「話がピーマン」って知ってる?昔流行った「話が●●」系をまとめてみた
どうも、服部です。平成生まれの方はもしかするとご存じないかもしれませんが(昭和生まれでも?)、ふと脳裏を「話がピーマン」という懐かしい言葉がかすめたので、調べてみました。
これは1970年代後半に流行したといわれる「頭がピーマン(ピーマンは中身がスカスカなので、脳みそがスカスカ=頭が悪いという意味)」がら派生したものだと思われます。話の内容がスカスカという、まあ悪口ですね。
さらに調べていくと、「話が●●」系が思いの外たくさん見つかったので、ジャンル別にまとめてみました。
■野菜・果物系
・話がピーマン
冒頭で書きましたが、話の中身がないという意味。
・話がカボチャ
ピーマンと同じように中が空洞になっていて、ピーマンより大きいことから、「話がピーマン」よりもっと分からない話のこと。
・話がドテカボチャ
同じカボチャですが、意味が全く異なります。一人だけみんなと違う話をすることの意味だそうです。ちなみにドテカボチャとは、土手などに自生するカボチャのことで、食用には向かないことから「役立たず」という意味の悪口となっていました。いまいち結びつきが分かりませんが。
もしかすると、1975年から1976年にかけて「どてかぼちゃ」という連続テレビドラマが、ゴールデンタイムに放送されていたので、そちらに関連しているのかもしれません。
・話がタマネギ
一応、ピーマン、カボチャと同系列で、刺激的なんだけど中身がない話。皮をむいてもむいても皮ばかりで中身がない、ということでしょうか。
・話がキャベツ
これはなかなか知的なネーミングです。複雑に入り組み、何重にもなった話のことだそうです。
・話がセロリ
これはなんとなく分かりますね。スジスジしているだけに、筋が通ってる話のこと。
・話がレタス
こちらは別にレタスじゃなくてもよくね?というヤツ。真っ青になる話、だそうです。
・話がトマト
同じく色関連。トマトの色が赤いことから「真っ赤なウソ」を意味するのだそう。ひねりがない。
・話がキュウリ
これも別にキュウリじゃなくてもいいと思う系。話が長いという意味だそうです。
・話がサツマイモ
サツマイモが悪いわけじゃないんです。食べるとオナラが出るということから、臭い話。
・話がハス
話がよく通じるということ。理由がいまいち分からなかったんですが、これかな? ハスの花言葉「雄弁」。
【追記】ところが違ったようで、このようなTwitterでのご指摘がありました。(他にも何かありましたら、ぜひご意見お願いします。追記させていただきます)
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ハスは蓮根のことで、穴があいていて先がよく見えるってことだろw
バナナは...
— あんどうとしあき (@undo6502) 2014, 8月 13
・話がバナナ
話が横に逸れること。バナナの皮で滑るってイメージですかね。
■野菜以外の食事・食料系
・話がピラフ
ごちゃ混ぜになった話。ピラフはいろいろな具が混ざっていることから。そういえば、ピラフって最近食べてないなぁ。
・話がおじや
これもピラフと同様で、ごちゃ混ぜになった話ということ。
・話がスパゲティ
フォークでグルグル巻きにしたイメージからでしょうか、こんがらがった話のこと。
・話がトコロテン
掴みどころがない話のこと。
・話がドジョウ
こちらもトコロテンと同じ意味。
■CMが元で生まれた系
・話がキンチョール
1977年ごろ放映された「キンチョール」のテレビCMで、研ナオコさんが殺虫剤をハエに散布しながら「トンデレラ、シンデレラ」と言うところから、話題がポンポン変わることを意味したらしいです。当該CMを見たことないので、イメージがわきませんが。
・話がパルコ
ファッションビル「PARCO」の当時のテレビCMが難解なものが多かったことから、わけが分からない話という意味で使われたとか。
■その他
・話が山手線
話がぐるぐる回っていること。これは、なんか今でも使えそうな……。居酒屋での会話によくありそうです。
・話がオヤジ
今も昔も変わらぬ表現、古臭い話の意味です。これも少し形を変えて、今も生き残っていますよね。
・話が入れ歯
話が食い違う、かみ合わないこと。入れ歯をしたことないんで分からないですが、入れ歯ってそんなもんなんでしょうか?
・話がストロー
話が筒抜けになること。まあ、筒抜けですからね、ストローって。
・話がスーパーマン
話が全くわけ分からないことの意味だそうです。異次元ということでしょうか?
・話がショットガン
話があっちこっちに飛ぶ様。いますよね、ショットガンな人。
恐らく、この「話が●●」系から派生したのではないかと思われる、1980年代に流行した「わけわかめ」が、女子高生ネット流行語大賞2011にランク入り(16位)したように、この「話が●●」系もリバイバルしてくれたら嬉しいですね。
(服部淳@編集ライター、脚本家)
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