「ネシ子が会う」田島ハルコ(連載 第十二回)(1/5)

2016/12/13 11:00 フレネシ フレネシ



こんにちは。フレネシです。




「ネシ子が会う」今回のゲストは、田島ハルコさんという女性アーティスト。Twitterを始めて間もない頃、面白そうな人を探してフォローしていた時期に発見したのが彼女でした。私の大好きな元祖アイドル・河合奈保子さんとPink Floydの「Dark Side of the Moon」をフュージョンしたような(ヤバさがにじみ出ている)アイコンに目を奪われました。

音楽活動・芸術活動を通して、ここ数年で注目されるようになった田島ハルコさん。ネット番組に出演を果たし、さらには渋谷パルコ主催のシブカル祭にも登場するなど「時代が彼女に追いついてきた」ようにも感じられ、面識はなかったのですが「インタビューするなら今しかない!」と、思い切って声をかけたのでした。

● 田島ハルコに50の質問 ● 

―――フレネシ(以下フ):はじめまして、フレネシと申します。

【質問その1】まず、自己紹介をお願いします。




田島(以下田): はじめまして!田島ハルコです。「パソコンで音楽を手作りする」活動を主軸に、「情報のノイズがやたら多い」活動を行っています。思考も好みも頻繁に流動していくので、現時点で自分に正直に答えるとこんな感じですがよろしくお願いします!

―――フ:【質問その2】「田島ハルコ」という名前についてですが、た、タージ・マハル…本名ですか?

田:田島は本名です。音楽も何もやっていなかった頃に「タージマハール子」みたいな名前でツイッターだけやっていて、そこからいつの間にか田島ハルコになっていきました。最初は美術をやっていて、コラージュとかの平面作品を作って発表するときの名前にしてました。

―――フ:【質問その3】アーティスト活動を始めたきっかけは何ですか?



田:音楽活動は大学で組んだ「シャンプーハッツ」というバンドがきっかけです。その頃はソロ活動はまだやっておらず、美術と並行してバンドをやっていました。

―――フ:【質問その4】芸大出身と伺っていますが、大学での選考は何でしたか?卒業制作では何を作りましたか?

田:いわゆる油絵科みたいなところです。あんまり楽しくなかったので全然真面目にやってなかったですが…。卒制は平面作品で、細かいラメとかスパンコールとか使った緻密な抽象画みたいなやつです。

―――フ:【質問その5】脳内に浮かんだイメージを言語化する能力がズバ抜けている田島さんのTwitterから毎日目が離せません。まことに野暮な質問ですが、ご自身で最も真理を突いたと思うTweetはどれですか?

田:残念ながら全く思い当たらず…1度ツイートしたことはだいたい即忘れてしまいます。もしこのインタビューでちょっとでも気になった方はぜひ1度私をフォローしてみてください。@dokusya_modelというIDでやっています。

―――フ:【質問その6】田島さんが主宰している「フスiD」とは何ですか?フス、フス…オブラートで劇薬を包んだようないたずらっぽい響きですね。フスとは、「ひれ伏す」の「フス」でしょうか?襖(ふすま)の「フス」でしょうか?はたまた、チェコの英雄、ヤン・フスにちなんでの「フス」でしょうか。



田:「オブラートで劇薬を包んだようないたずらっぽい響き」…!素晴らしい比喩をありがとうございます。

フスidは、インターネットで積極的に顔を出す生活をしていないファイナリストの方々への配慮などからあまりバズってしまわないように工夫しているのですが、「ルッキズムのない世界のミスコン」のようなものです。テーマを簡潔に言ってしまえばそうなんですが、政治的にはなりたくないし、結構慎重にやっています。受賞者等はもう発表しておりますが、これから各受賞者のテーマソングみたいなものを作って、機が熟したら公開してまたいろいろ語っていこうかと思っています。

「フス」という言葉自体に意味はなく、「フス」という「音」自体が意味のような感じです。フスidは、これまで悪意ばかり撒き散らす人生を送ってきた自分が今、この世界に対してちょっとだけ出来る治癒のようなものでして、これを機に自分が持つ「治癒性」について考えてみたことで、自分の音楽性も変化しました。テーマソングとして「こんにちはシルエッツ」という曲を作ったので、こちらを聴いてみてください。


田島ハルコ(Haruko Tajima) -- こんにちはシルエッツ



―――フ:【質問その7】これは田島さんのTweetに基づいている質問ですが、時間とお金だったら、どっちが欲しいですか?

田:普通に時間ですね、どう考えても。しかし、世に言うように時間とお金は取り替え可能なので、それができてないってことは実はお金の方が必要なのかもしれないし、やっぱりどっちもですね…。

―――フ:【質問その8】最近見た「ヤバい夢」を教えてください。

田:見た夢をiPhoneのメモ帳に書くのがライフワークなんですが、最近は朝そういう余裕がなくてほとんど書いてないです…。直近のメモで10月5日の日付のものが比較的ヤバいかもしれないので、長いですがそれをコピペします。

・ゴキブリを駆除する製品を作っている会社が運営しているゴキブリの博物館に行く。一見清潔そうに見える空間だが、床に卵っぽいものが落ちていたりなんか飛んできたりして、私は強い嫌悪感を感じたり絶叫したりする。食事処みたいなのがあって賑わっているが、絶対に行きたくないのにそこの席に座る。ワイシャツを着た微妙にフォーマルな格好のおじさんが等間隔に立っている。

・コピー用紙にモノクロで書かれた「パソコンの絵(イラスト調)」が、「一斗缶から油が漏れている絵(油絵、細密画)」の下敷きになっている。画家にパソコンを壊された人が代わりにそれを貰って怒っている。

・カラフルなドレッドヘアーが絡まった頭で全身ラスタカラーの人が、自分の分身を箱から出して、その頭蓋骨を開けて何かを取り出すことで何者かとドラッグの取引をしている。その様子がめちゃめちゃウケたので、彼氏にLINEで報告したが、「あいつに言うのはやめて!」とラスタに言われて、了承して仲直り(?)する。でも、もう送ってしまっていたので申し訳なく思い、慌ててLINEの履歴を消してもらう。


―――フ:【質問その9】頭からつま先まで、トータルコーデしてみたいファッションブランドは?



田:私はツイッターでよく「全身ヴィヴィアンで日高屋いくね」とか「全身ジュエティで冬の浜辺に立ち竦んでる」とか言うんですが、それはブランドと状況の関係性を楽しむ、ということなので、実は全身同じブランドでトータルコーディネートしたいとはあんまり思わないです。

これは、音楽も同じで、自分にとっては音楽もファッションもコラージュのスキルが試される場である、と思っています。EDM~トラップみたいなベースとリズムだけど音階はフォークロア調で歌メロは日本的みたいな。パッと見全身ヴィヴィアンだけどスポーティーな要素もねじ込んでて、でもアーマーリングだけ露骨にニセモノとか。逆に、例えばトータルで80年代っぽいとかそういうのは全然やりたくないし、固有のシーンにコミットするようなものには全然興味が湧かないです。

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