とうとう初の女性総理に!『総理の夫』主演・中谷美紀がなぜか政治ドラマの出演が多い理由がわかった!

2021/9/22 22:00 龍女 龍女

③『総理の夫』


(映画『総理の夫』公式サイトより引用 イラストby龍女)

この映画のもう一人の主人公、夫の鳥類学者・相馬日和を演じた田中圭は、以前に『総理の息子』を演じている。
『負けて、勝つ 〜戦後を創った男・吉田茂〜』(2012年9月~10月NHK総合)で、吉田茂(渡辺謙)の長男、吉田健一役だ。
吉田健一は英文学の翻訳やエッセイで有名になり、白洲正子とも友人であった。

さて、そんな二人が夫婦役を演じる『総理の夫』だが、まだ予告編しか見ていないが、初めての女性総理に起こりうる困難をどう凌いでいくか?
面白そうな作品ではある。

政治家にとって国民の代表に選ばれる為に必要な条件は色々あるが、実は重要なのが国語能力である。
評価は色々あれど、優れた伝達能力を持った政治家はやはり優秀と言わざるを得ない。
個人名を言うには数が多すぎるくらい、国語力に疑問の多い政治家が日本の政治を貧困にさせている。
それはよく年配者が言うような「日本語が乱れている」と嘆く次元ではない。
優れた国語力とは、相手を納得させる言葉の選び方で、現在の与党の有力議員の多くはその能力すらない。

しかし、フィクションとは言え初の女性首相を演じる中谷美紀の国語能力はかなりのモノだ。
国語能力はどれだけ素晴らしい本を読んでいるか?
人に勇気を与える言葉をどれだけ知っているか?引き出しの多さが求められるのだ。
原田マハは理想を込めて書いた想定キャストに中谷美紀があったそうで、非常に楽しみにしている。
もう反知性の芸能人もうんざりだ。
しかし真の知性は、知性のない人を決してバカにしない謙虚さを持っている。
自分の至らなさを知っているから、相手の至らなさを指摘してマウンティングしないからである。
そういった能力を現在供えている俳優として、女性総理の役に選ばれた。
男性でなくとも、中谷美紀に魅了される理由は、それらを凝縮した彼女が発する言葉の選び方と声なのである。


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