点のある題材を見つけたので、それを取り上げてみたい。

筆者が勝手に『演芸はじめてものがたり』3部作と分類した。
『おちょやん』とおなじく朝ドラの『わろてんか』、そして映画『カツベン!』(2019年12月13日公開)である。

いずれも時代は大正から昭和の前半だ。
日本が近代化して文化も発展した過程の時代が舞台になっている。
成田凌が途中から出演した『わろてんか』は吉本興業の創成期から戦後すぐまで。
『カツベン!』は丁度昭和が始まった頃、1925年のサイレント映画全盛期。
『おちょやん』は、大正から昭和にかけての松竹新喜劇になるまでを描いている。

『わろてんか』は漫才やコントの始まり、『カツベン!』は日本映画の始まり、『おちょやん』は軽演劇と呼ばれた関西の喜劇の始まりが取り上げられている。
しかも、この三つはお互いに影響し合っているので、どうリンクしているのかも観ていきたい。

成田凌が演じた役とモデルは実際どうだったのか比べてみる。
『カツベン!』だけは架空の人物なので、活動弁士とはどういう職業でどうなったかを書いていこう。

それでは古い順番で『わろてんか』からみていこう。

    次へ

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4