「幅広麺」の向こうに見えたものとは?!

2020/1/30 21:00yamasanyamasan

いまトピアート部のyamasanです。
前回のコラムで中国・唐の都、長安(現在の西安)の様子を紹介したせいか、暑い夏の熱気の中で食べた脂っこいビャンビャンメンが恋しくなったので、ふらりと横浜中華街に行ってきました。
前回のコラム→あの「ゆるキャラ絵巻」が帰ってくる!

ビャンビャンメンってどんな麺?



この日はちょうど旧暦の正月にあたる春節。
通りの飾りも華やかで、街のあちこちで爆竹や太鼓、銅鑼の音が鳴り響く中、獅子が舞っていたりして、正月気分が盛り上がっていました。
関帝廟も初詣のお客さんで大賑わい。「最後尾はこちら」といった看板まで出ていました。



そして私がめざしたのは、関帝廟横の中山路に面した「蘭州牛肉拉面」。


注文したのは辛口ビャンビャンメン(880円+税)。
ビャンビャンメンは中国陝西省(省都は西安)で人気の幅広麺で、こちらは牛挽肉や青菜に唐辛子を加えて油で炒めたものを麺にかけたもので、汁気が少なく油そばの乗り。



具と麺をよく混ぜて食べるのですが、麺はこのとおり、2~3㎝ほどの幅で、厚みもあって、モチモチの食べごたえ。見た目ほどは辛くなく、さっぱりした喉ごしの青島ビールとの相性もピッタリ。



初めて「ビャンビャンメン」なるものの存在を知ったのは、何年か前、西安に行ったとき。西安郊外の秦始皇帝兵馬俑博物院に隣接するショッピングモールにある「老西安飯店」というレストランでランチに食べたのが最初でした。

幅が広く厚みのある麺は、ラーメンみたいに「麺をすする」というわけにはいきません。口のまわりに唐辛子をつけながら、がぶっとかぶりつくと言った方が正しいかもしれません。
そんな風にビャンビャンメンと格闘していたら、目の前に兵馬俑の壮観な光景が広がってきました。

秦始皇帝の兵馬俑に会ってきた


(西安郊外にある秦始皇帝兵馬俑博物館の1号杭)
まるで大きなスポーツセンターのような屋根の下にずらりと並んだ兵馬俑。まだまだ発掘作業が続いているのですから、いったいどれだけ大きなものだったのか想像がつきません。

資料館(陳列庁)では修復された兵馬俑を間近に見ることができます。

(片膝を立てて弩弓を構える姿勢の「跪射俑」)

よく見ると髪の毛1本1本まで表現されています。


2015年10月から2016年2月にかけて東京国立博物館で特別展「始皇帝と大兵馬俑」が開催されたとき、多くの兵馬俑も来日しました。
記念撮影コーナーには兵馬俑のレプリカが展示されていましたが、左手前の兵士は実物も展示室内で展示されていたので、同じ人かも?

(東京国立博物館 特別展「始皇帝と大兵馬俑」記念撮影コーナー)

西安の街は夜も魅力的

四方を城壁で囲まれている西安なので、郊外から市内に戻ってくると必ず通るのが城壁の門。

(西安市の東に位置する長楽門)

現存する城壁は唐の長安城を基礎に、1370年代にレンガを積み重ねて築かれたもので、他の中国の多くの都市で城壁が取り壊される中、西安は城壁が残された数少ない大都市なのです。
城壁の全長は13.7km、幅は12~14m。レンタサイクルで1周することもできます。


西安はシルクロードの起点なので、西域文化の影響も色濃く残されています。
夜にはイスラム教徒の街・回民街を散策しました。 夕食や夕涼みに出てきた人たちで賑わっていました。


店の前で麺を伸ばしている人。ものすごく力がいりそうです!


ビャンビャンメンの看板も見つけました。


とてもパソコンでは変換できないほど難しい文字なので、これまでカタカナで表記していましたが、実際には「ビャン」の文字一つが57画もあって、それが二文字も続くのです。
「面」は「麺」の簡体字。冒頭ご紹介した「蘭州牛肉拉面」もこの表記です。



上の写真の店の大きな看板の上には小さく「清真」と書かれています。これは、日本でも最近見られるようになりましたが、ムスリムの人たちが食べる料理のことです。
そして、左の四角い看板にはアラビア文字で「ハラール」と書かれています。この言葉も日本で広まってきていますね。

以前アラビア語を習っていたとき、よく「アラビア文字は難しくないですか。」と聞かれましたが、そのときは「漢字のように画数が多くないので、それほど難しくないです。」と答えていました。アラビア文字には57画もある文字はありません。
どの言葉でもそうですが、アラビア語がわかるとアラブ圏の旅行がより一層楽しくなります。興味のある方は勉強してみてはいかがでしょうか。

静かに更けていく西安の夜


新型肺炎の拡大が心配ですが、一日も早く収まって、安心して中国を訪れる日が来ることを願わずにはいられません。

横浜中華街は元気です!

横浜中華街は春節で大賑わい。
春節関連の行事は2月8日(土)で終わりますが、いつ来ても楽しいのが横浜中華街。いつでもウェルカムです!

イベント情報などはこちら→横浜中華街発展会「春節」