過去には松本隆、松田聖子がプロデュース!ファミレスのロイヤルホストとコラボしたアルバムを9月21日に発売した藤井隆に次にコラボして欲しいのはあの超大物ミュージシャンだ!そのわけは

2022/9/22 15:30 龍女 龍女

藤井隆の音楽活動を詳しく観ていこう。

2000年3月8日には浅倉大介プロデュースで『ナンダカンダ』で歌手デビューした。
CDがもっと売れた時代にデビューした。
売り上げだけなら、結果的に最大ヒット曲となった。
この曲で現時点でソロ歌手としての唯一の紅白歌合戦出場を果たしている。
(歌手としての出場は翌年のRe:Japanとしてウルフルズと合同で『明日があるさ』はある)
2022年に放送されたアマゾン・プライムオリジナル配信番組『ザ・マスクド・シンガー』のシーズン2では、タコプリこと加藤諒がパフォーマンスした曲だ。
加藤諒本人も藤井隆同様にダンスを得意とするので、このカバーはよく合っていた。

作詞・松本隆、作曲・筒美京平の『絶望グッドバイ』(2001年12日12日)など大ヒット(オリコン最高27位)まではいかないもののクオリティの高い楽曲を次々と出す。
藤井隆本人のリクエストもあって、松本隆プロデュースで1枚目のアルバム『ロミオ道行』(2002年2月14日)が発売された。

2枚目のアルバム『オールバイマイセルフ』(本間昭光プロデュース。2004年7月28日)に続いて、テレ東の深夜バラエティ番組に連動したコンセプトアルバム『上海大腕』(2006年4月26日)『上海大腕II』(2007年5月23日)が出た。
中でも注目すべきは吉本新喜劇の先輩にあたる島田珠代(1970年5月10日生れ)とのユニットT&T名義で作詞作曲をしたことだろう。
島田珠代の新喜劇での有名なフレーズの一つ
「男なんて、シャボン玉〜」
は、1980年の山下久美子のデビューシングル『バスルームから愛をこめて』の歌詞から引用しているので、彼女も相当な音楽好きなのだろう。
ちなみに、筆者は後で知った世代である。

2008年のリーマンショックや他の要因もあってしばらく発売期間が空いた。

TBSラジオの番組『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』(2007年4月~2018年3月)内のコーナー『サタデーナイト・ラボ』の特集として
国産シティ・ポップス最良の遺伝子を持つ男、歌手・藤井隆スペシャルインタビュー(2013年6月15日)
では藤井隆の歌手としての側面がクローズアップされた。
この放送は久々に音楽活動を再開して6月5日に発売されたシングル
She is my new town/I just want to hold youの宣伝を兼ねていた。
この曲は松田聖子(1962年3月10日生れ)が作詞作曲プロデュースした。
松田聖子はアイドルの王道として語られることも多かったが、シティ・ポップスの発信者の一人としても語り直すことも出来る存在だろう。
それは松田聖子の特に前半のヒット曲群で深く関わったのが松本隆とその音楽仲間達であった事が大きいだろう。

2014年には吉本ミュージックエンターテインメント内の音楽レーベルの「SLENDERIE RECORD」を設立した。
第1弾はレイザーラモンRG、椿鬼奴と組んだユニット「Like a Record round! round! round!」だ。
1995年にKOJI1200(テイ・トウワがプロデュースした今田耕司の歌手プロジェクト)により発売されたシングル「ナウ・ロマンティック」をtofubeatsがアレンジしたカバー曲で発売した。
元々の曲は、70年代後半から80年代前半に流行ったイギリス発祥の「ニューロマンティック」風のダンス音楽を95年にあえて再現したモノであった。

藤井隆名義では3枚目となる『Coffee Bar Cowboy』(2015年6月17日)を出した。
更にすぐにベストアルバム『ザ・ベスト・オブ藤井隆 AUDIO VISUAL』(2015年10月21日)が出た。
2枚のリミックスアルバムを経て、4枚目の『light showers』(2017年9月13日)は多数のミュージシャン(堂本孝平、西寺郷太、EPO、YOUなど)が参加して、冨田謙がプロデュースした。
一方SLENDERIE RECORDの主宰として、数々のプロデュース作品にも手を広げている。
鈴木京香(1968年5月31日生れ)が芸能生活30周年を記念したミニアルバム『dress-ing』(2019年2月27日)も手がけていたのには驚いた。


プロデュース作品群を経て、5年ぶりの藤井隆名義として出たのが、 『Music Restaurant Royal Host』である。
これについて、初見の印象と共に紹介していこう。

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