とんねるず石橋貴明・木梨憲武と意外で深い関係!?映画『怪物』でカンヌ国際映画祭脚本賞を受賞した坂元裕二はまだキャリアの頂点などではない?
今回のコラムの主役は坂元裕二(1967年5月12日生れ)である。
(坂元裕二 イラストby龍女)
今回取り上げるのは、第76回カンヌ国際映画祭の脚本賞を受賞した映画
『怪物』が6月2日に公開されたからである。
脚本を兼ねることが殆どの監督の是枝裕和(1962年6月6日生れ)が
デビュー作『幻の光』(1995年。脚本は荻田芳久)以来、他の脚本家と組んで制作する事でも話題になっていた。
(是枝裕和 イラストby龍女)
ご存じの方も殆どいないと思うので、宣伝がてら紹介すると当コラムの全体の題名は
『なんですかこれは』(題名の由来は米米CLUBの同名曲)である。
筆者の中で坂元裕二に関する
「なんですか、これは?」がある。
実はあまり坂元裕二を連続ドラマの脚本家として意識していなかった。
特にコラムの連載が決まるまでの事だ。
シナリオ修業をしていた時代(2007~2020)は、映画の脚本家になりたくて勉強していた。
連続ドラマは時々気に入ったのを観る程度である。
TVの生活習慣で連続ドラマと言えば、大河ドラマと朝ドラをチェックする程度だ。
だから、坂元裕二の存在を観ようとしていなかった。
これは自慢話ではなく、自虐である。
連続ドラマを観るか観ないかは脚本家ではなく、TV雑誌などで紹介されたストーリーが自分の好みかどうか決める、ごく普通の視聴者なのである。
それでも観てきた坂元裕二作品を理由と共にピックアップしてみた。
フジテレビ月9『二十歳の約束』(1992年10月~12月)
SMAPと森口博子のバラエティ番組『夢がMORI MORI』が大好きで、その延長線上で稲垣吾郎初主演ドラマを観た。
月9『西遊記』(2006年1月~3月)
元ネタになった日本テレビの堺正章主演『西遊記』『西遊記II』(1978年~1980年)のファンで、香取慎吾が孫悟空をどう演じるか楽しみだった。
NHK土曜ドラマ
『負けて、勝つ〜戦後を創った男・吉田茂〜』(2012年9月~10月)
側近白洲次郎の妻・白洲正子のファンで、伊勢谷友介主演『白洲次郎』(2009年放送)を観ていた。
𠮷田茂(渡辺謙)側から描くとどう見えるか楽しみだった。
TBS火曜ドラマ『カルテット』(2017年1月~3月)
(『カルテット』の松たか子 イラストby龍女)
paraviに加入した。
火曜22時に連続ドラマを観る習慣がなく、数年前に評判なのに見逃したドラマをまとめてみたかったから。
坂元裕二のプロになってからの主な受賞歴は
フジテレビ木曜劇場『わたしたちの教科書』(2007年4月~6月)が
第26回向田邦子賞受賞した以降に集中している。
つまり、筆者が連続ドラマに興味が薄かった時代に名作を連発していたのが坂元裕二だったからだ。
その疑問は決着したが、新たな疑問が湧いてきた。
では、どうして今の坂元裕二は映画の脚本家として評価されたのか?
その理由が知りたくなったのだ。
そこで筆者は、まずは坂元裕二が映画の脚本家として名声を決定づけた
『花束みたいな恋をした』(2021)直前までをざっと調べてみることにした。
(坂元裕二 イラストby龍女)
今回取り上げるのは、第76回カンヌ国際映画祭の脚本賞を受賞した映画
『怪物』が6月2日に公開されたからである。
脚本を兼ねることが殆どの監督の是枝裕和(1962年6月6日生れ)が
デビュー作『幻の光』(1995年。脚本は荻田芳久)以来、他の脚本家と組んで制作する事でも話題になっていた。
(是枝裕和 イラストby龍女)
ご存じの方も殆どいないと思うので、宣伝がてら紹介すると当コラムの全体の題名は
『なんですかこれは』(題名の由来は米米CLUBの同名曲)である。
筆者の中で坂元裕二に関する
「なんですか、これは?」がある。
実はあまり坂元裕二を連続ドラマの脚本家として意識していなかった。
特にコラムの連載が決まるまでの事だ。
シナリオ修業をしていた時代(2007~2020)は、映画の脚本家になりたくて勉強していた。
連続ドラマは時々気に入ったのを観る程度である。
TVの生活習慣で連続ドラマと言えば、大河ドラマと朝ドラをチェックする程度だ。
だから、坂元裕二の存在を観ようとしていなかった。
これは自慢話ではなく、自虐である。
連続ドラマを観るか観ないかは脚本家ではなく、TV雑誌などで紹介されたストーリーが自分の好みかどうか決める、ごく普通の視聴者なのである。
それでも観てきた坂元裕二作品を理由と共にピックアップしてみた。
フジテレビ月9『二十歳の約束』(1992年10月~12月)
SMAPと森口博子のバラエティ番組『夢がMORI MORI』が大好きで、その延長線上で稲垣吾郎初主演ドラマを観た。
月9『西遊記』(2006年1月~3月)
元ネタになった日本テレビの堺正章主演『西遊記』『西遊記II』(1978年~1980年)のファンで、香取慎吾が孫悟空をどう演じるか楽しみだった。
NHK土曜ドラマ
『負けて、勝つ〜戦後を創った男・吉田茂〜』(2012年9月~10月)
側近白洲次郎の妻・白洲正子のファンで、伊勢谷友介主演『白洲次郎』(2009年放送)を観ていた。
𠮷田茂(渡辺謙)側から描くとどう見えるか楽しみだった。
TBS火曜ドラマ『カルテット』(2017年1月~3月)
(『カルテット』の松たか子 イラストby龍女)
paraviに加入した。
火曜22時に連続ドラマを観る習慣がなく、数年前に評判なのに見逃したドラマをまとめてみたかったから。
坂元裕二のプロになってからの主な受賞歴は
フジテレビ木曜劇場『わたしたちの教科書』(2007年4月~6月)が
第26回向田邦子賞受賞した以降に集中している。
つまり、筆者が連続ドラマに興味が薄かった時代に名作を連発していたのが坂元裕二だったからだ。
その疑問は決着したが、新たな疑問が湧いてきた。
では、どうして今の坂元裕二は映画の脚本家として評価されたのか?
その理由が知りたくなったのだ。
そこで筆者は、まずは坂元裕二が映画の脚本家として名声を決定づけた
『花束みたいな恋をした』(2021)直前までをざっと調べてみることにした。