2022年のアカデミー賞で3部門にノミネートした映画『リコリス・ピザ』を観て興奮しまくっているワケ
ゲイリー・ヴァレンタイン（クーパー・ホフマン）は、ある店でウォーターベッドが売っているのを見かける。
胡散臭い店長ミスター・ジャック（レオナルド・ディカプリオの父、ジョージ・ディカプリオ！）に勧められる。
それに目を付けたゲイリーは、自分の店ファット・バーニーズでウォーターベッドを販売し始める。
ところが、1973年の10月に勃発した第4次中東戦争の影響で、ウォーターベッドの材料であるビニールの原料石油が供給不足になり、ウォーターベッド事業は頓挫した。
そして最後にウォーターベッドを注文してきた大口の買い手として登場してくるのが
ハリウッドの大物ヘアスタイリスト、ブラッドリー・クーパー演じるジョン・ピーターズ（1945年6月2日生れ）である。
ウォーターベッドを届けた後、ゲイリーを助手席にアラナがトラックを運転している。
セレブな恋人を高級車で迎えに行ったはずジョン・ピーターズ（ブラッドリー・クーパー）が乗り込んできた。
車がガス欠を起こしたからガソリンスタンドまで送って欲しいという。
そこで、ジョン・ピーターズは、運転席にいるアラナを口説き始めるのだ。
ジョン・ピーターズは無類の女好きなのである。
『リコリス・ピザ』では、ジョン・ピーターズをブラッドリー・クーパー（1975年1月5日生れ）が演じることになった理由がある。
（ブラッドリー・クーパー演じるジョン・ピーターズ イラストby龍女）
ジョン・ピーターズは、『リコリス・ピザ』の主な登場人物で、実名で登場する2人の内の1人である。
（もう一人は、ロサンゼルスの市議会議員、ジョエル・ワックス）
ジョン・ピーターズのセレブな恋人とは、
バーブラ・ストライサンド（1942年4月24日生れ）である。
ジョン・ピーターズはこの後、恋人バーブラ・ストライサンドの主演映画『スター誕生』（1976年）で、映画プロデューサーとしてデビューする。
バーブラ・ストライサンドが唯一来日したのが、『スター誕生』の宣伝で、同伴してきたのがジョン・ピーターズである。
（1977年に来日したときのジョン・ピーターズとバーブラ・ストライサンド イラストby龍女）
それ以降、『フラッシュダンス』（1983）、『カラーパープル』（1985）、『レインマン』（1988）、『バットマン』（1989）とヒット作を連発する。
『スター誕生』とは、落ち目の往年のスターが若い女性を見つけて恋におち、結婚。
その若い女性はスターになっていくが、往年のスターは妻の妨げにならないように自殺する。
スターの光と影を描いた名作である。
1976年版は3回目の映画化である。
1回目は1937年、2回目は1954年。
4回目は2018年で監督・主演はブラッドリー・クーパーの『アリー/ スター誕生』である。
2018年版の『アリー/ スター誕生』で、舞台設定が音楽業界なのが1976年版に沿っている。
ちなみに1937年版と1954年版は映画業界を舞台にしている。
2018年版のプロデューサーの一人に、1976年版のプロデューサーでもあるジョン・ピーターズがいる。
つまり、ブラッドリー・クーパーはジョン・ピーターズの人柄をよく知っているのだ。
『リコリス・ピザ』の頃は、ジョン・ピーターズはスラップスティック・コメディ映画『またまたおかしな大追跡』（公開は1974年）に、ヘアスタイリストとして参加し主演のバーブラ・ストライサンドと交際し始めたばかりだった。
バーブラ・ストライサンドは、旬のトップ俳優であり、歌手だった。
1968年に公開された映画初出演初主演作『ファニーガール』で、アカデミー賞の主演女優賞を獲得した。
実は、ゲイリー・ヴァレンタイン（クーパー・ホフマン）とアラナ・ケイン（アラナ・ハイム）が交わす挨拶で、『ファニーガール』の有名な台詞
「ハロー、ゴージャス」
が引用されていた。
ヒロイン役のアラナ・ハイムは、映画初出演初主演と言うだけでなく、ユダヤ系という点でバーブラ・ストライサンドと共通している。
『リコリス・ピザ』の中で、トラックの車内でアラナ・ケインを口説くシーンは、無類の女好きだが、ジョン・ピーターズの女性の好みを反映させている。
3度目の映画化となった『スター誕生』のバーブラ・ストライサンドの相手役に当初想定されていたのが
前回のコラムで取り上げたエルヴィス・プレスリー（1935～1977）だ。
しかも、バーブラ自らが直談判してオファーしたらしい。
ところが、マネージャーのトム・パーカー大佐（1909～1997）が後で断ったらしい。
（代役は、カントリー・ロック歌手のクリス・クリスファーソンが務めた）
しかし、映画『エルヴィス』と『リコリス・ピザ』のリンクは、バーブラ・ストライサンドだけではない。
