迫力たっぷり「立ち入り禁止」の内側へ 日本科学未来館で企画展 「工事中!」開催(2/4)

2018/11/27 13:00 aya aya


●なぜ黄色い?最新のテクノロジーは? 建設機械のヒミツ

では、街中でよく遭遇する機械から、見たことないデザインやサイズのものまで、奥が深い建設機械の世界をのぞいてみましょう。


まずはおなじみのショベルカー、「油圧ショベル」。


油圧ショベル 390F L

腕のように伸びるアームとブームを使って地面を掘ったり、大きなバケットで土をすくったりする機械で、市街地の工事から鉱山、採石場まで幅広く活躍しています。


油圧ショベル 320

写真の新型「320」は最新のテクノロジーが搭載された画期的な油圧ショベルで、国土交通省が進める「i-Construction」に対応しています。GPSで位置情報を得て、機械にインプットした3Dの設計図を元に、半自動で作業できます。

また安全機能として、バケットの中に入っている土の量を計測できる「ペイロードコントロールシステム」や、運転席のモニターで360°見渡せる「360°ビューカメラ」、車両の周辺に制限をかける「E-フェンス機能」を搭載。

「E-フェンス機能」は、ブームとアーム、バケットの動く範囲をあらかじめセットできる機能で、電線との干渉を回避するなどの使い方で事故の防止に役立ちます。

企画展「工事中!」では、会場に「油圧ショベル」の実機が展示される予定です。


続いて、大きな荷台「ベッセル」に土や石などを乗せて運ぶ「ダンプトラック」。


ダンプトラック 773G

上の写真は、街中で見かける10トンダンプトラック「約5台分」の荷物を運べる巨大な「ダンプトラック 773G」です。

ダムや鉱山といった広い工事現場で活躍する「オフハイウェイ・トラック」など大型の建設機械は、一般道路を走行できないそうです。では、どうやって移動するのでしょうか。

タイヤ、エンジン、ベッセルなどをバラバラに分解し、トレーラーに積んで運び、現場で組み立てます。大きいパーツを組み立てるために、クレーン車を使うことも。「ダンプトラック 773G」の組み立てには、なんと「一週間」かかるそう!


車体中央の関節から折れ曲がることができる「アーティキュレートダンプトラック」は、小回りが効き、凹凸の激しい場所でも走行できるダンプトラック。6輪すべてのタイヤが駆動する「6WD」です。


アーティキュレートダンプトラック 730C2 EJ

写真の「730C2 EJ」は日本初導入の機械で、荷台を傾けるのではなく、荷台の中にあるプレートをスライドすることで積荷を下ろします。斜面で積荷を捨てたり、走行しながらプレートを元の位置に戻すことも可能。大きくパワフルでありながら、とても器用なトラックですね。

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