駅近に無料で楽しめるアートスペース誕生!

2022/2/17 20:30 yamasan yamasan

こんにちは、いまトピアート部のyamasanです。

コロナ禍がまだまだ続いている中ではありますが、今回は東京のオフィス街の中心に新たに誕生した無料で楽しめるアートスペースをご紹介したいと思います。

SMBC ART HQ


SMBCグループが本店ビルを活用してアートのムーブメントを作り出す新たな取り組みとして今年(2022年)1月25日にオープンさせたのがこの「SMBC ART HQ」。


記念すべき第1回はミスミグループ本社創業者の田口弘氏が収集したコレクションから厳選された18点の現代アート作品が展示されている「SMBC meets Contemporary Art~Come take a look!」展。

場所は地下鉄大手町駅C14出口直結で、JR東京駅から歩いても10分ほどの距離にある三井住友銀行東館1Fアース・ガーデン。
開館時間は月~金が9:00~18:00、土日祝は13:00~18:00なので、近くに勤務されている方でしたら平日の昼休みや仕事帰りに寄ることもできますし、皇居にも近いので休日午後の皇居周辺散策とあわせて訪ねてみるのにもちょうどいい場所です。

展示会場に入って真っ先に感じたのは、高い天井と広々としたスペース。室内にいることを感じさせない心地のよい解放感があります。

手前左から グザヴィエ・ヴェイヤン《マンフレディ》《ナターシャ》 右 エルムグリーン&ドラッグセット《身体尺度(環状プール)》 奥 セクンディノ・ヘルナンデス《無題》

作品の間隔も広くあいていて、ゆったりとした気分で鑑賞することができます。

手前左 ジュリアン・オピー《シャヌーザ、ポール・ダンサー》 奥の壁にかかっているのがコラクリット・アルナーノンチャイ《無題(歴史を描く)》

大きな立体作品も気のせいか、のびのびしているように見えます。

右がホセ・ダヴィラ《都市の断片》 左がヴィルヘルム・サスナル《無題》

宮島達男さんのデジタルカウンターが上から滝のように落ちてくる作品も、天井が高いので、まるで本物の滝を下から眺めているような気分。

宮島達男《Counter Falls》

会場内は写真撮影可。展覧会の詳細はこちらです⇒「SMBC meets Contemporary Art~Come take a look!」

作品の情報はタグチアートコレクション公式サイトでご覧いただけます⇒https://taguchiartcollection.jp/

第1弾は2月18日で終了しますが、これらの展開が楽しみです。
ふらりと訪れてみたくなるアートスペースがまた一つ増えました。


三井住友銀行本店からは皇居が近いとお話しましたが、皇居に向かって歩いていくと江戸時代の趣きそのままの大手門が見えてきます。


この先には、やはり入場無料で伊藤若冲の《動植綵絵》はじめ皇室の名宝の数々が展示される三の丸尚蔵館がありますが、現在は新施設への移行準備のため休館中。
新施設の開館は令和5年秋に予定されているので、「SMBC ART HQ」や季節ごとの花が楽しめる東御苑とあわせた散歩コースを楽しんでみてはいかがでしょうか。


東京長浜観音堂


新たに誕生するアートスペースもありますが、一方で惜しまれながら閉館する施設もあります。
それは、JR東京駅八重洲北口から徒歩5分、日本橋2丁目にある東京長浜観音堂です(入場無料)。
※令和4年5月12日から今までと同じ場所で再オープンが決定しました!
詳しくは公式サイトをご覧ください

公式サイト⇒東京長浜観音堂


オフィスビルの4階に入っているので会社の事務室のような入口ですが、中に入るとそこにはまるで別世界の厳かな空間が広がっています。
※写真撮影可。

こちらは、長浜市の正妙寺からご出陳されている「千手千足観音立像」(江戸時代)。
「千本の足」を持つ観音像は他に例がないそうです。

展示ケースは室内の中央に置かれているので、前からも横からも後ろからも360°拝観することができます。


みなさまは2016年3月から2020年10月まで上野の不忍池のほとりに開館していた「びわ湖長浜 KANNON HOUSE」を覚えていらっしゃいますでしょうか。

「びわ湖長浜 KANNON HOUSE」入口

「観音の里」として知られている滋賀県長浜市から、約2か月交代で東京まで観音様がお越しいただいて、訪れる私たちの心を癒してくれました。
閉館が決まった時に、またどこかで貴重な空間が復活しないだろうかと思っていたところ、昨年7月にオープンしたのがこの「東京長浜観音堂」。
それも2月27日で閉館することになりますが、開館当時の記者発表によると、当初から今年2月までの8カ月間限定だったようです。

ここで閉館してしまうのはとても残念ですが、ぜひどこかで再開してもらいたいとの思いで、アンケートには「またどこかで復活してください。」と書きました。


無料のアートスペースといえば、豊富なコレクションを誇る大学ミュージアムも都内にはあります。
以前のいまトピのコラムで紹介しているので、こちらもぜひご覧ください。

① 新しい大学ミュージアムがグランド・オープン!~無料で楽しめる知的ワンダーランドに行ってきた。

② 大学でアートを楽しもう!~無料で楽しめる大学ミュージアムガイド~