更にトム・パーカー大佐を演じたあの人と、『リコリス・ピザ』の主人公のゲイリー・ヴァレンタインのモデルとなった人が繋がっているのである。
胡散臭い店長ミスター・ジャック（レオナルド・ディカプリオの父、ジョージ・ディカプリオ！）に勧められる。
それに目を付けたゲイリーは、自分の店ファット・バーニーズでウォーターベッドを販売し始める。
ところが、1973年の10月に勃発した第4次中東戦争の影響で、ウォーターベッドの材料であるビニールの原料石油が供給不足になり、ウォーターベッド事業は頓挫した。
そして最後にウォーターベッドを注文してきた大口の買い手として登場してくるのが
ハリウッドの大物ヘアスタイリスト、ブラッドリー・クーパー演じるジョン・ピーターズ（1945年6月2日生れ）である。
ウォーターベッドを届けた後、ゲイリーを助手席にアラナがトラックを運転している。
セレブな恋人を高級車で迎えに行ったはずジョン・ピーターズ（ブラッドリー・クーパー）が乗り込んできた。
車がガス欠を起こしたからガソリンスタンドまで送って欲しいという。
そこで、ジョン・ピーターズは、運転席にいるアラナを口説き始めるのだ。
ジョン・ピーターズは無類の女好きなのである。
『リコリス・ピザ』では、ジョン・ピーターズをブラッドリー・クーパー（1975年1月5日生れ）が演じることになった理由がある。
（ブラッドリー・クーパー演じるジョン・ピーターズ イラストby龍女）
ジョン・ピーターズは、『リコリス・ピザ』の主な登場人物で、実名で登場する2人の内の1人である。
（もう一人は、ロサンゼルスの市議会議員、ジョエル・ワックス）
ジョン・ピーターズのセレブな恋人とは、
バーブラ・ストライサンド（1942年4月24日生れ）である。
ジョン・ピーターズはこの後、恋人バーブラ・ストライサンドの主演映画『スター誕生』（1976年）で、映画プロデューサーとしてデビューする。
バーブラ・ストライサンドが唯一来日したのが、『スター誕生』の宣伝で、同伴してきたのがジョン・ピーターズである。
（1977年に来日したときのジョン・ピーターズとバーブラ・ストライサンド イラストby龍女）
それ以降、『フラッシュダンス』（1983）、『カラーパープル』（1985）、『レインマン』（1988）、『バットマン』（1989）とヒット作を連発する。
『スター誕生』とは、落ち目の往年のスターが若い女性を見つけて恋におち、結婚。
その若い女性はスターになっていくが、往年のスターは妻の妨げにならないように自殺する。
スターの光と影を描いた名作である。
1976年版は3回目の映画化である。
1回目は1937年、2回目は1954年。
4回目は2018年で監督・主演はブラッドリー・クーパーの『アリー/ スター誕生』である。
2018年版の『アリー/ スター誕生』で、舞台設定が音楽業界なのが1976年版に沿っている。
ちなみに1937年版と1954年版は映画業界を舞台にしている。
2018年版のプロデューサーの一人に、1976年版のプロデューサーでもあるジョン・ピーターズがいる。
つまり、ブラッドリー・クーパーはジョン・ピーターズの人柄をよく知っているのだ。
『リコリス・ピザ』の頃は、ジョン・ピーターズはスラップスティック・コメディ映画『またまたおかしな大追跡』（公開は1974年）に、ヘアスタイリストとして参加し主演のバーブラ・ストライサンドと交際し始めたばかりだった。
バーブラ・ストライサンドは、旬のトップ俳優であり、歌手だった。
1968年に公開された映画初出演初主演作『ファニーガール』で、アカデミー賞の主演女優賞を獲得した。
実は、ゲイリー・ヴァレンタイン（クーパー・ホフマン）とアラナ・ケイン（アラナ・ハイム）が交わす挨拶で、『ファニーガール』の有名な台詞
「ハロー、ゴージャス」
が引用されていた。
ヒロイン役のアラナ・ハイムは、映画初出演初主演と言うだけでなく、ユダヤ系という点でバーブラ・ストライサンドと共通している。
『リコリス・ピザ』の中で、トラックの車内でアラナ・ケインを口説くシーンは、無類の女好きだが、ジョン・ピーターズの女性の好みを反映させている。
3度目の映画化となった『スター誕生』のバーブラ・ストライサンドの相手役に当初想定されていたのが
前回のコラムで取り上げたエルヴィス・プレスリー（1935～1977）だ。
しかも、バーブラ自らが直談判してオファーしたらしい。
ところが、マネージャーのトム・パーカー大佐（1909～1997）が後で断ったらしい。
（代役は、カントリー・ロック歌手のクリス・クリスファーソンが務めた）
しかし、映画『エルヴィス』と『リコリス・ピザ』のリンクは、バーブラ・ストライサンドだけではない。
更にトム・パーカー大佐を演じたあの人と、『リコリス・ピザ』の主人公のゲイリー・ヴァレンタインのモデルとなった人が繋がっているのである。
