日本でもブームになるか!?全米でヒット中のコンブチャを飲み比べてみた

2015/7/16 22:10 satomin satomin



日ごろから「茶」とつく目新しい商品には目のない筆者ですが、ある日、コンビニで気になるお茶の缶が目に入りました。

缶には「KOMBUCHA WONDER DRINK」とあります。店頭のポップには「全米で大人気の発酵茶!」の文字が。

そう、これはハリウッドセレブの間でも流行っている話題のヘルシードリンク「KOMBUCHA(コンブチャ)」です。

「コンブチャ」といっても、昆布風味の「昆布茶」ではありません。

発酵茶の一種で、ある年代以上の方はきいたことがある「紅茶きのこ」のことです。日本では昭和50年代(1970年代)にブームになりました。お母さんが紅茶きのこ作ってたという方もいるのでは?

紅茶きのこが、いまアメリカで低カロリー・栄養分豊富でヘルシーということで大人気なのです。アメリカやヨーロッパでは多くのブランドが生まれているほどのブームで、マドンナやミランダ・カーなどハリウッドセレブ達の間でも緑茶と並んでヘルシーなドリンクとして人気だとか。アメリカではスーパーで売っているほどポピュラーな飲み物になっています。

そして、このコンブチャがこれから日本でも大ブームになるかも!と言われています。

というのも、日本で2015年6月から「KOMBUCHA WONDER DRINK(コンブチャワンダードリンク)」の販売が開始されたため。



「KOMBUCHA WONDER DRINK」は、唯一低温殺菌技術を用いて常温で長期間保存できる缶入りのコンブチャを製造(2015年1月現在)。その為、日本にも輸入できるというわけです。

そもそもコンブチャはモンゴル発祥といわれ、ロシアでも伝統的に飲まれています。紅茶やウーロン茶などのお茶に「菌塊(スコビー)」と、きび砂糖や砂糖を加えて発酵させた飲み物です。フルーティーで爽やかな酸味と微炭酸が特徴のドリンクです。乳酸菌や酵素、ビタミン、アミノ酸などの栄養素が豊富で、健康志向の高い海外セレブにも注目されるというのもうなずけます。


この「KOMBUCHA WONDER DRINK」、日本で販売しているものは全4種類。お茶はすべてオーガニック。
1缶370円(税込み400円)とちょっとお高め。

・ASIAN PEAR & GINGER (アジアンペア&ジンジャー) [黄色のラベル]
洋ナシの香りが爽やかな一番人気のフレーバー!オーガニックウーロン茶ベース
・GREEN TEA & LEMON(グリーンティ&レモン) [黄緑のラベル]
オーガニックレモンの香りが効いたすっきりした 飲み心地!オーガニックグリーンティーベース
・TRADITIONAL(トラディショナル) [茶色のラベル]
一番ベーシックなフレーバー!オーガニックウーロン茶ベース
・NIAGARA GRAPE(ナイアガラグレープ) [紫色のラベル]
オーガニックジャスミン茶ベース!ナイアガラグレープの華やかな香りとコンブチャとのバランスが抜群!
(公式サイトより)




ということで、
いまトピ編集部スタッフでコンブチャ4種類を飲み比べてみました。





好きな順位を投票してもらった結果はこちら!

↓↓↓

1位.アジアンペア&ジンジャー
2位.ナイアガラグレープ
3位.トラディショナル
4位.グリーンティ&レモン


1位.【アジアンペア&ジンジャー】



「洋ナシフレーバーが効いていて飲みやすい」と「アジアンペア&ジンジャー」が一番人気でした。
筆者も「アジアンペア&ジンジャー」がちょっと濃いめのジンジャーエールのようで一番飲みやすかったです。

いまトピ編集部スタッフの感想は、
「あんまり日本にはないような味。洋ナシのほうが強くてジンジャーはあまり感じない。」
と洋ナシ風味を感じている人は上位にしていて、

一方、
「ぴりっとしたジンジャーの味が濃い」
「すっぱ辛い。(香りは甘っぽいけど)後味が辛い。(ウィルキンソン系のジンジャーエールの辛さ。)」
とジンジャーを感じている人は下位にしていました。

ただし、4番目にしている人がほとんどいないところからも一番飲みやすい味といえそうです。
コンブチャのビキナーさんには一番手を出しやすいところかもしれません。


2位.【ナイアガラグレープ】



ナイアガラグレープは、3番目にしている人が多く、良からず悪からずといった個性がない味かもしれません。

飲んでみた味は炭酸のグレープジュースでした。

「口当たりがやさしい。飲みやすい。一番クセを感じないジュース系。」
「においの割りにおいしい。グレープのフルーティな味わいが良い。」
と、いまトピ編集部内でも概ね好評。

