横浜流星が映画『線は、僕を描く』で主役に選ばれたのは空手の達人だから?来年『巌流島』で演じる宮本武蔵にもヒントがあった!?

2022/10/28 17:00 龍女 龍女

今回のコラムの主役は俳優の横浜流星(1996年9月16日生れ)である。

今回取り上げるのは主演する映画『線は、僕を描く』が10月21日に公開されたからである。


(『線は、僕を描く』の1シーンから イラストby龍女)

筆者は正直言って横浜流星の出演作を殆ど観たことがない。
どうしても取り上げたくなったのは、彼が水墨画に挑戦したからである。
横浜流星は人気俳優である事は把握しているから、一美術ファンとしては
「水墨画をテーマにした映画に出てくれてありがとう!」
と目を輝かせているのである。

筆者はかつて美大を目指していたが、彫刻科を受験したので西洋画法の技術は身につけたが、日本画の技術は持っていない。
日本画をするには、西洋画の画材よりもお金がかかるからである。
それでも、日本の美術には憧れている。
和光学園高校の面接の時に
「水墨画をやりたいです」
と発言してしまい、未だに習っていない自分がいる。
映画『線は、僕を描く』で描かれる様な水墨画を教えてくれる師匠との出逢いがたまたまなかった。

今回は、画家の人生と言うより、絵を描くことをテーマにした作品らしいので、非常に期待していた。

この映画に描かれているのは、絵を描くことの意味だ。
しかし、
「絵ってどう観たら良いの?」
と美術館へ行くことを敬遠している人もいるかもしれない。
そういう人にこそ、この映画を観て水墨画にかかわらず、美術館や博物館へ足を運んで絵を観て貰いたいと、筆者は考えている。

そこでまずは、映画の見所の紹介をする。
後半では、どうしてこの主役が中学時代に空手のチャンピオンになった横浜流星にピッタリだったか?
絵画に対して誤解している人に説明していこうと思う。

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