『ジョジョの奇妙な冒険』のスピンオフ、高橋一生主演『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』は〇〇ファンとしてのリテラシーが試される内容!?

2023/6/2 17:30 龍女 龍女

今回のテーマは、映画『岸辺露伴 ルーヴルに行く』(5月26日公開)を取り上げる。


(荒木飛呂彦 イラストby龍女)

荒木飛呂彦(1960年6月7日生れ)の『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズのスピンオフである。
高橋一生主演でNHKでドラマ化されたシリーズの最新作は劇場版となった。

筆者はこれまで『岸辺露伴は動かない』シリーズは知っていたが、観ていなかった。


しかし、かつて美大を目指し挫折した筆者にとって
世界三大美術館(他はアメリカのニューヨークのメトロポリタン美術館、ロシアのサンクトペテルブルグのエルミタージュ美術館)の中でも抜群の知名度を誇る
フランスはパリのルーヴル美術館は美の殿堂として一生に一度は訪れたい憧れの聖地なのである。

そこで撮影を許可された映画なのだから、観ない訳にはいかない。
筆者ははじめTOHOシネマズ立川立飛で観ようとしたが、上映時間に間に合わなかった。
夕方の16時前後の上映時間に間に合うように探していたら
TOHOシネマズ池袋に初めて行くことになった。

そこで観た感想は、最高!であった。
池袋は秋葉原に次ぐ、漫画・アニメ文化の聖地である
隣の高層ビル内にあるアニメイト池袋店で、早速荒木飛呂彦の原作単行本を購入した。

また日本の近代美術史で重要な拠点、池袋モンパルナスが近くにある。
結果的にここで観たことで、よりこの作品の素晴らしさを実感できた。

首都圏在住で、この映画をまだ観ていない人は
他にもグランドシネマサンシャイン池袋
あるいは美術館が近くに数多くあるTOHOシネマズ上野での鑑賞を強くオススメする。


この作品を面白いと感じるかどうか、美術ファンとしてのリテラシーが試される内容になっている。
筆者が面白いと思ったのは、絵を描いていて
美のリアリティの追求に苦しんだ経験があるからだ。

その事を次の頁では、ネタバレを含むプロットの紹介と
最後の頁では、同じテーマを描いた過去の名作の紹介をしながら、黒い絵って何が言いたいのか?
筆者なりの解釈を語ろう。
(※個人の見解です)

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