崖が好きな刑事役?秋元康企画ドラマ『警視庁考察一課』の主役・船越英一郎が「2時間ドラマの帝王」と呼ばれる謎の鍵は共演の山村紅葉にあった!
「2時間ドラマの帝王は誰だ?」
この疑問が立ち上がったのが、1990年代の終わり頃の話である。
しかし、ここで一つ問題があった。
確かに船越英一郎は2時間ドラマの出演本数は圧倒的に多かった。
それは主役では無く2番手の役が多かったからだ。
顕著な例が『高橋英樹の船長シリーズ』(1988年~2002年)での部下にあたる一等航海士の児島克生役である。
筆者の記憶が間違いないのならば、船越英一郎の2時間ドラマにおける初の主演作品シリーズになったのは
火災調査官・紅蓮次郎(2003年~2015年)ではないか?
(紅蓮次郎を演じる船越英一郎 イラストby龍女)
2時間ドラマは推理小説を原作とした脚本が多い。
今出演中の『警視庁考察一課』でも共演しているのが、裏女王と言われるほど出演作品が多い山村紅葉(1960年10月27日生れ)と大いに関係がある。
(山村紅葉。所属事務所東宝芸能の宣材写真から引用 イラストby龍女)
作家の山村美紗(1931~1996)を母に持ち、早稲田大学政経学科卒の元マルサ(国税局勤務)の女である。
『小京都ミステリー』も『赤い霊柩車』も山村美紗の小説が原作である。
また、山村美紗と同志的な強い関係があった作家に鉄道ミステリーの大家で
十津川刑事シリーズでおなじみ
西村京太郎(1930~2022)がいる。
しかし2時間のドラマの原作者の歴史として、最も重要人物なのは
松本清張(1909~1992)である。
2時間ドラマで何故崖が犯行を告白する場所になるのか?
その形を作ったのが松本清張原作の映像化『ゼロの焦点』(1959年光文社出版)である。
西村京太郎が鉄道ミステリー専門の作家になったのも、
松本清張の『点と線』(1958年光文社出版)の大ヒットがあったからだ。
『点と線』では時刻表を使ったトリックが小説のキモであった。
刑事が地道に調べながら、犯人が仕掛けたアリバイを解明する。
もう一つは鉄道によって誘われる旅のロマンである。
車窓から眺める風景は旅の最高のご馳走の一つである。
鉄道ミステリーを更に進化していったのが鉄道ファンでもあった西村京太郎である。
2時間ドラマというのは、シリーズ物でも、1年1作品のペースが多い。
撮影中と放映までのタイムラグが大きく時にはお蔵入りするドラマもあった。
映画会社がTV用に制作したテレビ映画の延長線上に存在する形式だ。
かつて映画全盛期に多くあったシリーズ物の作品群をさす「プログラムピクチャー」のTV版としてみることも出来るだろう。
映画に関心の高かった船越英一郎にとってもこの形態のドラマは映画に近い作り方をするので、やりがいもあったと考える。
ところが2010年代に入ると急激に2時間ドラマの制作本数や予算が削減され、とうとう毎週放送される2時間ドラマの時間枠自体が現在消滅してしまった。
2時間ドラマ好きの筆者の母はもっぱら、BSでの再放送を繰り返し観ている。
断続的にかろうじて生き残っているのが現状だ。
そこで近年では船越英一郎の活躍は連ドラに軸足が移っている。
そんな中で、今回取り上げるきっかけになった『警視庁考察一課』の主役に繋がっているようだ。
話はここで終わっても良いのだが、船越英一郎がこの秋には主演作がもう1本待機しているので紹介したい。
それは筆者の大好きな時代劇だ。
この疑問が立ち上がったのが、1990年代の終わり頃の話である。
しかし、ここで一つ問題があった。
確かに船越英一郎は2時間ドラマの出演本数は圧倒的に多かった。
それは主役では無く2番手の役が多かったからだ。
顕著な例が『高橋英樹の船長シリーズ』(1988年~2002年)での部下にあたる一等航海士の児島克生役である。
筆者の記憶が間違いないのならば、船越英一郎の2時間ドラマにおける初の主演作品シリーズになったのは
火災調査官・紅蓮次郎(2003年~2015年)ではないか?
(紅蓮次郎を演じる船越英一郎 イラストby龍女)
2時間ドラマは推理小説を原作とした脚本が多い。
今出演中の『警視庁考察一課』でも共演しているのが、裏女王と言われるほど出演作品が多い山村紅葉(1960年10月27日生れ)と大いに関係がある。
(山村紅葉。所属事務所東宝芸能の宣材写真から引用 イラストby龍女)
作家の山村美紗(1931~1996)を母に持ち、早稲田大学政経学科卒の元マルサ(国税局勤務)の女である。
『小京都ミステリー』も『赤い霊柩車』も山村美紗の小説が原作である。
また、山村美紗と同志的な強い関係があった作家に鉄道ミステリーの大家で
十津川刑事シリーズでおなじみ
西村京太郎(1930~2022)がいる。
しかし2時間のドラマの原作者の歴史として、最も重要人物なのは
松本清張(1909~1992)である。
2時間ドラマで何故崖が犯行を告白する場所になるのか?
その形を作ったのが松本清張原作の映像化『ゼロの焦点』(1959年光文社出版)である。
西村京太郎が鉄道ミステリー専門の作家になったのも、
松本清張の『点と線』(1958年光文社出版)の大ヒットがあったからだ。
『点と線』では時刻表を使ったトリックが小説のキモであった。
刑事が地道に調べながら、犯人が仕掛けたアリバイを解明する。
もう一つは鉄道によって誘われる旅のロマンである。
車窓から眺める風景は旅の最高のご馳走の一つである。
鉄道ミステリーを更に進化していったのが鉄道ファンでもあった西村京太郎である。
2時間ドラマというのは、シリーズ物でも、1年1作品のペースが多い。
撮影中と放映までのタイムラグが大きく時にはお蔵入りするドラマもあった。
映画会社がTV用に制作したテレビ映画の延長線上に存在する形式だ。
かつて映画全盛期に多くあったシリーズ物の作品群をさす「プログラムピクチャー」のTV版としてみることも出来るだろう。
映画に関心の高かった船越英一郎にとってもこの形態のドラマは映画に近い作り方をするので、やりがいもあったと考える。
ところが2010年代に入ると急激に2時間ドラマの制作本数や予算が削減され、とうとう毎週放送される2時間ドラマの時間枠自体が現在消滅してしまった。
2時間ドラマ好きの筆者の母はもっぱら、BSでの再放送を繰り返し観ている。
断続的にかろうじて生き残っているのが現状だ。
そこで近年では船越英一郎の活躍は連ドラに軸足が移っている。
そんな中で、今回取り上げるきっかけになった『警視庁考察一課』の主役に繋がっているようだ。
話はここで終わっても良いのだが、船越英一郎がこの秋には主演作がもう1本待機しているので紹介したい。
それは筆者の大好きな時代劇だ。