「プリンプリン物語」作家が生んだ妖精&絶景「あじさい山」…おとぎの世界すぎる東京の町がスゴい

2017/7/14 22:00 スージー小江戸 スージー小江戸

③山抱きの大カシ:入口から片道10分(往復20分)
空一面に枝を広げ、山を抱くような見事な樫の木からパワーをもらいに!山道を歩くので、雨後などは特に底が滑りにくいトレッキングシューズ推奨です。



舗装道沿いの道標に従って山道に入ったら目の前の橋を渡って、



もうひとつ道標に沿って左に折れ、階段を上がっていきます。



こんな感じの、ところどころ階段が整備された斜面を10分ほど登れれば



威風堂々とした姿が頭上に!重厚な迫力もあるけど癒やされもするような、静かなパワーが降り注いでくるようです。



特注でしつらえた台座のような岩は、尾根に露出している天然の石灰岩。その上に堂々と根を張ったウラジロガシは樹齢300年とも。人の手が加えられずに自然のままの樹形を保っているのだそう。



カシの周りは一周歩くことができて、上がってみると何と…ツインズ!
元気のよい双子みたいに2方向に奔放に枝を伸ばし、高さは約20m、枝の広がりは東西・南北ともに約27mにも及ぶのだとか。



幹回りは約6.5mもあるとあって、根元もずいぶん立派。



太い枝がグルグル巻いたり、細い枝が無数に外へ広がろうとしたり。石灰岩のほうもあいまってずっと見飽きない面白さ…。



岩には無数に亀裂が入っているんだけど「岡本太郎っぽい」のも!



夜になると「モチモチの木」の物語みたいに怖そうだな~とか、そうしたら霜月二十日の晩には灯がともって輝きだすのかな?とか空想を掻き立てられたりして、やはりどこかおとぎの世界を感じさせる巨木です。


④千年の契杉:入口から片道20分(往復40分)
杉の二本の幹が永遠に寄り添い、途中で癒合してHの形に繋がりながら成長していく姿が仲睦まじいカップルを思わせる恋愛パワースポット!大カシよりも長く、細い山道も歩くのでやはりトレッキングシューズ推奨です。



「山抱きの大カシ」入口のすぐ並びに方向を示す看板とZiZiがいて、数分進むと「千年の契杉」への入口両脇にもZiZiが。



そのまま進むと、度肝を抜かれることに…



民家の庭先!?

さすがにビビるけど正解!です。「失礼します」と心でつぶやき、歩きましょう。なおも民家は続き



3軒目のお宅を通りぬけたら山道に入ります。



紫陽花の群生を見ながら、風情のある竹林を抜け



しばらく歩くと細い丸太組みの橋が。



隙間もあいているうえに雨の後は本当にツルッツルに滑るのでご注意を!



さらに進んで小さな滝や



どう見ても人の横顔にしか見えない岩を見つけたら、そのスグ目の前に…
「千年の契杉」が堂々と立っています!



巨木の高さは約45m、幹周りは約7.8m。途中でお互いにしっかりと繋がっているのが分かりますか?

契杉の周りには根を保護するためと思われるロープが丸く張られ、その周囲をぐるりと一週できます。裏側にまわってみると…



二人の杉の傍らにもう一人いるではありませんか。これはきっと子供にちがいない!

二人と子供の間の足元をよく見てみると、小さな小さな祠があって



ハート形の穴が!(ちょっと分かりづらいかも…)。しっかり念入りに恋愛運UPをお願いしたことは言うまでもありません(笑)



子供ができてもいつまでも恋人同士の夫婦のような杉の巨木。
神秘的で荘厳さも感じる空間でありながら、訪れる人がいない時間には楽しくおしゃべりをしているんじゃないか…そんな妄想も掻き立てられる場所でした。


(スージー小江戸)
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