【お正月は大福茶】邪気を払い無病息災を願って飲む縁起のよいお茶
おせちや七草粥などお正月の定番フードは多くありますが、お正月だけに飲む特別なお茶があるのをご存知ですか?
「大福茶(おおぶくちゃ)」です。
大福茶をいただきました。 pic.twitter.com/yJeiOx4Pwx
— ヲトーサン (@sygyq729) 2015, 11月 11
平安時代からある縁起物のお茶で、読み方は「おおぶくちゃ」や「だいふくちゃ」などと呼ばれています。
主に京都など関西で年の初めに新年の喜びと、その年の無病息災を願って飲む縁起のよいお茶で、お正月だけのスペシャルなお茶です!
「大福茶」の起源は平安時代、都に疫病がはやった時に、空也上人がお茶を人々に施したところ、多くの病人が平癒し疫病がおさまったとか。
その功徳にあやかり村上天皇が毎年元旦にこのお茶を服すようになり、これを「王服茶」(「皇服茶」など)と呼ぶようになり、庶民に幸福をもたらす意味の「大福」の文字が当てられ、縁起のよいお茶として今日まで伝えられています。(その他にも諸説あります。)
京都では、空也上人ゆかりの寺「六波羅蜜寺」でお正月の三が日に皇服茶授与を行い、飲めば一年の悪疫から逃れられるといわれ大勢の参詣者で賑わいます。
六波羅蜜寺の「皇服茶」。
六波羅蜜寺の三が日恒例、無病息災の御利益があると言われる皇服茶も頂きました。自分でどうにもならない事も有りますが、今年は兎に角、健康第一。去年の様にならないよう気を付けます。 pic.twitter.com/1ArNqk1kgQ
— Remilion (@_remilion) 2014, 1月 5
初詣は、毎年恒例の六波羅蜜寺へ。 弁財天吉祥初稲穂を授与してもらい、皇服茶(大福茶)をいただく。
今年は暖かい京都のお正月。 pic.twitter.com/zfVogXggrp
— meg (@megmmeg) 2014, 1月 3
京都の北野天満宮では12月13日のお正月の準備を始める日「事始め」に「大福梅」が授与されます。元旦に「大福梅」をいれた大福茶を飲んで家族で新年を祝います。
本日、事始めなので元旦にいただく大福茶に入れる北野の天神さんの大福梅と結び昆布を買って来ました。 pic.twitter.com/ZYjw07bikT
— なかざわ (@nkz0610) 2015, 12月 13
北野天満宮拝殿前で大福梅が土用干しされます。
北野天満宮 拝殿前ではお正月用の大福茶の干し梅がつくられていました。この時期の風物詩です。 pic.twitter.com/p390jDOxUC
— 京からす (@KYOKARASU) 2014, 7月 25
京都老舗の一保堂茶舗の大福茶が人気で毎年購入する人も。一保堂茶舗の大福茶は玄米茶がベースです。
・「毎年恒例となっている一保堂の大福茶を買った。これは年末になると発売される、ちょっといい玄米茶。縁起物でもある。今日が発売初日だったそうで、たまたま今年初のお客さんになれた。縁起のいいものを一番に買えて、ちょっとうれしい。」
赤いパッケージもなんだか縁起がよさそうです。
喫茶スペースで甘いものと一緒に大福茶を頂くこともできます。
大福茶と亀十さんのどら焼き(大きい)でお茶。大福茶を頂けるのはこの時期だけ。添えられている小梅は三煎目、四煎目の時にお茶に入れて崩してどうぞ、とのことでした。^ ^ @一保堂 pic.twitter.com/VV0IKj5CMi
— 水芙蓉 (@suifuyoh) 2015, 11月 21
小梅は三煎目、四煎目の時にお茶に入れて崩して飲みます。
京都の辻利ではティーバッグの「大福茶」も販売しています。手軽でいいですね。
☆更新:どうせ京都でお茶を買うなら、新年を祝う辻利の「大福茶」はいかが? https://t.co/GR7q14fndh pic.twitter.com/hGjMzDKIrY
— ナカタニゴー (@nakatanigo) 2015, 12月 15
大福茶は梅干や結び昆布が入っていることが多いですが、お茶屋さんやお家によって煎茶や玄米茶など様々です。
昨年、筆者が東京のお茶屋さんで購入して飲んだ「大福茶」は、煎茶をベースにおめでたい数の7つの品(煎茶、黒豆、白花、玄米、抹茶、昆布、金粉)が入っていました。
毎年、年の瀬が近づいてくると「大福茶」の季節!と注文する人も。
・「お正月用の大福茶も注文済み!」
・「一保堂有楽町店で大福茶を買いましたよ。今年も大福茶を飲んで年末を元気に乗り切りたいですよ。」
節分の恵方巻きのように、東日本や日本各地で大福茶を販売するお店が増えて飲む人も多くなっていくかもしれません。
とはいえ、まだまだ関東など、関西圏以外では知らない人も多いようです。
・「私は埼玉人だったから大福茶なんて知らなかった。大福茶の飲み方も知らなかった。よい勉強になりました、やっぱり京都はいいなぁ。」
毎年お正月に大福茶を飲んで新しい年をお茶から感じるのもいいものです。
縁起物のお茶なので、購入時や、淹れて飲んた時にもなんだかありがたい気持ちになります。
ちなみに、「大福茶漬け」なるものもありますが、こちらはまったくの別物。名古屋めしの1つで、名古屋コーチンのつくねをもち米で包んだものが入っているお茶漬けです。
昨日は名古屋めしの大福茶漬けを食べました!
お餅の中にはもち米と名古屋コーチンの鶏団子!
モチモチサラサラベストマッチ! pic.twitter.com/yhxl9fWafN
— 吉野友香乃 (@yukanonn8822) 2015, 10月 3
◆六波羅蜜寺
ホームページ
・住所: 京都府京都市東山区五条通大和大路上ル東
・拝観時間: 午前8時~午後5時
◆北野天満宮
ホームページ
・住所: 京都市上京区馬喰町 北野天満宮社務所
・参拝時間:
4月~9月: 午前5時~午後6時
10月~3月: 午前5時半~午後5時半
(satomin@日本茶インストラクター)
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