ただグレープ味が前面にきている為、ジャスミン茶の風味は感じられませんでした。


3位.【トラディショナル】



3位のトラディショナルと4位のグリーンティ&レモンは僅差でした。
トラディショナルのほうが4番目にしている人が多く、好き嫌いが分かれる味と言えるかもしれません。

好きな人からのコメントは、
「ウーロン茶!まさにそのまま。ウーロン茶好きならコレかも。」
「なじみのある味。ウーロン茶ベースだからだと思う。」
「後味がウーロン茶!すっきり飲みやすい、後味が好きかも。」
「炭酸濃いウーロン茶。けっこう甘いので違和感はない。」
ウーロン茶になじみがある人なら違和感は少ないようです。

一方、下位にした人たちは
「酢とウーロン茶が混ざったみたいな味。まずい。」
「お茶の土臭さ(?)が気になる。酢っぽい。」
「黒酢の味がする。においきつい。」
と、酢の酸味とウーロン茶の土臭さのハーモニーがダメなようでした。

筆者は、中国茶の黒茶「プーアル茶」や「碁石茶」に近い風味がして、プーアル茶の炭酸割りのように感じました。
黒茶系がよく飲む人は一度トライしてみてください。


4位.【グリーンティ&レモン】



さて、いまトピ編集部内では支持率が低かったグリーンティ&レモン。

緑茶ベースにレモンという、緑茶を飲みなれた日本人には「うっ」と思わせる掛け合わせ。

「レモンティーの茶の味が混ざり不思議。においは少なめ。」
「酸味が強い。酢漬けレモンのよう。グリーンティの苦味が残る」
「くさい。緑茶にレモンは合わない。」
と、案の定、緑茶にレモンの掛け合わせが不評。

筆者は頭から緑茶は捨て去ると、レモンが爽やかな炭酸飲料のようで夏場には清涼感があっていいと思います。グレープフルーツが好きなら「あり」だと思います。

このお茶を1番にしたスタッフもレモン好きでした。

一番クセのある味なので、チャレンジャーはぜひ挑戦してみてください。



――――――――

ということで結論:

コンブチャ意外に飲みやすい!ってか、お茶じゃなくてジュースじゃん。


商品名にも「チャ」とあり、発酵茶として売られていましたが、飲むと甘くて、味も濃く炭酸も入っているので飲んだ感覚はジュースでした。
甘みがないお茶という点では、日本の発酵茶「碁石茶」もおすすめです。「碁石茶」は四国の一部の地域、高知県大豊町だけで生産されている希少なお茶で、ダイエット効果が高いと人気です。

そもそも日本人のような「昆布茶」のイメージもなく、ケーキ・お菓子も激甘で、日ごろコーラなどを飲んでいる欧米の人たちには、甘いジュースの「コンブチャ」も違和感なく受け入れられるのかもしれません。

呼び名といえば、「COMBUCHA(コンブチャ)」という日本人にはとても紛らわしい名前の由来は、諸説ありますが、韓国で「菌」を「COM(コム)」と言い、「茶」が「CHA(チャ)」なので「COMBUCHA(コンブチャ)」になったとか。他にも、海外で日本の「昆布茶」と見間違えられた、「酵母茶」が聞き間違えられたといった説があります。



アメリカでブームのコンブチャ、この夏日本でもブームになるでしょうか?
少なくとも人工甘味料やぶどう果糖液糖、人工香料、着色料がはいった炭酸飲料を飲むよりは、コンブチャのほうがまだ体にはよさそうです。

ただ、やはり飲むには味が大事。コンブチャの独特の味が自分にあっているかは飲んでみないとわかりません。

今回のいまトピ編集部でのコンブチャ飲み比べでは、1位が偏ることなく見事にばらけました。ということは、つまり個人の好みによるところが大きいといえます。

今回の飲み比べでの傾向としては、一番飲みやすいのはアジアンペア&ジンジャー、ウーロン茶をよく飲んでいる人にはトラディショナル、レモン好きな人はグリーンティ&レモン、クセのないジュースっぽいのがよい人はナイアガラグレープといったところでした。
いまトピ編集部のスタッフはクセものばかりですが、参考にしていただければと思います。


そして、昔「紅茶きのこ」を作ってたお母さんに「紅茶きのこ」がアメリカでブームで、日本でも流行るかもよ!と教えてあげよう。


(satomin@日本茶インストラクター)


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