【フィギュアで再現!】立体曼荼羅の世界

2023/1/29 13:00 yamasan yamasan

ある日突如、机の上に仏像群が出現!



両脇を固める阿形と吽形の金剛力士、東西南北を守護する四天王、中央には月光菩薩や普賢菩薩の優しいお顔、にらみをきかせる不動明王、執金剛神、さらには燈籠を持つ邪鬼までいて、豪華な顔ぶれ。
中には黄金色に輝く像もあります。

これは精巧なフィギュア製作にかけて定評のある海洋堂の「カプセルQミュージアム 日本の至宝・仏像立体図録」シリーズ。
一番大きな金剛力士でも高さ8.5cmほどの小さいフィギュアなのに、「海洋堂スタンダード」のとてもリアルで、質感のある出来映えです。

この「日本の至宝・仏像立体図録」シリーズは、2015年から2018年にかけて第1弾から第5弾まで発売されたもので、その後、第6弾は出ないままだったのですが、うれしいことに、最近になって第3弾から第5弾が相次いで再販されて、現在でも家電量販店のガチャガチャコーナーで見かけるようになったのです。

第3弾は「威容の四天王編」。

カプセルQミュージアム 日本の至宝・仏像立体図録Ⅲ 威容の四天王編

ラインナップは、帝釈天に仕え、それぞれ東、北、西、南を守護する、持国天、多聞天、広目天、増長天(下の写真左から)。


カラーパターンは、「ブロンズ風」「金」に経年で退色した風合いを醸し出す「経年劣化」の3つあって、全部で12種類(当初発売された時は「ブロンズ風」でなく「木彫写実カラー」でした)。

上の写真では、多聞天が「金」、増長天が「ブロンズ風」で、ほかが「経年劣化」。

四人とも威風堂々とした風貌ですが、中でも左手に宝塔を持ち空を見上げ、希望に満ちたような多聞天の表情がたまらなく好きです。


増長天は「経年劣化」のものもゲットできました。下の写真右が「経年劣化」で、左が「ブロンズ風」。


「ブロンズ風」はその名のとおりブロンズ像のような硬い質感が感じられ、造形もくっきりしていて、「経年劣化」は「劣化」というより、経年による渋みが出て「良化」しているように感じられます。

続いて第4弾「奥深き造仏の世界編」。

カプセルQミュージアム 日本の至宝・仏像立体図録4 奥深き造仏の世界編

ラインナップは、龍燈鬼、執金剛神、月光菩薩、天燈鬼の4種類(下の写真左から)。


こちらもカラーパターンが3種類あって、「経年カラー」、さらに年月を経て彩色が剥落、灰白色を呈している様を表現した「朽木調カラー」、「金箔雅趣カラー」の3パターン。

上の写真では、龍燈鬼だけが「金箔雅趣カラー」で、ほかは「経年カラー」でした。
実はこの第4弾は、4回ガチャを回して一つもだぶらずに4種類をゲットできるという幸運に恵まれました。
もちろん、4種類×3カラーパターンで全部で12種類あるのですが、全部コンプリートしようとすると大変な出費になってしまいます。今回のように3色とも揃わなくても種類が4つ揃った段階でぐっとこらえるのも、長くガチャガチャを楽しむ秘訣なのかもしれません。

最後は第5弾「邪気を祓う守護神編」。

カプセルQミュージアム 日本の至宝・仏像立体図録5 邪気を祓う守護神編

ラインナップは、金剛力士 阿形、金剛力士 吽形、普賢菩薩、不動明王の4種類。


カラーパターンは、「経年劣化」、「ブロンズ風」、「蓄光」の3種類(当初発売された時は「蓄光」でなく「木彫写実カラー」でした)。
上の写真は、左から金剛力士 阿形「ブロンズ風」「経年劣化」、不動明王「ブロンズ風」と「蓄光」、普賢菩薩「経年劣化」と「蓄光」、金剛力士 阿形「経年劣化」、金剛力士 吽形「ブロンズ風」。

金剛力士の筋肉の盛り上がりもすごいですし、不動明王の光背はこれだけ小さいにもかかわらず、細かな彫刻が見事に再現されています。
普賢菩薩が乗る象は首を少し右に曲げていて、とても可愛らしいしぐさをしています。

気になる「蓄光」ですが、部屋の明かりを消すとこのとおり。淡い緑色に光るのです!


ちなみに、第1弾のラインナップは、阿修羅像(フル彩色、木彫、ブロンズ)、風神と雷神(それぞれ象牙風、ブロンズ風)の全部で7種類。
第2弾は、伐折羅大将(木彫、経年劣化)、十一面観音(木彫、金)、誕生釈迦仏(経年劣化金、金)、阿修羅(金)、風神(フル彩色)、雷神(フル彩色)。
(2020年には、「日本の至宝 仏像立体図録 廻」として、阿修羅像(木彫風、ブロンズ風)と風神、雷神(どちらも象牙風、ブロンズ風)がリバイバルしました。)

第1弾、第2弾も再販してほしいですし、まだまだ集めたい仏像がたくさんあるので、ぜひ続編を期待したいです。
めざすはミニチュア仏像ミュージアム!!


昨年(2022年)12月、大阪に海洋堂フィギュアミュージアムがオープンしました。
いまトピアート部の明菜さんが紹介しているので、こちらもぜひご覧ください。

大阪にフィギュアの新名所が誕生!『海洋堂フィギュアミュージアム ミライザ大阪城』

https://ima.goo.ne.jp/column/article/12057.html

最近ではアート系のガチャガチャが増えて、おうちでアートを楽しむ幅も広がりました。
いまトピアート部部長のTakさんがアメリカ・メトロポリタン美術館コレクションを紹介しているので、こちらもぜひご覧ください。

手のひらで愛でる「メトロポリタン美術館」コレクション

https://ima.goo.ne.jp/column/article/12093.html

おかげさまをもちまして、私のガチャガチャのコラムが今回で11作目になりました。
前回の記事はこちらです。これからもよろしくお願いいたします。

【1万年の感動が今よみがえる】縄文の国宝6点が卓上に勢ぞろい!

https://ima.goo.ne.jp/column/article/11506.html