ベイエリアに新たなアートスペース誕生! ~お得な情報も付いてます~

2020/11/12 20:55 yamasan yamasan

ベイエリアのアートスペースめぐりで海外気分

秋も深まってきたある日の午後、地下改札から長いエスカレーターで地上に出ると目の前に広がってきたのは、落ち着いた雰囲気の西洋風の街並み。

アーケードの上から差し込む太陽の光はやさしく、街並みのはずれはきらきら輝いてその先にもやがかかったようで、まるでこの通りがどこまでも続くかのよう。



一瞬、ここは海外では?と錯覚してしまうような街並みですが、実はここは横浜のみなとみらい線「馬車道駅」を降りて海側に向かう2a出口に直結している複合商業施設「北仲ブリック&ホワイト」。

この一帯は、かつては横浜生糸検査所(1980年に廃止)に付属する倉庫、通称「旧帝蚕倉庫」と呼ばれた倉庫が建ち並んでいた場所で、レンガ色の壁面が特徴の建物は、倉庫を復元したものなのです。

こちらは道路側から見たところ。かつてはこういった外観の倉庫が建ち並んでいました。



施設の中にはカフェやレストラン、スーパーマーケットなどが入っていて、休日には多くの人でにぎわいそうな観光スポット。

そして、今回の目的地は「北仲ブリック&ホワイト」の中に今年(2020年)10月30日オープンしたアートスペース「BankART KAIKO」。

ここが入口で、正面のフラワーショップを見て左に進むと「BankART KAIKO」があります。



床は板張りで足に優しく、中をのぞくと、配管がむき出しの現代風の天井からは照明がぶら下がり、障害物のない広い空間の展示室は大きなインスタレーションから小さく仕切った展示まで、どんな展覧会でも対応できそうな構造。これからの展開が楽しみです。


現在開催されているのは、今年6月の新庁舎への移転に伴い使用されなくなった旧横浜市庁舎を設計したことで知られる、日本を代表する建築家の展覧会、村野藤吾展
のちほど紹介しますが、「BankART Temporary」で開催されている、横浜市役所新庁舎を設計した、同じく日本を代表する建築家の展覧会、槇文彦展とのコラボ企画で、会期、開館時間、休館日、チケットは両展覧会共通です。

村野藤吾展/槇文彦展 開催概要

会 期  2020年10月30日(金)~12月27日(日)
開館時間 11:00~19:00(12/27は17:00まで)
休館日  月曜日
「村野藤吾展/槇文彦展」共通チケット
  1,600円(一般)
  1,000円(大学生、専門学校生、横浜市民/在住)
   600円(高校生、65歳以上)
   無料(障がい者手帳お持ちの方/付添1名・中学生以下)
   ※ご本人に限り会期中何度でも入場可能です

受付でチケットを購入するとその場で下の欄に氏名を記入します。

展覧会公式HP⇒http://bankart1929.com/MmeetsM/


展示室内には、旧横浜市庁舎の30点以上の設計原図、模型、写真を中心に日本生命日比谷ビル、新高輪プリンスホテルなど代表作の模型や写真が展示されています。※展示室内は撮影不可

こちらはJR関内駅南口に接する旧横浜市庁舎。写真を撮っていたら、ちょうど横浜市営バスが通りかかりました。



槇文彦展が開催されているのは、太い円柱がひと際目を引く旧第一銀行横浜支店の建物を復元した「BankART Temporary」。「北仲ブリック&ホワイト」から横断歩道を渡って向かいにあります。


こちらも展示室内には、槇氏が設計したヒルサイドテラス、幕張メッセなどの模型や写真が展示されています。※展示室内は個人目的に限り撮影可

横浜市役所新市庁舎は、対岸にみなとみらい地区をのぞむ北仲通地区にそびえる高層ビル。


みなとみらい線「馬車道駅」とは地下でつながっています。また、JR桜木町駅からはペデストリアンデッキを通って行くことができます。
なお、一般に開放されているのは3階までで、上層階の「展望室」といったものはありません。
こちらは、3階テラスから見たみなとみらいの夜景。



地下にも巨大なアートスペースがあります!


アートスペースの旅はまだまだ続きます。
横浜駅から各駅停車で隣の駅「新高島駅」にあるのが「BankART Station」。
地下の広い空間を活用したスペースが特徴です。




現在開催中の展覧会は、横浜トリエンナーレ2020の延長戦ともいえる川俣正「プロジェクトプランドローイング展」。ヨコトリ期間中、新高島の展示はご覧いただけなかったという話を受けての延長です。

川俣正「プロジェクトプランドローイング展」 開催概要

会 期  2020年10月30日(金)~11月29日(日)
開館時間 11:00~19:00
休館日  月曜日
料金 300円(一般)
   200円(大学生、専門学校生、横浜市民/在住)
    100円(高校生)
   無料(障がい者手帳お持ちの方/付添1名・中学生以下、65歳以上)
   ※ヨコハマトリエンナーレ2020との共通チケットお持ちの方は無料
   ※村野藤吾展/槇文彦展のチケットお持ちの方は上記から100円引き
   ※ご本人に限り会期中何度でも入場可。
入場券は小さな冊子になった「PASSPORT」。



※展示室内は個人目的に限り撮影可。


【お得な情報その1】
みなとみらい線沿線は見どころいっぱい。一日乗車券がお得です。


さて、横浜-新高島-みなとみらい-馬車道-日本大通り-元町・中華街と続くみなとみらい線の各駅を乗り降りしていると気になるのが電車賃。各駅には他にも見どころいっぱいなので、こういうときに便利なのが一日乗車券。大人460円。
初乗りが190円なので3駅以上で乗り降りする場合はお得です。


みなとみらい線各駅の自動券売機で購入できますが、横浜駅を除くみなとみらい線各駅事務室では駅係員の方がデザインした一日乗車券(磁気式)を購入すれば、オリジナルデザインポストカードももらえます(上の写真)。
他にも特典があります。一日乗車券の購入方法や特典は公式HPでご確認ください⇒お得な一日乗車券

【お得な情報その2】
「いまトピ」のコラムでもみなとみらい線沿線の見どころを紹介してます!


海に浮かぶ重要文化財「氷川丸」の紹介記事。
【おススメスポット紹介】海に浮かぶ重要文化財!


中華街で幅広のビャンビャン麺を食べていたら始皇帝の兵馬俑が目の前に浮かんできたという不思議な記事。
「幅広麺」の向こうにみえてきたものとは?!


横浜港のシンボル「マリンタワー」は2022年4月以降再開予定。
【もうすぐ見納め!?】あの素晴らしい夜景を見てきた。



それでは、横浜での楽しい旅をぜひお楽しみください!