「待たせたな!」『鎌倉殿の13人』ラスボス三浦義村役の山本耕史は、年齢=芸歴の全身俳優!主役の小栗旬もかなわないワケとは?
(メフィラス星人 イラストby龍女)
今年に入って、山本耕史はいよいよ映画でも当たり役ができた。
「郷に入りては郷に従え」私の好きな言葉です
でお馴染み、『シン・ウルトラマン』に登場するメフィラス星人である。
イラストは「外星人0号メフィラス星人」と書かれた名刺を渡す前の姿を再現した。
山本耕史はトランプマジックを得意としているが、その時の仕草に似たスタイリッシュさがある。
メフィラス星人とは、元になったTVシリーズのウルトラマン(1966年)では、第33話に登場する宇宙人だ。
メフィラスの命名の由来は、西欧の伝説ファウストに出てくる悪魔
メフィストフェレスから来ている。
「悪質宇宙人」という別名で呼ばれていたが、『シン・ウルトラマン』の世界観では「外星人0号」として登場するキャラクターである。
本来の姿を映画本編の後半に出してくるが、内星人である地球人の姿を山本耕史が演じている形になっている。
メフィストフェレスは悪魔の取引と言われる、何かを手に入れるためには何かを犠牲にしなければならないという二者択一の選択に追い込む存在である。
同じくメフィラス星人は、外星人が持ち込んだ巨大になって変身する技術ベーターカプセルを日本政府に軍事技術として提供する。
その際に悪魔の取引を持ちこむ。
間接的に人類を支配しようとする頭脳明晰な外星人なのである。
映画公開後、このメフィラス星人が発する台詞のパターン
「(ここにことわざを入れる)」私の好きな言葉です。
「(同じくことわざか慣用表現)」私の苦手な言葉です。
が、メフィラス構文として流行した。
(『KAPPEI カッペイ』で馬跳流正義 イラストby龍女)
『KAPPEI』(2022年3月)は、『デトロイト・メタル・シティ』の若松公徳のギャグ漫画が原作だ。
予告編を観ただけでも、おバカ映画の雰囲気満載で、筋肉馬鹿の俳優たちが全力で演技している。
主役は劇場版(2004、2006,2010)とTVドラマ(2005年7月~9月)『海猿』で、筋肉キャラの主演俳優のイメージを確立した伊藤英明(1975年8月3日生れ)である。
原作の発想は、「ノストラダムスの大予言を信じて、体を鍛えていた北斗の拳のケンシロウのようなキャラクターに、終末が訪れなくて、暇になり普通に恋愛したらきっと面白い行動に出るに違いない」と言うモチーフになっている。
山本耕史演じる正義とは、伊藤英明演じる勝平と同じ師範(古田新太)の元で、無戒殺風拳を学んだ兄弟弟子と言う設定だ。
無戒殺風拳の道場が解散して、シャバに出ると何故かヤンキーになった男である。
終末の戦士守役の大貫勇輔(1988年8月31日生れ)は、原作漫画の発想の元になった『北斗の拳』のミュージカル版でケンシロウを演じた。
ドラマ『ルパンの娘』(2019年7月~9月、2020年10月~12月)のミュージカル調のナルシストな演技がきっかけで、バラエティ番組でブレイク中である。
さて山本耕史と言えば、主役級ではNHKでの代表的なドラマ出演は、時代劇に作品が集中している。
最後に『鎌倉殿の13人』に出演する前の山本耕史のNHKの時代劇出演作品を幾つか抜粋していこう。